女優・多部未華子が、4月スタートの嵐・二宮和也主演ドラマ『マイファミリー』(TBS系)に出演することが明らかになった。多部といえば、2020年にNHKドラマの“ドタバタ降板騒動”を報じられていたが、仕事へのダメージは特になかったようだ。
2007年7月期放送の連ドラ『山田太郎ものがたり』(同)で、二宮演じる主人公の相手役を演じていた多部。『マイファミリー』では夫婦役を演じることとなり、多部は「二宮さんとの久しぶりの共演にドキドキしています。(今作は)家族や愛、友情の物語でもあると伺っていますので、個人的にはそちらの部分もたくさん大切にしていきたいと思っています」とコメントを寄せている。
そんな多部は、昨年の夏頃に夫の写真家・熊田貴樹氏との間にもうけた第1子を出産。連ドラへの参加は、20年7月期に主演し大ヒットした『私の家政夫ナギサさん』(同)以来、約2年ぶりとなるが、同作の放送終了後の同年9月には「女性自身」(光文社)が、19年7月期に多部が主演した『これは経費で落ちません!』(NHK総合)の続編をめぐるトラブルを伝えていた。
「午後10時台の『ドラマ10』枠で放送されたこの作品は、これまで同枠のドラマが、全話平均視聴率3~4%前後を記録していたのに対し、6.2%の好成績をマーク(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ネット上の評判も良かったことから、続編の制作が決定し、21年4月期の放送に向けて、20年10月下旬から撮影が始まる予定だったそう。しかし、2カ月前の8月下旬になって、主人公の同僚社員役の1人が出演できなくなったことが理由で、関係者のもとに“制作中止”の知らせが届いたとか」(芸能ライター)
また、同誌によると、多部サイドは続編制作にあたり「作品の世界観を大事にしたいので、前作と同じキャスト・スタッフで臨みたい」との条件を出していたにもかかわらず、NHK側が意に反した内容で台本の制作を進めていたとか。そのため、不信感を抱くようになった多部サイドが降板を申し入れたという内容が暴露された。
この報道後、ネット上では「あのキャストで見たいから、続編中止は仕方ない」「もともと、多部側が条件を出して続編のオファーを受けたんだから、キャストが揃わないまま撮影しようとしたNHKに問題がある」「多部ちゃんは悪くないでしょ」と、多部を擁護する声が目立っていた。
なお、一部ネットユーザーの間では、続編出演がかなわなかったのは、多部扮するヒロインの相手役を演じていたジャニーズWEST・重岡大毅ではないかとささやかれていたが、実際は、ヒロインの?同僚で先輩役の俳優・平山浩行だったという。
「業界内でも、この降板劇は大きな話題になりました。というのも、主人公の相手役といった超重要な役どころならまだしも、3番手以降の俳優が降板しただけで、主演の多部が降板に至ったため、『何か別の理由で降板したかったのでは?』と波紋を呼んでいたんです。また、ドラマの制作が中止になったことで、仕事を失ったほかの役者のプロダクションや制作会社関係者からも、少なからず多部や、所属事務所・ヒラタインターナショナルへの不満の声が漏れていました」(芸能プロ関係者)
撮影を直前に控えたタイミングでの降板により、業界関係者を騒然とさせていたものの、無事にキー局のドラマでヒロイン役に決まった多部。新たな作品での好演に期待したいところだ。