5月18日午後8時から放送の『ワールド極限ミステリー』(TBS系)で、ジョニー・デップと元妻アンバー・ハードの裁判が取り上げられる。
番組では「ジョニー・デップVS元妻アンバー慰謝料総額195億円裁判」とし、泥沼化している裁判の内容を伝えるようだ。また、法廷でアンバーがジョニーを隠し撮りした映像を入手したという。
名誉毀損でアンバーを訴えたジョニーだが、裁判が進むほどにアンバーの立場はピンチに陥っているようだ。ネット上ではアンバーについて「嘘つきオンナ」だと非難する声が噴出し、裁判の模様はSNSで大盛りあがりとなっているという。
当初はアンバーに分があるとみられていた名誉毀損裁判。なぜ、形勢が逆転しバッシングにあふれることになったのか? その理由を分析した記事を再掲する。
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ジョニー・デップ(58)が元妻アンバー・ハード(36)を名誉毀損で訴えた裁判が連日世間を騒がせている。
4月11日から約6週間にわたって行われるこの裁判だが、下馬評では新米シングルマザーのアンバーのほうに分があるとみられていたものの、ふたを開けてみると「悪巧みしてる」「嘘つきオンナ」などとアンバーを非難する声が高まることになった。
2016年に離婚したジョニーとアンバー。18年にアンバーが米紙「ワシントン・ポスト」に寄稿した「自分はDV被害者」だと主張する記事がきっかけで、タブロイド紙から「ワイフ・ビーター(妻を殴るDV男)」という男として最低なレッテルが貼られ、役者としてのキャリアや名声を台無しにされたとジョニーは主張。
当たり役を演じた映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのキャスティングからも外され、ハリウッドから干されたジョニーは「名誉毀損と自分の人生を終わらせたさまざまな嘘について訴えている」「当時14歳と16歳だった子どものためにも立ち上がった」と証言台で発言した。
今回の裁判の様子は裁判専門チャンネルで中継されていることから、裁判初日からTwitterやTikTokを中心にネット上は大盛り上がり。アンバーをめぐる言動も非難の的となっているが、その理由を5つ見ていこう。
1:裁判所のカメラを意識して「必死」、ジョニーをまねて「気味が悪い」
自分の弁護士と仲良く話すジョニーに対して、冷たい表情でビジネスライクに話すアンバー、カメラを全く意識せずリラックスしているジョニーに対して、カメラをチラッと確認してからつらそうな表情を浮かべたりするアンバーを比較して「アンバーのほうが必死」だと話題に。
また、ジョニーの服装をまねたファッションで裁判に臨むアンバーの行動についても、「ジョニーに心理的なプレッシャーを与えるのが目的では」「気味が悪い」と眉をひそめる声が多数上がった。
裁判で先に証言台に立ったジョニーは、「自分はDVしていない。人生で女性を殴ったことはない。逆に彼女からDVを受けていた」と主張。実際にジョニーは15年、アンバーに投げつけられた瓶が原因で指先を切断していることから、「ジョニーのほうがDV被害者なんだ!」などと同情の声が続出した。
2:元アシスタントが格安給料を証言
アンバーの元アシスタントが、生活のためお金が必要だと足元を見られて、時給25ドル(約3,200円)という格安の値段で雇われたと証言。罵声を浴びせたり、激務でも辞めなかったため最終的にはフルタイムで年間5万ドル(約650万円)という契約を結んでくれたが、これはこの道10年以上のキャリアを持つ彼女とって侮辱的な金額だったと強い口調で証言した。
アンバーの弁護士は「ジョニーのDVによってできたあざを隠すために、Milaniというコスメのコンシーラをいつもカバンの中に忍ばせていた」と証言したが、「Milani」はTikTokの公式アカウントで「コンシーラはDVされていたと主張する時期の後に発売された商品」だと説明。
この頃からTwitterやTikTokには「#JusticeForJohnnyDepp(ジョニー・デップに正義を)」のハッシュタグをつけた投稿があふれだし、「#IStandWithAmberHeard(アンバー・ハードを支持する)」のついた投稿は激減した。
4:アンバーを支持するSNSアカウントはフェイクだった
そんな中、フェイクニュース対策ソリューションを提供する「Cyabra」は、3月13日から4月16日までの間、この裁判に関する投稿をした2300のTwitterアカウントのうち、11%がいわゆる自動的にツイートするボットと呼ばれるフェイクアカウントだったとの調査結果を発表。
さらに、そのほとんどがアンバーを支持するもので、リアルなアカウントのほとんどはジョニーを支持するものだったとのこと。SNSでは「#BoycottAmberHeard(アンバー・ハードをボイコットしよう)」というハッシュタグをつけた投稿が増えていった。
現地時間5月4日には、アンバーが裁判で初めて証言台に立った。するとネットユーザーは、「マスカラをつけてない! 号泣する気満々!」「ほぼノーメイクで、地味でかわいそうな被害者を演出している」と大盛り上がり。
ジョニーとの歴史を語り、ジョニーに初めて叩かれた日のことや、愛していたけれどアルコール依存がひどく、豹変すると地獄のようだったと泣きじゃくりしながら説明。しかし、「自分の吐しゃ物の中で気を失ったり、失禁したり……。周りの人たちがそれを掃除して、私も掃除して」と証言した時、涙は流れなかったため「やっぱり演技か」「大根だね」と失笑する声が上がった。
結婚年数よりも裁判で争う年数のほうが長くなっているジョニーとアンバー。今回、ジョニーから名誉毀損で5000万ドル(約65億円)の賠償金を求められているアンバーだが、これに反訴して1億ドル(約130億円)の損害賠償を求めている。
ネット上ではアンバーの分が悪いとみられているが、今後どんな証言をアンバーが用意しているのか、注目が集まっている。
※当記事は2022年5月6日公開の内容に再編集をしています