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ただの「塩」じゃない! 希少な天日塩【海の精 ほししお】、調味料ソムリエがシンプルおいしいレシピ紹介

――地元で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。

東京・伊豆大島の味:【海の精 ほししお(青ラベル)】

 今回は、日本で初めて作られた天日塩、海の精株式会社「海の精 ほししお(青ラベル)」です。

 日本では長い間「イオン交換膜法」で作られた食塩等しか食せない時代がありました。その中で自然塩復活活動に取り組み、1977年に開発に成功した塩で、以来45年の長きに渡り、愛され続けています。

 椿の花咲く美しい自然に囲まれた離島・伊豆大島で、黒潮が運ぶ海水100%を原料としている「海の精」。清らかな海水を汲み上げてネット架流下式塩田に繰り返し流し、太陽と風の力で濃縮します。その後、ガラス温室内の結晶皿の中に入れ、太陽熱のみでゆっくり結晶して作られた非加熱結晶塩、希少な国産塩です。

 雨や湿気の多い日本では、海外のように太陽や風の力だけで結晶させる天日海塩は基本的にありません。

 また、多すぎても少なすぎてもいけないのがニガリで、少しずつ出てくる塩の結晶を毎日職人が、ニガリ成分がおいしいバランスで結晶に含まれるように、少量ずつ手作業で丁寧に混ぜることを繰り返しています。結晶皿のニガリの量を均一に調整することで、料理のおいしさの基準が出来上がります。私たちの体に必要な微量ミネラルをバランスよく含んでいるので、まろやかな甘みさえ感じられます。また、ニガリなどの副原料、固結防止剤などの食品添加物は加えていません。

 ざら目状に大きく溶けづらい塩粒で、ほのかな甘味や旨味や苦味があり、深い味わいが楽しめます。

【海の精 ほししお(青ラベル)】アレンジレシピ:イカとアスパラガスのシンプル塩いため

 シンプルな塩だけの味付けだからこそ、素材な深い味わい! うま味のある塩味を楽しむ!

 

材料(2人分) 分量
イカ(胴) 1杯(150g)
アスパラガス 1束(50g)
長ねぎ 10cm
オリーブ油 大さじ1
粗びき黒胡椒 少々
A:海の精 ほししお(青ラベル) 小さじ1/3、
A:酒 大さじ1

【作り方】
1)イカは内側に格子状の切り目を入れてひと口大に切る。熱湯でサッとゆでて水気を切る。アスパラガスと長ネギは斜め薄切りにする。
2)フライパンにオリーブ油を熱し、1)とAを加えて炒め合わせる。
3)器に盛り、粗びき黒胡椒を振る。
*イカは茹ですぎない、炒めすぎないのがコツです。

【海の精 ほししお(青ラベル)】アレンジレシピ:かつおのソルトレモンカルパッチョ

材料(2人分) 分量
かつお(刺身用) 160g
玉ねぎ(赤) 1/4個
大葉 4枚
レモン 適量
オリーブ油 適量
海の精 ほししお(青ラベル) 適量

【作り方】
かつおは7〜8mm幅に切り、玉ねぎは薄切り、大葉はせん切りにする。器に玉ねぎ、かつお、大葉の順に盛り付け、オリーブ油を回しかけ、海の精 ほししお(青ラベル)とレモンを添える。

手始めに、インゲンや青菜をサッと茹でて!

 「海の精 ほししお(青ラベル)」は、肉でも魚でも野菜でも、塩をふり焼く、塩をふり炒める、塩をふり蒸す、シンプルな料理法であればあるほど、素材のうま味と塩だけで、あらゆる料理にパワーを発揮してくれます。

 手始めに、沸騰した湯に「海の精 ほししお(青ラベル)」を少量入れて、インゲンや青菜をサッと茹でてみてください。野菜の甘味や旨味を引き出し、おいしさを醸し出してくれます。

 粒の大きさを生かしてアクセントとしても使えます。ステーキにのせれば、コリコリとした食感と口の中でゆっくり溶ける塩味と脂のコラボが楽しめます。魚を焼くときの飾り塩、寿司やてんぷらのつけ塩、野菜サラダの上に振りかけてオリーブ油やレモンを搾ればドレッシングに早変わりします。

 吸い物やスープに加えれば口当たりの優しい味わいに、塩入りのスイーツもおススメです。ただ塩辛いだけでなく、一味も二味も違う塩です。ほかに、日本の伝統海塩「海の精 あらしお(赤ラベル)」等があります。

 これ1袋あれば、あなたも料理上手に♪

By Admin