なにわ男子・道枝駿佑が主演を務める連続ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)が、4月24日にスタートした。名探偵・金田一耕助を祖父に持つ高校生・金田一一(きんだいちはじめ)が難事件を解いていく作品で、過去にはKinKi Kids・堂本剛、嵐・松本潤、KAT-TUN・亀梨和也、Hey!Say!JUMP・山田涼介が主人公を演じている。今回、“5代目・金田一”を演じる道枝にも注目が集まっていたものの、残念ながら視聴率は1ケタスタートになってしまった。
同名マンガ(講談社)が原作で、ドラマ版は1995年の堂本主演の単発ドラマを皮切りに、95年、96年に連続ドラマ化、97年に映画『劇場版 金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』も制作されるほどの人気作に。
5代目は、道枝が演じる金田一のほかに、上白石萌歌(七瀬美雪)、沢村一樹(警視庁捜査一課の警部・剣持勇)、ジャニーズJr.内ユニット・美 少年の岩崎大昇(佐木竜太)らが主要キャストとして名を連ねている。第1話は、初代シリーズの単発ドラマでも描かれた物語「学園七不思議殺人事件」とあって、放送前の時点で原作・初代シリーズのファンなどから期待の声が上がっていたのだが……。
「初代の堂本は、“女性好きでお調子者”といったキャラクターである一方、推理パートになるとシリアスな一面をのぞかせる主人公を演じ分けていました。一方で、今回の道枝について、視聴者の間では『初代はコミカルな演技もあって楽しめたけど、この「金田一」はコメディ要素があまりないね』『「金田一」の特徴が出てないから、良くも悪くも普通のドラマだった』といった手厳しい指摘が上がることに。また、『学園七不思議殺人事件』は原作、堂本版、新作だとストーリーや設定にそれぞれ異なる部分があるため、『思ってたのと違う話でモヤモヤする』『知ってる展開じゃなくて困惑』といった声も見受けられました」(ジャニーズに詳しい記者)
原作が人気漫画である上に、ドラマも過去に4シリーズあるだけに、道枝主演作がこれらと比べられ厳しい意見も出ているのだろう。とはいえ、ネット上には「剛くんの印象が強かったけど、道枝くんは変に癖がなくて見やすかったし、違和感なく楽しめた」「道枝くん、演技うまいね。スタイリッシュな『金田一少年』という感じ」「“令和版の金田一”としてブラッシュアップされてる!」「初代の『金田一』も好きだけど、令和版はキャストがみんなよかった。来週も楽しみ!」などと、好意的な感想も少なくない。
視聴者からは賛否両論が飛び交っていたが、Twitter上では『金田一』関連ワードが続々とトレンド入りを果たすなど、大盛り上がり。一方で、世帯平均視聴率は7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、イマイチ振るわなかった。
『金田一』は日曜午後10時30分放送の「日曜ドラマ」で(初回は10時スタート)、同枠の前作は西島秀俊主演の『真犯人フラグ』。昨年10月~今年3月に2クール連続で放送され、初回は8.4%を記録し、『金田一』はそれを下回るスタートになった。
「なお、放送開始前には『春の金田一祭り』と題して、動画配信サービス・TVerやHuluで『金田一』の過去作を配信。一部のエピソードは関東ローカルで再放送も実施していました。3月頃には東京・渋谷に“金田一トラック”を走らせるなど、局側は宣伝に力を入れている印象でしたが、残念ながら視聴率には反映されなかったようです。ちなみに、道枝は今年7月公開の『今夜、世界からこの恋が消えても』で映画初主演を務めることも決定。満を持して抜てきされた『金田一』がこのまま失速を続ければ、映画の成績も心配になりますね」(同)
スタートしたばかりの道枝版『金田一一の事件簿』。今後、ドラマの評価や視聴率が上がっていくことを期待したい。