Hey!Say!JUMP・山田涼介が主演を務める映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』(5月20日/6月24日にそれぞれ公開の情報が解禁された。2017年12月公開の『鋼の錬金術師』(以下、ハガレン)の続編となるが、「当時から原作ファンの反感を買っていただけに、今回もネット上では批判的な声が飛び交っている」(芸能ライター)ようだ。
同シリーズは、漫画誌「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で01年8月号から10年7月号まで連載された、荒川弘氏による人気漫画が原作。人体錬成という禁忌を侵し、その代償として手足と肉体を失った兄弟が、元の体を取り戻すために必要な“賢者の石”を求めて旅をするダークファンタジーで、完結から10年以上がたった今でも世界中から愛され続け、コミックス全27巻の世界累計発行部数は8000万部を突破した。
「山田は主人公のエドワード・エルリック(以下、エド)を演じており、続編にもヒロインのウィンリィ・ロックベル役の本田翼、ロイ・マスタング大佐役のディーン・フジオカら前作のキャストと共に出演。さらに、5月公開の『復讐者スカー』には、エドと弟のアルフォンス(声:水石亜飛夢)の父親であるヴァン・ホーエンハイムと、エドの敵であるホムンクルスたちの生みの親“お父様”の二役を演じる内野聖陽、エドの命を狙う“傷の男”ことスカー役の新田真剣佑、アメストリス軍大総統であるキング・ブラッドレイ役の舘ひろしら新キャストが出演すると発表されました」(同)
映画公式サイトには『復讐者スカー』の予告動画が公開されており、ネット上では「クオリティが残念」「また安っぽい映像」などと嘆く原作ファンが続出している。
「『ハガレン』は“アメストリス国”という架空の国が舞台となっており、19世紀の産業革命期のヨーロッパをモチーフにしています。エドも“金髪に金色の瞳”というビジュアルのため、実写化にあたり、ネット上では原作ファンから『そもそも日本人キャストでの実写化は違和感しかない』との声が相次ぎました。ロケは和歌山と神戸、そしてイタリアでも行われたようですが、ネット上には『明らかに日本の景色が出てくるのも興ざめ』といった不満の声も多く、CGを使ったシーンに関しても『チープさが拭えない』と指摘が多かった。今回も『復讐者スカー』の予告動画を見た原作ファンは、『前作の悪夢が再び』『なんで続編を作ろうと思えたのか』など、またしても怒りをあらわにしています」(同)
なお、主演の山田自身も原作ファンであると公言しており、前作の公開当時に受けたメディアのインタビューでは、「『これだけは実写化しちゃダメでしょう!』と思っていた」と明かしたことも。
「それでも、山田なりにいろいろ考えた上でオファーを受けたのでしょうが、原作ファンからは『断ってほしかった』という声もあった。そんな前作の最終興行収入は12億円ほどで、ビッグタイトルの実写化かつ、人気ジャニーズアイドルの主演作という点からみれば、だいぶ物足りない成績だったので、業界内では続編が2本も制作されること自体に驚く声が上がっています」(芸能プロ関係者)
なお、Hey!Say!JUMPはジャニーズ事務所のアイドルグループとしては「人気が低迷している」(同)とか。
「山田はかねてからアニメや漫画、ゲーム好きであることを公言しており、昨年9月からはYouTubeチャンネル『LEOの遊び場【山田涼介】』を始動させるなど、趣味を生かした活動を展開しています。それだけに、漫画原作の実写映画の続編への出演はファンも増えるでしょうし、渡りに船のオファーともいえるでしょうが、発表直後から良くも悪くも注目を集めており、前作を超えられるのかどうか、やや心配です」(同)
前作以上に豪華なキャストも投入されているとあって、興収もアップさせられるといいのだが……。