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日テレ『金田一少年の事件簿』放送延期に“過剰”の意見も……局関係者は「仕方ない」と諦めムード!?

 日本テレビは4月27日、なにわ男子・道枝駿佑の主演連続ドラマ『金田一少年の事件簿』第2話について、知床半島沖での観光船遭難事故の影響に鑑みて、放送を1週間延期すると発表した。

 今回の事故では多くの死者が出ており、いまだ行方不明者も多数。連日ニュースで取り上げられている状況だけに、日本テレビが『金田一』の放送を延期したのは「ごく自然な流れ」(キー局関係者)だという。しかし、原作を知る一部ファンからは、「いくらなんでも配慮しすぎ」といった意見もあるようだ。

 『金田一少年の事件簿』は、同名のミステリーマンガ(講談社)を実写化した人気ドラマシリーズ。1995年にKinKi Kids・堂本剛が主人公・金田一一(きんだいちはじめ)を演じ、以降、嵐・松本潤、KAT-TUN・亀梨和也、Hey!Say!JUMP・山田涼介と、人気ジャニーズアイドルが代々主演を務めてきた。

 道枝が“5代目・金田一”を演じる今シリーズは、4月24日に初回放送を迎え、第2~3話には、高橋ユウ、小市慢太郎、生田絵梨花らゲスト出演者が登場することや、海に囲まれた孤島を舞台にした「聖恋島殺人事件」が描かれることが明かされている。ドラマ公式サイトで公開中のあらすじによれば、金田一らと共に聖恋島でのフィッシングツアーに参加した医師が、海から放たれた矢によって謎の死を遂げ、別の医師も海の中へ引きずり込まれるなど、次々と事件が引き起こるという。

「ネット上では、放送延期を『仕方ない』と受け入れる視聴者が多数の一方で、『延期するのは構わないけど、そもそも殺人事件を扱ってるドラマなのに……』『金田一は「フィクション」なんだから、誰も傷付かないように配慮していたら、いつまでも放送できなくない?』という意見もあり、日本テレビの対応を“過剰”と感じる人もいる様子。それでも放送中、SNSなどで『不謹慎なのになぜオンエアしたのか?』などと批判的な声があまりにも多くなると、今後、そのエピソードはネット配信やDVD化の際に“お蔵入り”となってもおかしくないだけに、今回の日本テレビの判断は妥当だと思います」(前出・関係者)

 また、制作側だけでなく、出演者たちへ悪影響を及ぼすことも、放送をちゅうちょする一因となってしまうようだ。

「過去にも大規模災害や事件などの影響から、ドラマの放送内容を差し替えるというケースはありましたが、局の保身やスポンサー配慮以上に、出演者側へのバッシングを回避するためという理由が大きかったと思います。公式発表をせず、災害や事件を連想させる撮影済みのシーンが、人知れずカットされていたというケースは多く、今後もさらに増え続けるのでは」(同)

 なお、「これではドラマ自体が放送できなくなりそう」というネット上の一部の声について、日本テレビ関係者は「それはそれで仕方ない」と諦めムードだ。

「ドラマは近年、再びテレビ局のドル箱コンテンツになっており、他局でも放送枠を増設している。ただ、それは本放送の広告料に加えて、ネット配信やDVD販売による売り上げを見越しているから。むしろ『見たい人だけが見る』仕組みといえる後者のほうが重視されるようになっていて、本放送が当たり障りのない方向に向かっていくのは、もはや自然な流れ。総合的に考えると、今回の放送延期はやむを得ません」(同)

 対応を過剰とする意見もあるようだが、これが現在のテレビ業界のスタンスのようだ。

 なお、第2話の放送が予定されていた5月1日は、堂本が主演したシリーズ第2作から「悪魔組曲殺人事件」を再放送するという。果たして「聖恋島殺人事件」は、同8日に無事日の目を見るのだろうか。

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