KinKi Kids・堂本剛の冠ラジオ番組『堂本 剛とFashion & Music Book』(bayfm)。2月12日放送回では、ジャニーズ事務所の名誉会長で、昨年8月14日に亡くなった藤島メリー泰子氏との思い出に言及する一幕があった。
毎回、リスナーから送られてきた雑談や悩みに耳を傾け、剛が素直な思いを語っている同番組。この日も、双極性障害を患っているという女性から届いた、剛の楽曲に救われたというメッセージや、母親との折り合いが悪いというリスナーのお便りなどを紹介し、自身の考えを述べていた。
そして、番組終盤には「皆さんからですね、いただきましたメールをですね、ホントいつもこうして読まさせていただくたびに、あの時の気持ちとか、いっぱい蘇るんですよ。で、すごいね、苦しくなる。しんどいんですけど」と吐露。思わずリスナーに感情移入し、剛自身の経験とも重ね合わせているようだ。
そんな中、「ここで一つ思い出される」こととして、メリー氏との思い出を語り始めた剛。過去にメリー氏から「夜寝る時にこれ着て寝なさいね」と、お手製の甚平をプレゼントされたという。その後、剛は「『それの話を(ラジオで)していいですか?』っていう確認の電話をした」そうで、メリー氏は「何それ?」と驚いていたものの、「うーん、まあ別にいいわよ」と了承したとか。
また、「『気に入ってて、ずっと着て寝てます。ありがとうございます』って(言った)。『気に入ってくれたんだったらよかったわ。仕事頑張ってね。じゃあね』っていう電話したな~とか。そういうのを思い出すんですよ」と、メリー氏との会話を回想。
最後は「そこに立ち止まるのは苦しいけど、その時に『ああ、こんな言葉かけてもらったな』ということを、今もこの同時に理解するわけで。よし、頑張ろうって転じていく。うまくまとめられてなくて申し訳ありませんが、でも今日も一人ひとりの皆さんのその気持ちに少しでも寄り添いたいと思って、いろいろ言葉をつづらせていただきました」と話し、エンディングを迎えたのだった。
なお、剛は2019年11月23日放送の同番組内でも、この甚平について触れていた。
「ついこないだは、ジャニーさん(ジャニー喜多川前社長)のお姉ちゃんね。メリーさんに着物の生地を、なんか選んでいただいた生地があって。その生地で甚平作ってくらはって。それで、『眠る時、パジャマ代わりに着て』みたいな感じでいただいたから。今、それ着てずっと寝てます。やっぱね、着物って、肌触りがいいねんな。着てみて、あらためて理解するっていうか」
と、報告。「“メリーさんが選んでくれてんな”みたいな。その愛情を感じる物で、包まれて寝れるっていうのは、めちゃめちゃリラクゼーション効果あるなと思って。だから今、毎日着て寝てるんすよ」とも明かしていたのだ。
このエピソードを知るファンは、今回の放送で明かされた秘話を受けて、「甚平の話をする前に、ちゃんと電話で確認してたんだね。真面目で思慮深いところ、尊敬します」「電話で確認した剛くん、本当にメリーさんのことが大好きだったんだね」「甚平のお話をしてもいいか、ちゃんと確認していた律儀さが剛くんらしくて好き」「きちんとメリーさんに許可を取ったのは、自分の立場と発言の影響力を自覚しているからだろうね」「メリーさんにちゃんと確認してから話す剛さん、心遣いがさすが」などと、驚きや感心の声が上がった。
また、剛はラジオ放送同日の2月12日に、ジャニーズ公式携帯サイト・Johnny's webの個人連載「Love Fighter」を更新。この日は楽曲制作をしていたそうで、ジャニー氏から「音楽をやりなさい」と言われたことを「節目節目に思い出します」と切り出し、印象に残っている言葉やアドバイスを回顧。
これまでパニック障害、左耳の突発性難聴といった症状と闘ってきたためか、自身の人生について「心も体も患ってしまった」と振り返りながらも、「ジャニーさん 僕に音楽を与えて下さって ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えていた。
こうして、長らくお世話になった故人のジャニー氏とメリー氏に思いを馳せた剛。天国にいるであろう2人も、義理堅い剛を温かく見守っていることだろう。