ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、少年忍者（水曜）Travis Japan（木曜）7 MEN 侍（金曜）美 少年（土曜）HiHi Jets（日曜）がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説＆ツッコミ！ 今回は、3月10日～16日公開の動画をチェックします！
美 少年・那須、Sexy Zone・菊池を“着信拒否”にした理由
12日の動画は「美 少年【那須雄登の相関図】もしもし…菊池風磨(櫻井翔の使い)だけど」（再生回数は18日時点で19万台）。メンバーそれぞれが交友関係を表す相関図を書いていくシリーズで、浮所飛貴（2月26日配信回）、岩崎大昇（3月5日配信回）に続いて、今回は那須雄登編。佐藤龍我、金指一世は新型コロナウイルス感染による療養期間だったため、収録は4人で行っている（2人は2月22日より活動を再開）。
第1弾だった浮所は、出演作や番組で共演した俳優、YouTuber・はじめしゃちょーらとの交流に言及していたが、那須の場合は「今日はもうジャニーズ縛りでいきます」と宣言。しかし、藤井直樹に「ちょっと気になったんだけど。那須、ジャニーズ以内でも大丈夫？」と交友関係を確認され、「ギリギリではある、正直。頑張るわ」とボソリと口にしていた。
本題に入り、まず那須は母校の先輩でもある嵐・櫻井翔、Sexy Zone・菊池風磨の名前を記入。櫻井との出会いは、高校1年生の頃に雑誌の企画で「櫻井くんが通っていた学校の今、並木道を僕は通っています」とメッセージを送ったことだったとか。
これを見た櫻井が菊池に「那須くんって知ってる？ 捜索願、ちょっと頼むわ」と声をかけ、「風磨くんがマネジャーさん経由で僕の連絡先を聞いてくださったんですよ。でも僕はそんなこと知らないからさ。突然、電話かかってきたの。よくわからない電話番号の人から。で、出て。そしたら、その相手の人が『Sexy Zoneの菊池風磨だよ』って言ったから、“これヤベー”と思って、ペって切ったの。ヤベーって」と、怪しい電話に警戒してしまったという。
何者かが菊池に“なりすまし”をしていると感じていると、「もう1回かかってきたの。もう1回、渋々出たの。確認したいからね。で、出たら『Sexy Zoneの菊池』（と再び名乗ったため）ピッて切って。俺マジ、怖いと思って……」と告白。
岩崎は「普通そうなるよ。（菊池本人から電話がかかってくると）思わないもん、だって。しかも知らない番号だったら」と共感したものの、那須がその番号を“着信拒否”したと明かすと「ハハ！ ヤバ～！」とビックリ。
しかし後日、本物の菊池だとわかり、「風磨くん、スゴい優しかっｖたから、許してくれたんだけど。で、その流れで『櫻井くんが“一緒にお食事どうか？”っておっしゃってるよ』って風磨くんが言ってくださって。風磨くんのおかげで櫻井くんと、風磨くんと3人でね、ご飯。おそばを食べました。初めてはそんな感じでしたね」と報告。あこがれの櫻井からは、20歳の誕生日に時計をもらったそうだ。
また、かつては着信拒否するほど菊池の電話に警戒していたものの、「風磨くんと最近、よく電話をしてますね。例えばさ、去年の『DREAM BOYS』に風磨くん出てらっしゃって。その発声で、明らかにこことここは違う発声だなっていうのがあったから、どういう発声の仕方をしてるのかスゴい気になって。1時間ぐらいかな？ ずっと発声、実際に『こうやってやってみたら？』とかいろいろ実際。軽く（レッスンみたいなことを）ね。Sexy Zoneさんのライブのセットリストの話とかいろいろしてくれて。風磨くんはとにかく優しい先輩」と述べており、すっかり仲が深まったようだ。
