沢口靖子主演の連続ドラマシリーズ『科捜研の女』(テレビ朝日系)が、4月7日に「Season21」の最終回を迎えた。放送終盤には、沢口演じる主人公・榊マリコがカメラ目線で「今まで本当にありがとう」とコメントする場面があり、ネット上のドラマファンは「シリーズ完結!?」と動揺しているようだ。
「『科捜研の女』は、京都府警科学捜査研究所の法医研究員として勤務するマリコが、さまざまな知識や技術を用いて、事件の真相を解明していくという内容。1999年に『Season1』が放送されて以降、長年、視聴者を楽しませてきた人気シリーズですが、近年は視聴率が減少傾向にありました」(芸能ライター)
実際、2006年の「Season7」は全話平均世帯視聴率13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、08年の「Season8」は13.9%、09年の「Season9」は14.5%と上り調子で“絶好調”といえたが、10年の「Season10」で13.7%を獲得して以降、スペシャルドラマ以外は12%台が続き、15~16年にかけて放送された「Season15」は11.0%を記録。「Season17」(17~18年)や「Season18」(18年)はまた12%台を獲得するも、19年~20年の「Season19」は11.6%、20年の「Season20」は11.1%だった。
「昨年10月から放送されていた『Season21』の最終回は、マリコが第8話でAI『UMAII』を操った殺人の疑惑を抱いていた研究者・宮越優真(美村里江)との“最終対決”が描かれ、平均世帯視聴率11.5%を記録するも、全話平均は10.0%と前シーズン割れ。なお、年々視聴率が低迷していた『科捜研の女』をめぐっては、昨年10月の時点で“シリーズが終了する”という報道も複数出ていましたが、現時点で公式からの終了発表はありません」(同)
ところが「Season21」最終回は、冒頭で「集大成」というテロップが表示されたり、終盤にはメインの登場人物たちがマリコに感謝の言葉を述べ、京都府警捜査一課の刑事・土門薫(内藤剛志)には「23年か……。おまえが、この京都に来てからだ」「おまえとやってこられたのは、俺にとっての誇りだ」というセリフも。そんな土門から「おまえじゃなきゃ、ここまでやって来られなかった」と言われたマリコは、「私も躓いたり、心が折れることなんて何度もあったわ。でも、今日までやってこられたのは、みんながいたから」などと口にした後、カメラ目線で「今まで本当にありがとう」とコメント。このセリフを最後に、同シーズンはエンディングを迎えた。
「この意味深な“感謝合戦”に、ネット上のドラマファンからは『シリーズ完結のウワサあったけど、もしかして本当なの?』『どうせまた次のシーズンが始まるんだろうと思ってたんだが……。まさか今シーンズンで終わり?』『雰囲気的に全シリーズの最終回っぽい終わり方で、動揺してる』『みんなで最後の挨拶した感じ? でもシリーズ終了は正式発表されてないよね!?』『続編作れそうな感じではあるし、まだ終わらないって信じてる……!』などと、不安と期待が入り混じった声が飛び交っています」(同)
果たして『科捜研の女』、そしてマリコは、またお茶の間の視聴者の前に戻ってきてくれるだろうか。