キャリア絶頂でハリウッドを離れた2大女優レネー・ゼルウィガー(52)とキャメロン・ディアス(49)が、それぞれインタビューで明かした「休養中の話」が、素敵すぎると話題を集めている。
等身大の独身女性を描いて世界的大ヒットとなった映画シリーズ『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001〜)に主演した、オスカー女優のレネー。2000年代、ハリウッド映画界で引っ張りだこの人気者だったが、仕事漬けの日々に「疲れ果て」てしまったという。
10年に車椅子のシンガーを演じた映画『My Own Love Song』では、「自分の声を聞くのも嫌」な状態になり、「ここから離れて成長しなきゃ」と決意。そこから6年間、ハリウッドの表舞台から姿を消した。
レネーはこの空白期間について、「スケジュールがキツすぎて挑戦できなかったことに挑戦」したと話すのみで、具体的に何に挑戦をしたかは、これまで語ってこなかった。
そんなレネーは、自身が主演する新作ドラマ『The Thing About Pam』のプロモーションのため、米NBC局の朝の情報番組『Today』に出演。
「女優業をお休みされていた間に経験されたことが、今のあなたをどう形作っていると思いますか?」という質問に、「とてもいい質問ね。確実に私は変わったもの」「私は成長したかったの。この業界から離れて、この仕事とは関係のないことを学びたかった」「だから学校に行ったりして、違う形でいろいろなことを学んだ」と6年間の休養期間を回想。
「学校っておっしゃいました?」と驚くインタビュアーに、「えぇ、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の公共政策学部(大学院)に」「国際法を学んだんです」と、さらりと回答した。
この日、番組には元米司法長官ウィリアム・バーもゲスト出演していたのだが、レネーは「バックステージでミスター・バーにお会いして!」と大興奮。インタビュアーが思わず、「最終的に法律に関わる仕事をしたいのですか?」と質問すると、それに対してレネーは「わからない」と首を振ったものの、法律は「大好きなことのひとつなの」と断言。「ディナーパーティで、あなたを死ぬほど退屈にさせる自信があるわ。話し始めたら長いから……」と、にんまりした。
一方、映画版『チャーリーズ・エンジェル』(2000〜)シリーズなど世界的な大ヒット作に多数出演していたキャメロンは、14年に出演した映画『アニー』を最後に表舞台から姿を消した。
本人は引退を明言していないが、昨年、グウィネス・パルトローのライフスタイルブランド「Goop」のYouTubeチャンネルに出演し、「自分の人生を取り戻したいと思った」とコメント。
ハリウッドから去るときの気分について、「すごく穏やかだった。自分のことをやっと大切にできるって、ほっとした」と明かし、仕事漬けで自分の時間が全くなかったと女優時代を回想。現在は、時折こうしたインタビューを受けるのみで、妻として母として充実した日々を送り、満足しているという。
キャメロンは、現地時間3月8日に配信が始まった英BBCのポッドキャスト『Rule Breakers』にも登場し、「私は“女性をモノ扱いし搾取する社会”の犠牲者だった。完全にね」「そのことを受け入れていた時期もあった」と告白。
ハリウッドを去ったことでこの状況から抜け出せたとし、「この8年間、私は野生児のようだった。野生動物のような……野獣みたいだったわ」と大爆笑した。そして、「自分がどう見えるか、全く気にならなくなった」「顔を洗うのは月に2回くらい」と告白。
美容液などにも無頓着だそうで、「今はそんなことしなくてもいい立場だし。そこにエネルギー注ぐ〜?」と、あっけらかんとしていた。
ハリウッド時代は、「女優として1日7時間は鏡の前に座って、化粧直しばかりしていた。鏡の前にいることは、毒にしかならなかった」というキャメロンは、「鏡を見るのをやめ、写真やセルフィーを撮るのをやめた」ことで、心が解放されたとも明かしていた。
キャリアのピークを迎える中、ハリウッドから離れ、名門校で情熱をもって勉学に打ち込んだレネーと、容姿の呪縛から解放され、自由になったキャメロン。ネット上は、「自分を大切にする芯の強い女性は、とても魅力的で尊敬できる」などと称賛する声であふれている。