さらに、一緒に食事に行った先輩として、King＆Prince・平野紫耀、高橋海人、SixTONES・森本慎太郎、ジェシー、Kis-My-Ft2・千賀健永とのエピソードも。ちなみに、千賀は菊池同様に前触れもなくいきなりメールが来たといい、「千賀です」の文字を目にした那須は「1回（携帯電話を）閉じた」と振り返っていた。
11日にアップされたのは「7 MEN 侍【矢花改造計画】矢花に似合う私服を家から持ってきた！」。今回はタイトル通り、メンバーが矢花黎に似合う洋服を持参するという企画。
発端は、1月20日配信の動画「ジャニーズJr.5グループ対抗2/5【超豪華SP企画】オシャレ王とダサい王は誰？」内で、矢花のファッションセンスが「ダサい」と指摘されたことだという。
佐々木大光は「うちの矢花黎を僕ら5人で“オシャレに仕立て上げよう”ってことで。矢花以外の5人がそれぞれ矢花に似合う服を持ってきた」「矢花は5人が持ってきた服を着て登場してもらい、最後にどの服が似合っていたのかを全員で決めるといった内容です」と説明した。
菅田琳寧は「意外とスーツとかバナさん似合うんですよ」と話し、普段の矢花の私服とは異なるイメージのコーディネートを考えてきたよう。また、「清楚な感じを出したい」とコンセプトを掲げた佐々木は「そしてこれ、King＆Princeの永瀬廉くんからいただいたものなんで。大事に着てください。今日だけね！」と念押し。突如、プレッシャーがのしかかった矢花は「えっ!? なんで持ってきた？ そんなものを……」と動揺していた。
矢花が着替えを済ませ、メンバーにお披露目すると、佐々木は「『永瀬廉くんからもらった大事な高いパーカーです』って言ったの」と報告。矢花は「それをこの企画に持ってくるぐらい、やっぱ今日ガチで来てる」と佐々木の本気度を受け止めつつ、「これいいね！」とパーカーを気に入ったようだ。しかし、あらためて佐々木が「あげはしないけどな！」と釘を刺した際は「これをもらうのは……」「恐れ多い」（矢花）とこぼしていた。
なお、「Jr.チャンネル」の更新ツイートには「永瀬廉からの（プレゼントの絵文字など）」との一文があるためか、再生回数は18日時点で21万台と順調。いつもより早いペースで20万台に届いていた。
15日に更新されたのは「Aぇ! group【美術館で美女探し】俺のオンナに手を出すなww」。2月28日配信の「超有名絵画でボケろ】…スベったら地獄です」に続いて、「大塚国際美術館」（徳島県・鳴門市）での企画第2弾となっている（草間リチャード敬太は欠席）。
今回行うのは「俺のイチオシ 絵画に出てくる美女でプレゼン対決」。制限時間の15分を使い、絵画に描かれている女性のうち“イチオシ”を見つけ、理想のシチュエーションを考えてツーショットを撮影。プレゼン後、多数決で「ミスAぇ! group」を決めるという。
前回は絵画をもとにした大喜利だったが、ルールを把握した一同は「ムズいな！」（末澤誠也）「前回よりムズなった！」（小島健）と困惑していた。
さっそく、フロアを巡る佐野晶哉は「メンバーの女性のタイプも今日初めて知りますね」とコメント。有名な「真珠の耳飾りの少女」（フェルメール）の前で立ち止まり、「こういうつぶらな瞳の子、好きですね。かわいい～」と興味を示すも、「みんなのマドンナやから、彼女は。俺しか知らん子を探さんと！」と新たな出会いの旅に出かけた。
以降は「素敵」「ロングスカートなのもちょっとポイント高い」「あの方タイプ」「めちゃくちゃ美人」などと、神聖な美術館でひたすら好みの女性を探し回る5人。佐野はとある絵を見て「占い師なんや。占い師イヤやな。なんかイヤやな。めんどくさそう、一緒にいたら」「自分も知らなかった自分が浮き彫りになってますね、この企画」と本音を漏らしていた。
タイムアップ後、小島は「“俺の女”から紹介していい？」と自信満々にイチオシ美女を公開。妄想が膨らんだ結果、ここからはモデルとなった女性の性格やデートの設定をメンバーが熱くプレゼンしていくことに。次から次へと妄想ストーリーが出てくるのは、口達者＆コントに慣れている関西人ならではで、彼らの小競り合いは笑わずにはいられない。ヒートアップすると「人の女に何言うてんねん！」（末澤）「俺の惚れた女に『コイツ』って言うな！」（正門良規）と対抗心をむき出しにする一幕もあった。
