バーチャルライバーグループ・にじさんじを運営するANYCOLORは3月20日、同25日に販売を予定していた公式グッズ「にじさんじ ガーリーコレクション」の発売中止を発表。ファンから「英断」と評価の声が上がる一方、「チェックが甘すぎる」と厳しい声も出ているようだ。
3月17日に発表された同コレクションでは、にじさんじ所属のライバーである叶、葛葉、弦月藤士郎、月ノ美兎、不破湊の5人をイメージしたグッズを展開。アクリルネームプレート、リボンバッグチャーム、サテンポーチ、リボントートバッグ、アクリルスタンド(月ノのみ)の5種類が発表されたが、このうち大きなリボンがついたトートバッグなど3商品に対し、ファッションブランド「Maison de FLEUR(メゾン ド フルール)」の商品と「デザインが似ている」とネット上で指摘され、ファンが騒然となった。
これを受け、にじさんじの公式Twitterは20日、声明文を投稿。「『ガーリーで可愛い』をテーマに、リボンを中心モチーフとして制作しておりましたが、似ていると指摘をいただいた他社ブランドにご迷惑をおかけすることは避けたく」との理由から、「当該商品の発売は中止いたします」と発表した。
「ファンからは、『おおごとになる前でよかった。英断だと思います!』『残念な気持ちもありますが、事前の対応に感謝します』などと、“発売中止”の判断を評価する声が相次ぎました。一方で、『明らかに似すぎだし、にじさんじのチェック体制が甘すぎない?』『最近、ネット界隈でパクリやトレース疑惑が大騒ぎになることも多いし、本当に気をつけてほしい』といった苦言もみられます」(芸能ライター)
今月3日にも、VTuberグループ・ホロライブの5期生である桃鈴ねねが発表した複数のイラストに、トレース疑惑が浮上。昨年リリースされた2ndシングル「Lunch with me」や3rdシングル「モモノネ」のジャケット、コンビニ「ローソン」で過去に販売されたブロマイドなどに使われたイラストについて、ネット上に「トレースしたのではないか?」との指摘が多数寄せられ、炎上状態となった。
「この騒動を受け、ホロライブを運営するカバーは『一部トレースがあったことが判明いたしました』と認め、当の桃鈴も『イラストを描く時、好きな作家さんや作品を思い浮かべることがあって、こちらの内容のことがあったのは事実です』とTwitterで謝罪。しかし、謝罪からわずか5日後に行ったYouTube配信で、投げ銭機能の『スーパーチャット』がオンになっていたことから、『謝罪して即スパチャって、本当に反省してるの?』『ホロライブの処分甘すぎ。結局、金を稼ぐことばかり考えてる』などと、一部ネットユーザーから反感を買っていました」(同)
パクリやトレースに“甘い”印象が持たれてしまったVTuber界隈だが、このイメージは払拭できるだろうか。