• Thu. May 26th, 2022

「最強のだめんず」と言われても、娘にとって「最高の父ちゃん」を見極めたたった一つのポイント

 『だめんず・うぉ~か~』(扶桑社)で知られるマンガ家・倉田真由美さんと出会うまで離婚を3回経験し、自他ともに認める“女好き”だった叶井さんが、倉田さんとの娘ココちゃん誕生を機に、毎週末のように子どもの遊び場を求めて旅行し、ママ友を作り、幼稚園や小学校の保護者会の役員に立候補するまでに変貌した姿をリアルタイムで配信してきました。

 しかし、ココちゃんがもうすぐ小学校を卒業、物理的に手がかからなくなったため、この3月で幕を閉じることに。最終回まで残り2回、今回は隣でずっと見てきた妻・倉田さんに、「父親としての叶井俊太郎」について寄稿いただきました。

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 結婚して十三年。

 長い。当然ながら、これほど長く関わり続けた男性は他にいません。そして、これほど喧嘩にならない相性の人もめずらしい。

 付き合い始めの頃は、いろんな意味で「癖のある人だな」と思っていました。何より女性経験が異常に(笑)豊富で、その割に交際人数が少ないところとか、変わってるなあ、と。

 でも、妙に気が合ったんですよね。特に大好きな漫画の趣味が似ていて、当時すでにとっくの昔に絶版になっていたマニアックな漫画をお互い全巻持っていたりとか。これって、私にとってはかなり重要なポイントでした。大好きなことの、更にその内容が似ているということは思考性に大きな共通点があると思ったんですよね。実際それは当たっていました。彼は過去三回も離婚していて誰にでも合う人ではないけど、私には相性のいい、一緒に暮らすには向いている相手でした。

 子どもについては、想像を超えていましたね。当時彼は猫を三匹飼っていて、その世話を面倒くさがらずしっかりやっていたので、きっと子どももちゃんと世話するんじゃないかな、とはうっすら思っていましたけど。そういう「面倒くさがらずやるべきことをきっちりやる」って、相手を見極める上で頼りになるヒントなんですよね。結婚以来ずっとこれは変わらず、彼は「面倒くさいから段々やらなくなる」ことがないです。子育ても家事も。

 生まれてすぐはあんまりピンときてない様子でしたが、みるみるうちにものすごい子育てパパになりました。うちは完全母乳だったので授乳こそ私がやりましたが、それ以外のことは一切私に負けずというか何なら私よりガッツリやっていました。今もそうです。

「倉田さんのところは、ママが二人いる」

 これは、ココがもっと小さい頃からママ友たちに言われていることです。

 いわゆる「パパの育児」で想像されるのは、休日のアウトドアやイベントへの参加などじゃないでしょうか。ココは共働き世帯が100%の幼稚園に通っていましたが、幼稚園の送迎ですらママがほとんどでした。習い事の送迎もそうですし、共働きでも結局ママがやる育児って多いんですよね。

 でもうちは違います。たとえば小学校からもらってくるプリント。これ、うちでは夫が毎日チェックしています。学校のプリントチェック、これ案外育児を語る上で無視されがちですが、大事ですよ。ほぼ毎日だし。

 「仕事で遅くなるから」という言い訳も立たない育児の一つですが、パパがやっている家庭を私は我が家以外知りません。保護者会への参加も同じく、行くとほぼ全員女性です。朝、登校する子どもたちを見守るために道路に立つ「緑のおばさん」も。だけどうちはほとんど夫が行くので、小学校の保護者会に私が行ったことは、6年間のうちどうしても夫が行けなかった2回だけです。緑のおばさんなど行かない家庭も多い中、うちは担当の時すべて行っています。夫が(笑)。

 私の立場で言うのも面映いですが、夫は娘ココにとって最高の父ちゃんです。私もこんな人が父親だったらなあ、と羨ましくなるほど。まあ、夫としてはめちゃくちゃ褒めるほどではないですが、父親としてはこれ以上ないほどの人。だからなのかうちは、家の中で誰かが怒ったり怒鳴ったりすることが一切ないんですよね。

 私に何かあっても、安心して子どもを預けられる夫。「くらたま、最強のだめんずと結婚!」などと言われましたが、とんでもない、大正解の結婚でした。あ、でもこれ、惚気ではないですよ。男女としては終わってますし、夫としての不満はいくらでもあるので。
(倉田真由美)

これまでの「叶井俊太郎の子育て奮闘記」イラスト集