こうして、すっかり恋に夢中になるAぇ! groupだが、取り合っているのは実際の女性ではないため、冷静に考えればなかなかぶっ飛んだ企画だ。男女関係のもつれを表す生々しい会話もあるが、対象が絵画の女性とあって、ファンの嫉妬は少ないだろう。「美女探し」がテーマとはいえ、絵画だからこそ笑いが成り立つ絶妙な面白さの1本だった。
こちらは約1時間40分遅れでアップされ、再生回数は24万台（18日時点）。なお、同日公開のショート動画「Aぇ旅 in 大塚国際美術館 - メンバー自己紹介」は10万台を記録している。
3月10日の動画は「Travis Japan【紀元前のボードゲーム】みなさん知ってます？？？」（再生回数は18日時点で21万台）。人気の「巷で流行っているゲームをやってみた！」シリーズで、今回はネーミングセンスが試されるカードゲーム「メイメイ」をプレイしている。
これは、親1名が山札からカードを1枚取り、イラストを見て名前をつけるというルール。ほかのメンバーは計4枚のうち、親が命名したカードがどれなのかを当てられればポイントをゲットできる。
開始前、川島如恵留が「親は正解してもらった分だけポイントを獲得することができます。ただし、全員正解してしまった場合は親は得点（を獲得）することはできません。誰かには伝わらないとか、逆に2人か3人ぐらいならわかるかなぐらいの、いいところを狙っていってください」と注意点をアナウンスした。
親のトップバッターは七五三掛龍也で、お題のカードを見て「ソーシャルフィーバー」と発表。以降、6人もそれぞれ思い思いに名付けており、視聴者もメンバーと一緒に考える楽しみがあるだろう。予想タイムは各々が推理や持論を展開し、終始笑い声が飛び交っていた。
そんなTravis Japanといえば、3月3日夜にインスタグラムでライブ配信を行い、同月下旬にアメリカ・ロサンゼルスへ渡ると宣言。語学、歌、ダンスなどの表現力アップを目的とした留学だが、渡米期間については未定と説明。CDデビューを期待する声も高まっている最中だっただけに、ネット上のファンは気持ちの整理がつかず、阿鼻叫喚となっていた。
そのインスタライブ後の更新は、今動画が1発目だったため、コメント欄やSNSでは「これからもこんなふうに笑顔でいてくれたら、それだけでうれしい。ロスからの動画も楽しみ」「1週間あっという間で、放心状態だった。でも、今回の動画もスゴく面白くて、仲良しなトラジャを見て癒やされた」「大きな発表をした後、最初の動画なのにいつものシリーズなのが良い意味でトラジャっぽくて安心した」「このタイミングだからこそ、いつもの企画で楽しそうな7人の姿が見られて元気出た」「アメリカに行ってもずっとずっと応援してる！」と温かい声や、彼らへのエールが多数寄せられている。
ちなみに、川島は自分が親のターンで引いたカードを、「ガッパン」と表現したが、「この名前をつけたポイントだったり、こだわりは？」と聞かれて、「しょうもなさそう」なイラストだからだと説明。
正解の候補には、「年会費5万円○○の会」（No.1）「フルボルトペンギンの○○くん」（No.2）などがあったが、川島の言葉を聞いた七五三掛は「ペンギンだったり、何々の会の人とかを『しょうもない』って言う人じゃないと思う。だから、1と2は除外した」と、川島の人間性を汲んで回答していた。
この七五三掛の言葉に対し、「しめちゃんのコメントが素敵だった」「『如恵留はペンギンや人とかをしょうもないって言う人じゃない』っていう言葉が心に響いた」「絆を感じた」との感想も上がっていた。
16日の動画は「少年忍者【真剣勝負！川﨑兄弟】兄ちゃん…俺はやるよ!!」（再生回数は18日時点で12万台）。主役は実の兄弟である川崎皇輝＆川崎星輝で、青木滉平、ヴァサイェガ渉、織山尚大、元木湧、山井飛翔も出演している。
