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ヘンリー王子と並ぶ英貴族の問題児? パーティ好きで抗議殺到、親友は「ダイアナ妃のめい」……話題のマナーズ三姉妹

ByAdmin

4月 20, 2022 #海外
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 英王室を頂点にした貴族制があるイギリス。貴族といっても昔と異なり特権があるわけではなく、先祖代々伝わる広大な土地や屋敷を維持していくのに必死で、没落する貴族も少なくないという。現在、世襲貴族は814人おり、その家族も貴族になるわけだが、その中で何かと話題になるのが20代のマナーズ三姉妹だ。



 ノルマン朝を築いたウィリアム1世に従いフランスからイギリス海峡を渡り、イングランド征服に多大な貢献をしたという誇り高き先祖を持つマナーズ三姉妹。父親は第11代ラトランド公爵で、レスターシャーに位置する歴史ある広大なビーヴァー(フランス式ではベルヴォアールと発音)城で育った彼女たちも「レディ(公爵令嬢)」の称号を持っている。



 由緒正しい貴族の血を引く三姉妹は気高い雰囲気を漂わせていることから、いつしか歴史ドラマ『ダウントン・アビー』に登場する「グランサム伯爵の令嬢、クローリー三姉妹」の"現代版"と呼ばれるようになり、ハイソサエティ向けの雑誌「Tatler」「Vanity Fair」などで、たびたび特集が組まれる人気者となった。



 三姉妹は若く、活発で社交的な今風の令嬢であるため、バッシングされることもある。コロナ禍前は、ロンドンの閑静な住宅地区フラムにあるタウンハウスの別宅に、貴族、セレブ、はたまたデーヴィッド・キャメロン元首相のおいといったハイクラスの子息たちを招いてパーティを開催し、近隣住民たちから抗議が殺到。タブロイド紙に「バッド・マナーなマナーズ姉妹」「ノーマナーなマナーズ姉妹」などと書き立てられた。



 しかし、たくましい三姉妹はバッシングされてもどこ吹く風で、インスタグラムに貴族ならではの優雅なライフスタイルやセクシーな写真を投稿。人生を満喫する姿は、「イギリス版カーダシアン三姉妹」とも呼ばれるように。ビーヴァー城を舞台にしたリアリティ番組を制作したいというオファーもあり、断ってはいるが、今後そういう番組を作る可能性がゼロではないことを三姉妹はにおわせている。



 三姉妹は何もしない令嬢とは違い、パーティ好きだけれど仕事もしっかりとこなす、自立した女性。城の後継者は公爵の位を引き継ぐ弟だが、三姉妹は「異存はない」と口をそろえて言う。お嬢様ならではの言動で世間から白い目で見られることもあるが、“イングランドが誇る貴族”として愛されるのは、自分で生きるすべを身につけているからだろう。



 今回は、そんなイギリスの社交界を席巻する貴族令嬢、マナーズ三姉妹をご紹介しよう。



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 年間3万9000ドル(約495万円)の学費がかかる歴史ある全寮制女子校セント・マーガレットスクールで教育を受けた後、自らの得意とするマーケティング、ブランド戦略、イベント・マネージメントの分野で活躍。

 LVMクリエイティブ・リレーションズという会社を立ち上げたり、母が運営するポッドキャストに出演するなど、ファミリービジネスにも積極的に参加している。学士号は取得していないが、仕事に生かしたいとカリフォルニア大学ロサンゼルス校でビジネスとデジタル・マーケティングを学び、優秀な成績を収めた。



 モデルのオファーも引き受けており、親友はダイアナ妃のめいとして有名なレディ・キティ・スペンサー。ハイソサエティ・パーティでは、よく一緒に写真撮影に応じている。



 そんなヴァイオレットがビーヴァー城で暮らし始めたのは8歳の時。祖父が亡くなり、父親がラトランド公爵の称号と城を引き継いだからだ。イングランド中部、レスターシャー地方の650ヘクタールもの広大な敷地にそびえ建つ巨大な城に住み始めた時のことを、「怖くてたまらなかった」と回想している。

 自分の寝室から表玄関までは早足で歩いても7分かかるほど遠く、その間には城が攻められても応戦できる剣やマスケット銃、カノン砲を集めて飾った広間が続き、歴史ある調度品も、何もかもが子どもにとっては不気味だったという。



