西島秀俊が主演を務めた連続ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)の最終回が3月13日に放送され、平均世帯視聴率12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の自己最高をマークし、有終の美を飾った。
昨年10月にスタートし、2クールにわたって放送された同作。昨年10月期は視聴率6%台を連発したが、今年1月期の「真相編」に入ってからやや盛り返し、1ケタ台後半で安定していた。
その一方で、残念ながら視聴率の下降ぶりが目立ってしまった1月期ドラマもあるようだ。浜辺美波主演の医療ドラマ『ドクター・ホワイト』(フジテレビ系)は、初回こそ11.4%と良い滑り出しを見せたものの、第4話以降は7~8%台を連発中だ。
なお、原作は樹林伸氏の小説『ドクター・ホワイト千里眼のカルテ』『ドクター・ホワイト神の診断』(共に角川文庫)。浜辺はドラマ化にあたり、天才的な診断能力を持ちながら、記憶喪失により社会性に乏しい謎の女性・雪村白夜を演じている。
「ネット上では、『コミカルなところもあるけどふざけすぎてないし、緊張感も驚きも感動もあって面白い』『医療モノなのに、推理モノっぽさもあって先が気になる』『設定がぶっ飛んでるからか、細かい粗が気にならず気軽に楽しめる』などと評価する声の一方で、『浜辺美波がかわいいから見始めたけど、内容がつまらない』『医療ドラマを期待して見たら、想像と違った』と、“脱落”した人の意見も目立ちます」(芸能ライター)
『ドクター・ホワイト』と同様に、今期、視聴率を落としてしまったのが、嵐・松本潤主演の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)。妻子ある中越チカラ(松本)が、持ち前の“おせっかい精神”で同じマンションの住人たちから悩みを聞き、解決していくホームドラマだ。テレ朝ドラマ初主演の松本と、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)などのヒット作を手掛けてきた脚本家・遊川和彦氏のタッグとあり、話題性は十分だった。
「初回は11.5%となかなかの滑り出しでしたが、第2話以降は10.7%、8.7%……と明らかに勢いを落とし、第6話では7.9%まで下降。同作が放送されている木曜午後9時台は、高視聴率ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)と同じ枠ということもあって、不調ぶりが際立っています」(同)
ネット上では、「派手な事件は起こらないけど、ほっこりする。こういうホームドラマは貴重」「松潤のキャラがかわいくて、毎回見ちゃう」といった声がある一方で、「出演者は豪華なのに、肝心のストーリーがつまらない」「主人公のキャラが好きじゃなくてギブアップした」「遊川作品は好きだけど、今回のは面白くない」「主人公がおせっかいすぎてイラつく」などと、厳しい声も見られる。
なお、『ドクター・ホワイト』は本日21日、『となりのチカラ』は31日の放送で最終回を迎える。『真犯人フラグ』のように、最終的に巻き返せるといいのだが……。
(村上春虎)