今回は「どっちの川崎SHOW！」と題し、川崎兄弟が3本勝負にチャレンジ。その3種目は星輝が兄の皇輝に“これなら勝てる”と踏んだ「スマホ早打ち」「記憶力」「徒競走」だそうで、進行役・元木以外の4人はどちらが勝つのかを予想し、当たればポイント獲得となる。
最近はけんかをしなくなったという2人だが、星輝いわく、「クソだるい絡みしてくんの」とのこと。自身がピアノの練習をしていた時、皇輝からスマホに連絡が来て邪魔された……といった愚痴だったが、一方の兄は「（話を）“盛る”って犯罪じゃない？」とチクリ。
皇輝は「楽譜を置くところがあるんですよ。あれの上に、星輝がピアノを練習してない時に（スマホを）置きっぱにしてた。だから、（星輝に気づかせるために）僕が遠くからスタンプ連打してて、部屋の中で異音を鳴らすっていう遊びをしてみたんですよ。それのこと言ってるんじゃないかな？」と主張した。その言い分を受け、元木は「お前さ、盛るんじゃなくてウソついた!?」「お前、最低だな！」と星輝にドン引き。対決前から責められる弟だったが……。
初戦の「スマホの文字入力の速さ対決」に続き、第2戦は「デビューしているジャニーズのファーストアルバムの曲」を暗記するバトル。ジャニーズ大好きな皇輝は余裕の笑みを浮かべており、かたや星輝は「ヤバい」と大焦り。元木が「星輝に、仕方ないよ。この競技だけハンデを与えたいと思います」と告げた瞬間、皇輝は「この時点で兄弟的には勝ちだよね？ 俺の」とすでに勝ち誇っていた。
そして、「パスは3回までOK」「しかも勝ったら2ポイント」と大チャンスをもらった星輝。しかし、その後の星輝の言動には、見守るメンバーが「ドン引いてるわ」（ヴァサイェガ）「動画では言えないぐらいマジでキレてる、今」（織山）とあきれる場面も。
ファンの間では「兄弟で同じユニットに所属している少年忍者ならではの企画で良かった！」「2人が良い距離感の関係だからできる企画だと思う。なんだかんだで仲良しな川﨑兄弟が大好き」「兄がしっかりしてるからこそ、星輝の弟感がかわいい」「川﨑兄弟を推してる私からするとご褒美みたいな企画！」「川﨑兄弟企画、待ってた！ これからも切磋琢磨しながら頑張ってほしい」と大好評だった。
13日に配信されたのは「HiHi Jets【創作アヒージョ】シェフ橋本！こんな美味しいの初めてだよ～!!」で、HiHi Jetsのシェフ・橋本涼が腕をふるう料理企画だ。今回のテーマ「アヒージョ」は、スペイン語で「小さなニンニク」を表す言葉で、ニンニクとオリーブオイルで食材を煮込む料理のことを指す。定番のアヒージョをはじめ、ちょっと変わり種、オモシロ、シメの1品まで作っていくという。
現場には橋本のリクエスト＋αで豪華な食材が揃っており、「1発目定番作るけど、入れてほしい具材とかある？」（橋本）と聞かれたメンバーは「キノコがいい」（作間龍斗）「牡蠣あるよ！」（猪狩蒼弥）などと大興奮。何があるのか、キッチンまでチェックしに来た井上瑞稀は猪狩＆作間に向けて「フライパン借りてなんかさ、キノコをバターで炒めよう」と小声で話しかけていた。
そして、橋本が熱したフライパンにエビを投入したところ、「ジュー」と大きな音が響き、煙も発生。橋本は苦笑いで火を弱めるも、周囲は「大丈夫なの？ これ？ 違うでしょ！ 絶対違うでしょ！」（井上）「荒れ狂ってる」（猪狩）「噴水ショーみたいになってる！」（高橋優斗）とパニックになっていた。
以降、何もすることがない4人は橋本の目を盗んで明太子をつまみ食い（この明太子が後に問題になる）。こうして、キッチンで熱心に作業に取り組むシェフ（親）の橋本と、自由な“子どもたち”の対比が楽しめる1本だ。
特に猪狩に関しては、ドアップ（3分37秒頃～）、机を叩いてダダをこねる姿（5分21秒頃～）、ダンスシーン（14分11秒頃～）とさまざまな一面が見える動画だった。再生回数は18日時点で21万台を記録している。