――地元で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。
新潟県の味:【甘麹蜜】
今回は1951年創業、水田が広がる自然豊かな米どころ新潟で、米麹味噌をひとすじに醸造している蔵元、あおき味噌株式会社の「甘麹蜜」を紹介します。米こうじの甘酒エキスをギュッと凝縮した今までにない甘味料です。
甘酒ブームの折に、発酵食品である米麹を使って新しく開発した商品。甘酒より手軽に使えるもの、甘酒より保存性があるもの、そして美容と健康を意識したもの、さらに発酵の良さと栄養豊富な麹の良さをアピールしたい、との思いから甘麹蜜は誕生しました。
原料は厳選した新潟県産米で作った米こうじと水だけです。よく甘酒にご飯粒が入っていますが、そのでんぷん質は入っていないので、透明感のある液体のシロップに仕上がっています。麹の出来具合により、味わいが変わるので、麹作りには、夜でも麹が喜ぶ温度環境を作るために手が離せません。まさに、麹を育てる!
熟練した技術で米麹にし、その米麹で甘酒を作り、甘酒をフィルターにかけて水分部分を取り出した後、それを60度以下の温度で低温濃縮して造られます。麹本来の甘みを引き出した、優しい自然の甘みで、砂糖は入っていません。米麹の旨みと甘みを生かした新しい甘味料、おしゃれなボトルに入っていて、冷蔵庫にも入りやすい大きさです。
飲む点滴と言われるほど甘酒エキスは高い栄養価があり、美容効果も健康効果も期待できる甘味料です。甘麹蜜で「美味健康」を目指してみませんか。
【甘麹蜜】おすすめはヨーグルトやキウイにトッピング!
淡い琥珀色の透き通った液体状のシロップで、微かな麹の香りに心が和みます。アルコールは含まれていませんので、砂糖やハチミツのかわりに使えます。そのままかけたり、和え物や煮物の味付けに、炒め物に加えたり、焼き魚にも、何にでも加えられる使い勝手のよい万能甘味調味料です。
おすすめは、ヨーグルトにトッピング。醤油を加えて焼いたお餅につければみたらし団子風、完熟していない酸味のあるキウイフルーツやアボカドにトッピングしたり、ソイラテ等のドリンクに加えたり、ビールに加えてカクテル風に等々。
ほかに、料理に使用しました、新潟県産のもち米を糀にした、味噌「茜印(つぶ)カップ印500g」など、ラインナップがたくさんあります。
これ1本あれば、あなたも料理上手に♪
【甘麹蜜】アレンジレシピ:鶏肉ときくらげの甘麹蜜味噌炒め
鶏肉と野菜にからむ甘じょっぱいたれがクセになる味わい♪ 味付けは甘麴蜜と味噌だけ♪
【材 料】(2人分) | 分量 |
鶏もも肉 | 150g |
きくらげ(生) | 40g |
パプリカ(赤) | 1/3個 |
豆苗 | 1/4パック |
オリーブオイル | 小さじ2 |
A)甘麹蜜 | 大さじ2 |
味噌 | 大さじ1 |
【作り方】
1)鶏もも肉はひと口大に切る。
2)パプリカときくらげは7mm幅に切り、豆苗は長さを半分に切る。
3)フライパンに、オリーブオイルを加えて、中弱火で1に焼き色がつくまで焼く。
4)3に2とAを加えて炒め煮にし、混ぜ合わせる。器に盛る。
【甘麹蜜】アレンジレシピ:野菜の甘麹蜜酢和え
【材 料】(2人分) | 分量 |
キャベツ | 2枚(100g) |
ニンジン | 1cm(15g) |
シメジ | 1/4パック(35g) |
A)甘麴蜜 | 大さじ1 |
酢 | 小さじ2 |
赤唐辛子(輪切り) | 小さじ1/2 |
【作り方】
1)キャベツは小さめのひと口大に手でちぎり、ニンジンは千切り、シメジは根元を切り落とし、手でほぐす。耐熱容器に入れてふんわりラップをして、電子レンジ(600w)で約3分加熱して混ぜ、冷ます。
2)A)を加えてよく混ぜ合わせる。
*冷蔵庫で冷やしても。ちりめんじゃこなどを加えても。