2月20日に放送されたバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。今回は、番組出演者とスタッフのやりとりについて、ネット上で批判の声が上がっている。
番組前半では、お笑い芸人・宮川大輔が出演する恒例企画「宮川探検隊 in 北海道」を放送。通算17回目の今回は、北海道・釧路エリアでタンチョウやシマエナガなどの貴重な野生動物を探したほか、道内中央部にある活火山・旭岳を訪れ、その噴気孔の光景を見に行くロケが放送された。
「釧路エリアのガイドとして、以前、同番組で中米・コスタリカのロケを行った際に通訳や動物ガイドを務めた男性が登場。今回は本人の希望でロケに参加したそうで、『やる気満々で、5日前に入ってます』と気合十分な様子を見せていました」(芸能ライター)
しかし、番組ではそんなガイドをナレーションとテロップで「デリカシーのない男、特に女性隊員からの評判がよろしくない」と紹介。宮川は、ロケに参加した女性スタッフから、カメラの回っていない時にガイドが下ネタを連発しており、「ものすごい嫌い」と語ったことを明かしたが、ガイド本人は「覚えてない」とシラを切っていた。
「その後も、このガイドがロケバスの運転手を務めた女性を口説き、LINEの連絡先を交換するように迫る場面がカメラに映っていたんです。こうしたガイドの行動に対し、宮川は『何しに来てんの、北海道』とあきれた様子でした」(同)
こうした一連のシーンについて、ネット上では「このガイド、本当に気持ち悪いからテレビに出さないで」「下ネタは立派なセクハラ。『覚えてない』じゃ済まないだろ」などと批判の声が続出。また、「嫌がってるところを平気で流す番組、どうかしてる」「番組自体がセクハラを軽視してるのがよくわかる」といった、番組サイドへの苦言も少なくない。
「『イッテQ!』では、たびたびこうしたセクハラが視聴者に問題視されています。昨年1月17日に放送された回では、『宮川探検隊』のロケに参加する女性ADに、宮川が『俺(会うの)初めてやけど、お前なんかアマゾンの子どもみたいな顔してんな?』と容姿をイジるような発言を行い、ネット上で『差別的な発言』『初対面で容姿のことを言うとか最低』など、批判の声が上がりました」(同)
なお、厚生労働省によるハラスメント対策の総合情報サイト「あかるい職場応援団」を見ると、セクハラは「『職場』において行われる『労働者』の意に反する『性的な言動』により、労働者が労働条件について不利益を受けたり、就業環境が害されること」と定義されている。
「『イッテQ!』でガイドが女性スタッフに下ネタ連発し、それを嫌がっているという今回のケースは、まさにセクハラの定義に沿うもの。一般的にも、セクハラを含むハラスメントに厳しい目が向いている中、番組内で面白おかしくガイドの言動を放送したことに対し、批判が出るのは当然でしょう」(同)
こうした“ノリ”に対し、視聴者から疑問の声が上がっている『イッテQ!』。時代に合わせた番組作りをしないと、世間から見限られてしまうかもしれない。