• Sat. May 21st, 2022

千葉真一氏の死をめぐる「週刊女性」と「フライデー」、“矛盾がいっぱい”の代理戦争

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 衝撃だった。2月5日、芥川賞作家の西村賢太さんが急逝した。前夜、乗車中のタクシー内で体調を崩して病院に搬送され、しかしすでに心肺停止だったという。54歳。若すぎる。昭和の無頼の匂いのする作家だった。存在感のある作家だった。そして故ナンシー関さんを思い出した。やはりタクシーの中で体調を崩して亡くなったという共通点が頭をよぎったから。西村さんの若すぎる死、そして若すぎたナンシーさんを改めて偲びたい。

第589回(2/10〜2/15発売号より)
1位「千葉真一さん 存在しない『通夜』と疑惑の真相」(「週刊女性」3月1日号)
2位「東出昌大“通勤”はボコボコ事故車 流転の居候」(「女性自身」3月1・8日合併号)
同「東出昌大 詐欺師の次は妻をボコる“DV詩人”」(「週刊女性」3月1日号)
3位「小栗旬 『演技が乱される!』西村まさ彦は共演NG」(「女性自身」3月1・8日合併号)
※女性セブンは合併号休み

 内容や真偽のほどはどうであれ、久々のメディア代理戦争、情報戦の様相を呈しているのが千葉真一氏の死をめぐる関係者たちのバトルだ。その構造は、ざっくり言うと千葉氏の長女・真瀬樹里(+千葉氏の実姉+芸能事務所代表の鈴木哲也氏、以下「実姉サイド」)VS長男・新田真剣佑と次男・眞栄田郷敦(+JAC代表と千葉氏のマネジャー、以下「JACサイド」)というもの。そして代理媒体は、実姉サイドに立つのが「フライデー」(講談社)で、長男やJACサイドに立っているのが「週刊女性」だ。

 そもそも千葉氏が亡くなる1カ月ほど前、独占インタビューを行っていた関係からか、「週刊女性」は千葉氏が亡くなった直後から勃発したトラブル、たとえば四十九日の法要が2回行われたことや、遺骨・お墓の問題、そして偲ぶ会が二手に分裂して行われたことなどに関しても、JACサイドに肩入れしていた感があった。

 そんな中、「フライデー」が3週にわたり、実姉サイドに立った告発記事を掲載する。千葉氏の実姉が実名で、JAC代表ら取り巻きによって長女や親族が千葉氏の死に目に会えなかったり、火葬に参列もできず、また法要を仕切ったりする機会を奪われたと主張したのだ。そして実姉は、千葉氏の通夜に出席した知人から、通夜に前田家親族(千葉氏の本名は前田禎穂)が誰も出席していないかったことを問われたり、千葉氏の遺品をJACサイドに勝手に持ち出されたと主張もしている。

 それに対し、JACサイドに立ち大反論を展開したのが、今週の「週女」だ。「フライデー」(実姉サイド)から「黒幕」と名指しされたJAC代表の西田真吾氏が「週女」取材に応じ、大反論!

 そして西田氏自身の証言を紹介、実姉が通夜を知らされなかったというが、しかし通夜自体、実は行われていない、火葬も親族に伝えたが、“稽古があるから行けない”などと断られた、遺品は生前千葉氏から譲り受けていたものだったなど、ことごとく実姉サイドの告発を否定したのだ。

 「週女」は、“敵対する”芸能事務所代表の鈴木氏に関して“所属事務所の代表を名乗る”という枕詞をわざわざ付けたりと、JACサイドに完全に肩入れもしている様子がありあり。

 一方の「フライデー」も千葉氏マネジャーのA氏を直撃し、その矛盾を指摘、そして鈴木氏の言葉として「Aはちょっと調べればわかるウソを、ためらいもなく平然と吐く」などとJACと敵対し、実姉サイドに完全に立つのだ。

 まあ、結論から言うと、どっちもどっち(笑)。「私たちのほうが千葉を知っている」「私のほうが千葉と親しかった」「信用されていたのはこっちのほう」「千葉の遺志を正統に継ぐのはこっちだ」。そんなメンツとメンツのぶつかり合い、プライドのぶつかり合い、利害関係のぶつかり合いだ。

 どちらが事実を言っているのか、ウソを言っているのかなんて、もう関係ない。というより双方とも矛盾がいっぱい(笑)。だからメディアも、どちらかに完全に肩入れして、代理戦争だ! ここまで露骨なものは久しぶりで、芸能マスコミ的にも面白い。今後もしばらく続くんだろうな。

 やっぱり「週刊女性」は東出昌大に優しい。先週も東出の事務所退所をめぐる記事を掲載、しかもそのトーンはなぜか東出に同情的というか優しいものだったが、今週もまたまた東出の近況ネタが掲載されている。

 記事によると、現在公開中の映画『コンフィデンスマンJP英雄編』に出演している東出だが、今年初冬に主演映画が公開予定だという。しかも東出が演じるのは妻に暴力を振るった実在の詩人・三好達治。製作サイドは三好のイメージが東出にぴったりだと、熱烈ラブコールの末、主演抜てきとなったらしい。

 この映画のクランクインの直前には「週刊文春」(文藝春秋)によるハーフ美女呼び寄せスキャンダルもあったが、撮影には真面目に取り組んでいたという。やはり好意的。

 というのも今週「女性自身」にも東出ネタが掲載されているのだが、こちらは、けちょんけちょん。ボコボコになった“まるで事故車”に乗り、マネジャーもつけずに一人現場に行く東出の様子や、主演舞台の観客が入らず“惨敗”“大コケ”状態だったことを報じている。

 2つの記事を比べて改めて思った。「週女」は東出のこと、相当好きなのか?

 これまでも意外なトラブルメーカーぶりが知られている西村まさ彦だが、今をときめく俳優・小栗旬からも嫌われているらしい。しかも相当に。理由は西村の独りよがりな演技や、共演者に対する配慮がないことだとか。そのため、すでに14年の共演の際にはほとんど口もきかなかったとか。

 なるほどね。西村といえば、三谷幸喜脚本の『古畑任三郎』(フジテレビ系)でブレークしたが、三谷から紹介された所属事務所から独立するなど騒動を起こしたことも。

 同時に愛人問題も勃発、当て逃げ事件も起こしたりと、トラブルが続き、三谷との不仲になったと言われる。さらに20年には糟糠の妻との離婚トラブルなども報じられたことがあった。

 小栗と三谷という大物から嫌われてしまった西村。でも、今後どんな作品に登場するのか、逆に興味が湧いてきた。