9人組ガールズグループ・NiziUが、5月8日に韓国カルチャーフェスティバル『KCON 2022 Premiere』の韓国公演に出演した。彼女たちが海外のライブに出演するのはこれが初めてだったが、リハーサルの段階でメンバーのRIOが体調不良となり、本番のステージを欠席。ネット上のファンからは心配の声が相次ぐ中、業界関係者の間では「一部ファンによる“運営批判”の激化が、体調不良の一因ではないか……」と、ささやかれているという。
NiziUは、2020年にソニーミュージックと韓国の芸能事務所・JYPエンターテインメントによる共同オーディションプロジェクト「Nizi Project」(通称・虹プロ)から誕生したグループ。今回開催された『KCON 2022 Premiere』は、韓国で5月8日にソウル・CJ ENMセンターで、日本では5月14、15日に千葉・幕張メッセで、同20、21日にはアメリカのシカゴ・Rosemont Theatreでも行われるが、NiziUは韓国公演に出演し、4月12日に配信リリースしたシングル「ASOBO」などを披露した。
「海外では初のイベント出演ということで、日本のNiziUファンからは期待が高まっていたのですが、当日、グループの公式サイト上で『メンバーRIOがリハーサル途中の急な体調不良により参加を見合わさせていただきますことになりました』と発表がありました」(芸能ライター)
4月は、同曲のプロモーションで日本の番組にも複数出演していたNiziUだが、同15日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演時、ネット上には「RIOちゃん、元気なさそう」「何かあったのかな?」などと心配する書き込みが寄せられていた。
「現状、RIOの体調について運営からハッキリとした説明はありませんが、業界内では『昨年からRIOに限らずメンバーたちは、ファンからの“批判”に心を痛めていたようだ』とうわさされています」(同)
ファンのネガティブな感情の矛先は、メンバーではなく運営サイドに向けられていたという。
「実はファンの間で一時期、TWICEなど、同じJYP所属のグループに比べて、NiziUは突出してYouTubeの更新頻度が『少ない』という不満が噴出していた。こういった反応は当然メンバーにも届いていて、ファンの期待に応えるため『何かやりたい』といった声を上げていたそうです」(同)
しかし、NiziUは日韓の2つの運営による共同プロジェクトのため、ちょっとした情報発信の際にも、事前の確認作業に時間がかかるという事情があるようだ。
「メンバーが何かを提案しても一旦保留にされ、なかなかスムーズに物事が進まないことが多いといいます。結果的に、ファンの不満を解消できないままとあって、メンバーはさらにもどかしさを募らせていたのでは。今回のRIOの体調不良も、こうした状況が招いた結果ではないかと、業界内で推測されています」(同)
SNS上では、運営に対し批判的なファンと擁護するファンが言い争う様子も散見され、「これもまたメンバーの心労につながっているとみられる」(同)という。
20年、デビュー直後に『第71回NHK紅白歌合戦』に出場した際は、MAYAが体調不良でリハーサルを欠席。また、MIIHIが体調不良により活動を一時休止し、グループで出演したCMに不在となるなど、大きな仕事にメンバー全員が揃わないことも多いNiziU。今はRIOの体調回復を願いつつ、登場が予定されている6月27日のプロ野球公式イベント『鷹の祭典 2022 in 東京ドーム』で全員の元気な姿が見られることを祈るばかりだ。