アンジャッシュ・渡部建が2月15日放送の冠番組『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)で、約1年7カ月ぶりに芸能活動を再開する。2020年6月に「週刊文春」(文藝春秋)で“多目的トイレ不倫”をスクープされた当時と比べると、渡部に対する世間からの批判は少なくなっているが、地上波の冠番組という大舞台での復帰には、業界内から「少なからず懸念の声が出ている」(芸能プロ関係者)という。とはいえ、渡部は活動休止当初、周囲に語っていた「希望」通りの形で、復活にこぎ着けたようだ。
今月5日に所属事務所・人力舎を通して活動再開を発表した渡部。復帰の場となる『白黒アンジャッシュ』番組公式Twitterアカウントは同11日、番組収録時、スーツを身にまとい神妙な面持ちを浮かべる渡部と相方・児嶋一哉の画像を投稿しながら、「これまでの経緯やこれからについて話します」と告知した。今回はあくまで渡部の口から騒動を謝罪し、復帰を報告することがメインで、ゲストを招いてトークを行う本来の形式での放送は、次回以降になるとみられる。
「渡部自身、復帰にここまでの時間がかかることは想定外だったはずですが、実は1年ほど前から、番組や雑誌の出演オファーは来ていたそうです。しかし、本人が前向きな返事をしたのは、20年12月の大みそかに放送された特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』へのサプライズ出演くらいだった。こちらは、事前に情報が漏れてしまったことが原因となり、渡部の出演シーンはカットされてしまいました」(芸能プロ関係者)
そんな渡部が各社からのオファーを断っていた理由には、意外にも19年6月に起こした“闇営業問題”で、所属する吉本興業を去ることとなった元・雨上がり決死隊の宮迫博之が関係しているのだとか。
「宮迫は同年7月に吉本を退社後、芸人仲間からの反対を押し切って20年1月にYouTubeチャンネル『宮迫ですッ!【宮迫博之】』を開設。結果的に吉本だけでなく、相方だった蛍原徹からも愛想をつかされるような形で、昨年8月にコンビを解消しました。しかも、最後に蛍原と共演した『アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会』も、『アメトーーク!』を放送するテレビ朝日ではなく、インターネットテレビ局・ABEMAでの配信だった。『不倫』と『反社会的勢力との交際』では、スキャンダルの質がまるで違うものの、渡部は活動休止中、『これまでの人間関係を断ってまで復帰したくない』という理由から、オファーを断っていたとか。また、『宮迫さんみたいになりたくない』という趣旨の発言をしていたそうです」(同)
その言葉通り、渡部は人力舎を離れることはなかった。
「妻で女優の佐々木希も渡部の復帰を応援しているようですし、児嶋との関係性も維持しながら、ローカル局とはいえテレビ出演再開にこぎ着けました。『白黒アンジャッシュ』放送後も、“不倫スキャンダルを起こした人”というイメージはなかなか払拭されないでしょうが、しっかりと筋を通しきった上で復帰することはかなったのでは」(週刊誌記者)
こうして「宮迫との違い」こそ見せつけた渡部だったが、「キー局出演不可」という点では、宮迫と同列の立場なのだという。
「渡部は、ローカル局の一社提供番組だからこそ出演が許されたわけで、多くのスポンサーが絡むキー局番組の出演は難しい状況です。アンジャッシュは渡部の復帰後、ライブステージでの活動に主軸を置いていくようですが、『白黒アンジャッシュ』出演が想定外の形で波紋を呼ぶ可能性もある。今後の活動の足を引っ張ることにならなければいいですが……」(同)
依然として、不安材料ばかり抱えてしまっている渡部。今回の放送で、せめて風向きが変わる“きっかけ”が生まれることに期待したい。