 庶民の暮らしとは程遠い異次元環境の中育った三姉妹だが、すぐに適応。18歳の誕生日に舞踏会を主催するというしきたりに向けて、貴族ならではの「パーティ・ノウハウ」を身につけた。ヴァイオレットは雑誌「Vanity Fair」のインタビューでは、「どうやったらパーティを開けるのか、私たちはそういう教育も受けて育った。でも、楽しんだりパーティをした翌朝の9時には起きて、きちんと仕事にも行ける」「仕事に行き損ねたことは一度もない。バランスをちゃんと取ること、それが人生において大事なことなのよ」と語り、階上(社交)と階下(仕事)のケジメはしっかりつけていると胸を張った。



 そんなヴァイオレットだが、2015年にロンドンの近隣住民から受け取った「パーティがうるさい」という抗議書をネットにさらし、友人らと共に小馬鹿にするようなコメントを書き込んだため「貴族だからといって、見下しているのでは?」と世間のひんしゅくを買ってしまった。

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 独身時代のヘンリー王子と同じくらいパーティ好きで知られるアリスは、ファッショニスタとして若い層を中心に人気を集め、スタイリスト、モデルとして活躍している。モデル事務所「Leni’s」に所属し、スキンケアブランド「ベアミネラル」、マシュー・ウィリアムソンのコレクション、ラルフ ローレンなどのモデルを務めた。ロンドンのコンデナスト・ファッション&デザインカレッジでビジネスとして使えるファッションの知識を身につけ、高級百貨店でパーソナル・ショッパー(お客の趣向や購入の目的に合わせ、最適な商品セレクトをする人)としても活動している。



 「パーティを開催することが何よりも好き」「山の頂上でもボールルーム(舞踏場)でも、どこでも楽しむことができる。でもパーティが私たちの日常のすべてではない。働くことの価値も理解しているわ。お金のためだけではなく、精神的な面でも働くことは大切だってわかっている。良識を保つために必要だって」と語る彼女は、英紙「サンデー・テレグラフ」のカントリー・スタイル・コラムを執筆するなど、幅広い分野で活動。

 チャールズ皇太子が10年に設立した慈善団体「The Prince’s Countryside Fund」の大使を務めるなど、貴族ならではの仕事もきちんとこなしている。



 歌手のブライアン・フェリーの息子でモデルなどをしているオーティス・フェリーとの交際でタブロイドをにぎわせたこともあり、20年のバレンタインデーに、外でソファーを燃やす写真を投稿し「金持ちの子どもが考えることは理解できない」と物議を醸した。

 また同年、コロナ禍によるロックダウンに抗議する人々のことを「大げさ」とコメント。「自分は姉妹たちと共に356部屋もある城でロックダウンを過ごしたから、庶民の気持ちを理解できないんだ!」「『ロックダウン中は家事を全部自分たちですることになり、新鮮だった』とのんきに言っていたし!」とバッシングされてしまった。

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 2人の姉と同様、全寮制女子校セント・マーガレットスクールで教育を受けた後、ニューカッスル大学に進学。三姉妹のうち唯一学士号取得を望んだ彼女は、ビジネス・マネージメントを専攻。気品あふれる美貌とスタイルの良さからドルチェ&ガッバーナなど高級ブランドのモデルも務めてきたが、子どもの頃から興味を持っていたビジネスの分野に進むことを希望した。



 三姉妹は子どもの頃、城を訪れた観光客に絵はがきなどの土産品を売ったり、つまらなそうにしている子どもに自分のおもちゃを貸し出すなど、お小遣い稼ぎをしてきた。イライザのすごいところは「iPodを買うために何時間働かなければならないか」などと、幼い頃から計画性を持っていたこと。現在はインテリア・デザイナーとして活躍しているが、サステナブルなテーブルセッティングを手掛ける会社を設立し、実業家としての才能も発揮している。

 ロンドンのノッティング・ヒルにある70万ポンド(約1億1500万円)のフラットに住んでいる彼女は、しっかり者として有名だが、昨年スピード違反で切符を切られた際「財政難のため、罰金を減額してほしい」と要請。罰金を50ポンド(約8,200円)に減額してもらったことが大々的に報じられ、「いや、それくらい払えるでしょ」「庶民よりは経済的に余裕があるでしょ」とひんしゅくを買ったこともあった。

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