昨春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が現実のものに。さらに子どもの学校は「PTA加入率100%」!? PTAの謎ルールに直面した母がつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。
▼前回まで▼緊急事態宣言下でも実施された、PTA校外委員による夕方のパトロール。来年度のPTA本部役員選出のアンケートでは、適任者を「推薦」する欄もあった……。
校外委員、夕方パトロールの厄介さ
2022年を迎え、私のPTA委員活動も残り2カ月たらずとなった。下校指導担当なので、4月上旬まで活動があるとみられる。前回から少し間が空いてしまったが、今回は主に10月〜12月にあったPTAの動きについて振り返ってみたい。
まず、コロナ禍により、夏に続いて秋も地域のお祭りは中止。本来は、お祭り当日に校外委員が全員集合して「祭礼パトロール」が行われていたというが、必要なかった。
一方で、平日夕方のパトロールは変わらず継続。といっても、11月あたりになると午後5時台でも外は暗くなってきており、遊んでいる子もほとんど見ない。月1〜2回、いつも同じルートを周っているだけなので、ほとんど「パトロールやりました」の既成事実作りのためにやってるような感じで、防犯効果はあまりなさそうだけど……。
コロナ禍で在宅勤務が増えた私にとって、このパトロールはものすごく大きな負担ではないものの、雨で中止になると肩の荷が下りる。いや、はっきり言ってうれしい。
しかし、学区内でも土日に別の公園へ行くと、暗くなっても遊んでいる子がいるので、自分のパトロール担当の場所・公園が「子どもに人気の場所」じゃないんだろうな……とも思う。かといって、人気の場所に行ったところで、できることなんてたかが知れているし、しかし絶対に「何もない」とも言い切れないところがまた厄介だ。
毎年、委員に立候補しても「なれない」?
夏の終わりにPTA本部から来年度本部役員選出のアンケート用紙が配布されたが、12月には、来年度の「委員」募集のアンケートが配布された。
それによると、これまでは4月に実施していた「委員決め」を早め、今年度中に行うという。3月に委員希望者向け説明会を開き、その場で委員メンバーも決めるそうだ。スケジュールを繰り上げた背景には、「毎年立候補しても、クラス単位で人数が決まっているからなりたくてもなれない」という声があったとのこと。
確かに、4月のクラス懇談会の委員決めでは、我が子のクラスは多くの親が委員に「立候補」していた。しかし、1〜3年生のうちはクラス内で委員になれる人数が決まっていて、全員の希望がかなうことはない。そこで、クラス単位での人数縛りをやめて、希望者全員を集めて決めようというのだ。
まあ、低学年の保護者に立候補が多いのは、積極的に委員をやりたいのではなく、「どうせやらなきゃいけないなら、早めに済ませたい」親が多いからだと思われるのだが。
どのようにして委員決めが行われるのかは記載がないが、募集人数を超えた場合は「新5年生優先」。だって、「委員は各家庭、お子様1人につき5年生までに1回」のルールだから。「お子様が3人いらっしゃる方は3回」とも明記されてあり、「子育て罰かよ!」と突っ込みたくなる。
もし卒業まで委員をしない場合は、ベルマーク作業やカーテンクリーニング等を個別にお願いする場合もある、とも……。いやー、ものすごく露骨だ。ここまでPTA会員の義務を提示するからには、入学時に加入届を提出するシステムを整えるべきではないのか。そもそも「任意」なんだよね? と何度目かの疑問が湧いてくる。
12月には、私が担当する校外委員の下校指導係でも少しばかり動きがあった。「下校指導」は来年度4月に新1年生を対象に行うのだが、リーダーさんから連絡が来た。
2月の入学説明会で新1年生の保護者に下校コース別のリボンを配布するので、当日は手伝いをしてほしいとのことだ。ちなみにリボンは、リーダーさんご夫妻が粛々と発注しカットしてくれているようで、感謝しかない。
2月の入学説明会といえば、PTA会長も登場し「PTAはあくまでも任意です」が「本校では100%加入しています」と説明があったことを思い出す。あの時は、まさか翌年の入学説明会の手伝いをするとは想像していなかった。そんな入学説明会は、次回お伝えしたい。