4月13日、日本テレビ系「水曜ドラマ」枠(午後10時台)で今田美桜主演の『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』と、フジテレビ系の新ドラマ枠にて間宮祥太朗主演の『ナンバMG5』が同時に放送を開始。初回平均世帯視聴率は、前者が8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、後者が6.6%と、まずは日テレに軍配が上がったものの、「ネット上の反応からして、今後は逆転する可能性もありそうだ」(芸能ライター)という。
「日テレは、漫画家・深見じゅん氏による原作『悪女』(講談社)を実写化。1992年にも石田ひかり主演でドラマ化されましたが、今回はドラマ初主演を務める今田を、主人公・田中麻理鈴(まりりん)役に抜てき。株式会社オウミの総務部に所属していた麻理鈴が、先輩社員・峰岸雪(江口のりこ)から“出世の極意”を教わり、成り上がっていくというストーリーです。麻理鈴が一目惚れしたT・Oさん(向井理)や、エリート社員・小野忠(鈴木伸之)といったキャラクターも登場します」(同)
“ポンコツ”キャラでも前向きな麻理鈴。第1話では、峰岸の指示に従って清掃スタッフ・山瀬修(高橋文哉)などとコミュニケーションを取る様子や、営業部の大井美加(志田未来)と関わっていく姿が描かれた。なお、第2話では麻理鈴が人事部に配属されるが、同部の厳しい課長・夏目聡子役には、92年版のドラマで麻理鈴を演じた石田が起用されている。
「一方でフジの『ナンバMG5』も、漫画家・小沢としお氏の同題作品とその続編『ナンバデッドエンド』(ともに秋田書店)を実写化したドラマで、不良一家の次男・難破剛(間宮)が“普通の青春”に憧れ、“脱・ヤンキー”を目指すという物語。難破家は父の勝(宇梶剛士)、母のナオミ(鈴木紗理奈)、長男の猛(満島真之介)、長女で末っ子の吟子(原菜乃華)に、愛犬の松(豆三郎)までもが“ヤンキー思考”を持っていて、第1話は、剛が家族にバレないように、ごく普通の白百合高校に通う中、ヤンキーだらけの市松高校とのトラブルに巻き込まれていく様子が描かれました」(同)
今後は、剛が市松高校の一匹狼・伍代直樹(神尾楓珠)や、SixTONES・森本慎太郎演じる千鳥商業高校の大丸大助とどのように絡んでいくのかにも注目だ。
「初回視聴率では『悪女』が勝ち、ネット上にも『元気ハツラツな役どころの美桜ちゃんがかわいい』『麻理鈴に癒やされる』といった声が寄せられていましたが、『麻理鈴みたいなやつが近くにいたらイラつくだろうな』『つまらなくて1話の途中でギブアップ』などの書き込みも。対する『ナンバMG5』は絶賛の嵐で、『とりあえず間宮くんと楓珠くんの組み合わせが最高!』『ほかの登場人物もみんなクセが強くて、テレビの前でずっと笑ってる』といった称賛コメントが続出しました」(同)
また、愛犬・松のセリフは“視聴者にだけ聞こえている”という設定だが、「しゃべる松がかわいすぎてメロメロ」「松が出てくるたびにはしゃいでる!」などと盛り上がっており、中には、「『悪女』から離脱して『ナンバMG5』を見に来ました!」と書き込むネットユーザーも見られた。
「このように、第1話の時点で、ネット上では『悪女』よりも『ナンバMG5』のほうが好評だったよう。視聴率が逆転するのも、時間の問題かもしれません。そもそも、『悪女』を放送する日テレ『水曜ドラマ』枠は、前クールの『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(高畑充希主演)も自己最高が初回の8.9%で、全話平均7.7%とイマイチ。かたやフジの新ドラマ枠は未知数なので、日テレは視聴者を取られないような対策が必要かもしれません」(同)
日テレにとって、この状況は想定外だったかもしれない。