かつてジャニーズ事務所に所属し、KAT-TUNのメンバーとして活動していた田中聖が、2月24日に覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。2020年1月にCDデビューしたジャニーズグループ・SixTONESには、聖の実弟・田中樹が在籍しているだけに、聖逮捕の情報の取り扱いには、「メディア関係者も注意している」(スポーツ紙記者)という。
「聖はジャニーズ所属当時の06年3月にKAT-TUNの一員としてデビューしましたが、13年9月に事務所側から『度重なるルール違反行為があった』として契約を解除され、グループからも脱退することに。14年10月にはロックバンド・INKTのボーカルとして再始動しましたが、17年5月に大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕され(のちに不起訴)、これがきっかけでバンドは解散。以降はソロでアーティスト活動を続けていました」(芸能ライター)
最初の逮捕から5年がたち、再び薬物絡みで逮捕された聖。報道によると、愛知県名古屋市のビジネスホテルで、覚醒剤約0.164グラムを所持していた疑いがあるというが、同県警の調べに対し、聖は「わからない」と容疑を否認しているそうだ。一方で、尿検査の結果、覚醒剤の陽性反応が出たという。
「聖の逮捕について、多くのメディアが『元KAT-TUN』という肩書と共に報じています。ちなみにジャニーズサイドからは、『弟の樹や、在籍するSixTONESには触れないで』と通達があったらしく、一般メディアはほぼその要請に従っていますが、KAT-TUNに関しては特に何の要求もなかったため、遠慮なくグループ名を使用されているようです」(前出・記者)
KAT-TUNは現在、亀梨和也と上田竜也、中丸雄一の3人で活動を継続しており、昨年の大みそかには『NHK紅白歌合戦』に初出場した。今年3月29日には2年半ぶりのニューアルバム『Honey』の発売を控えているほか、4月1日からは同アルバムを引っ提げた全国ツアー『KAT-TUN LIVE TOUR 2022 Honey』の開催も予定されている。
「それだけに、ジャニーズはSixTONESばかりでなくKAT-TUNへの影響も考慮すべきだと思うのですが、なぜかスルーしています。しかし、そんな中でKAT-TUNにも配慮を示したのが日本テレビ。同局は『Going!Sports&News』などのスポーツ番組に亀梨を起用してきたほか、昨年10月からは亀梨MCによる『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!』もレギュラー放送中。また、中丸も『シューイチ』のレギュラーコメンテーターを務めており、グループとは関係が深い。24日放送の『news every.』で聖の逮捕を取り上げた際、藤井貴彦アナウンサーは、『元KAT-TUN』ではなく『元アイドル』という表現を使っていました」(同)
聖逮捕のニュースが世間を騒がせる間、KAT-TUNファンにはつらい状況が続きそうだが、日テレの対応が唯一の“救い”といえるかもしれない。