――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
前回、光の速さで4万円超えのストール購入を決意した私(実際は2カ月前から目をつけていたけど)。
一度勢いづいた私はもう止まらない……っ!! ストールをキープしつつ、売り場をぐるりと見渡すと、「あれまあ!」というコートが目に留まりました。それは、「Theory(セオリー)」というブランドの、フードのついたたっぷりとしたシルエットのカーキのコート。お値段6万9,300円……!!
くおおおお~~~、かわいい~~~! なんというか、パッと見るよりも、着てみたほうがずーっと可愛いアイテムだし、カーキもホワイトもどっちもキュート!! でも、カーキのほうが若干、こなれた印象を受ける気もする……。でもでも、なんにでも合わせやすいホワイトも捨てがたいよお~!
ええ、お気づきの方もいるでしょう。この女、頭の中がお花畑になっており、「節約しよう」という意識がからーっきしなくなっているのです。私には81万円分の金が残ってるんだあ! 好きに使うぜ、バーロー!!
私はステディを召喚し、カーキとホワイトのコートを手にしながら「ねえ、どっちがいい?」と問いかけました。するとステディは困惑しながら、「うーん、とりあえず着てみてよ」と一言。そして私が試着してみると、ステディはウンウン唸り、「ホワイトはいつものN子ちゃんっぽいけど、カーキもおしゃれだねえ」なんて言います。で、どっちがいいんだい?
「俺がN子ちゃんなら、カーキのほうを選ぶかなあ」
ほお、カーキ! お目が高い!! 私も一番最初に目に入ったのはカーキのほうだったのよ!! すると、店員さんも「いつもとは違った雰囲気のをひとつ持っていると重宝しますよね」なんて援護射撃をしてくれます。そうよねえ、そうよねえ。カーキ、いいと思う!! そんなわけで「これも買いますわっ!!」と宣言し、お会計へ。その額、ストールと合わせて10万7,140円……!!
ほ、ほほほほほほ………81万円に比べれば……ねえ? 全然大したことありませんわ!! レジでクレジットカードの「ボーナス払い」(夏と冬のボーナス時期にツケを支払う方法)を選択しつつ、サッと会計を終え次に向かったのは靴屋。パっとつっかけられる靴が欲しかった私は、甲の高いサンダルをチョイス。そして一応、ステディにも意見を求めることに。
私「これ、どう思う?」
ステディ「なくてもいいと思う」
What!?!?!? 「なくてもいい」って何!?!?!? すると、ステディはこうも一言。
ステディ「かかとはあったほうがいいよ、N子ちゃん」
そんなの聞いてねえよ、あたしゃあ、色で悩んでんだっ! 頑なに「かかとがあったほうがいいよ」と購入を止めるステディの前で私は一瞬だけ考えるふりをして、こう宣言しました。
私「あ、そうなんだ! でもこれ気に入ったから買ってくるね!!」
出た~! 人にアドバイス求めておいて全然聞かないヤツ~~~!! この一部始終を見ていた店員さんは、お会計の際にこう言いました。
店員「あのう、お決めいただいてありがとうございます……!」
ほほほ。いいんですのよ……。これくらいぺろりと支払えますわ……? そんなわけで、靴屋では1万8,150円の靴をお買い上げ。しかし、私の物欲はまだまだ止まらなかったのです!!
(次回に続く)
■今回の出費
・セオリーのストールとコート 10万7,140円
・靴 1万8,150円
計 12万5,290円