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松本人志、上島竜兵さん死去に「BPOはどうお考えか」……『水ダウ』コンプラ抗議企画は反響も「自殺原因と重ねる」発言の問題点

 ダウンタウン・松本人志が、5月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、同11日に死去したダチョウ倶楽部・上島竜兵さんを追悼。その際、放送倫理・番組向上機構(BPO)を名指しして、「どうお考えですか」と問いかける場面があり、ネット上で賛否両論を呼んだ。

 上島さんは今月11日の午前0時頃、都内の自宅にて意識を失った状態で家族に発見され、病院に搬送。その後、死亡が確認され、自殺を図ったと伝えられている。生前の上島さんは、「絶対に押すなよ!」と周囲に注意した上で“熱湯風呂”に落とされたり、口に運ばれた“熱々おでん”にリアクションしたりと、体を張った芸を中心にお茶の間へ笑いを届けていた。

「そんな上島さんの急死から4日後の『ワイドナショー』に出演した松本は、『深い付き合いっていうわけではないんですけど、長い付き合いだった』と、寂しそうに語りました。一方で『(亡くなった理由について)わからないんですよ。理由は一つじゃないんでしょうけど』と前置きしたうえで、『ダチョウ倶楽部の芸とか、お笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、“痛みを伴う笑い”がダメと言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかもできない。僕なんかはあの芸が有害なんて、ちっとも思わないし。それだけが理由とは思わないですけど、BPOさん、どうお考えですかねって、ちょっと思いますね』と、BPOへの苦言とも取れる発言をしたんです」(芸能ライター)

 BPOは昨年8月24日に「痛みを伴うことを笑いの対象とする」バラエティ番組を審議の対象とすることを発表。松本はこれについて、同9月5日放送の『ワイドナショー』に出演した時、「『なんでバラエティだけ言われなきゃいけないのかな?』っていうのはありますよ」とコメントし、当時からBPOのスタンスに疑問を抱いている様子だった。

「そして今年4月15日、BPOは『痛みを伴うことを笑いの対象とする』バラエティ番組について『青少年が模倣し、いじめに発展する危険性も考えられる』という見解を提示。すると、同27日には、松本の出演するバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系、以下『水ダウ』)が、“行きすぎたコンプライアンス”に抗議するような企画を実施しました。『水ダウ』はさまざまな“説”を検証する番組で、この日は『若手芸人 コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説』を検証し、ターゲットのお笑いコンビ・そいつどいつや、パンサー・尾形貴弘が過剰な制限にに困惑する様子が放送されました」(スポーツ紙記者)

 罰ゲームで電流を流されても「痛い」と口にすることを封じられるなどしていた尾形は、ネタばらし後に安堵しつつ、「もう俺(テレビに)出れねぇよ! そんなんダメになっちゃったら」「わかってください、皆さん。もう真剣に(バラエティを)見ないでください」と訴えていた。

「同放送から、バラエティに携わる芸人やテレビ関係者の苦労が伝わったのか、視聴者の間で反響を呼び、ネット上には『コンプラを気にしすぎたら芸人さんの仕事がなくなる』『コンプラを厳しくするだけでなく、尾形さんの言う通り“バラエティを真剣に見ない”ことも大事だよね』などと、バラエティ番組側を擁護する声も多くみられました」(同)

 しかし今回、松本が上島さん死去の話題でBPOについて触れたことには、同調するコメントが多数見受けられる一方、「それとこれとを結びつけるだけの根拠はない」「現時点で、自殺の原因をコンプラと決めつけるのはおかしい」など、否定的な意見も目立つ。

「上島さんの死に関しては、いまだハッキリとした理由がわかっていません。そんな中で松本が発したコメントは、自身がBPOに抱いていた苦々しい思いを、上島さんの死に重ねた形にも見えるため、『BPO批判に上島さんの死を利用してるだけでは』などと問題視されているようです。もちろん、松本も『理由は一つじゃないんでしょうけど』と前置きした上で『ちょっと思いますね』と言っていたので、完全にBPOのせいだと言っているわけではないのはわかりますが、もう少し慎重に発言すべきだったのでは」(同)

 それでも、松本の「どうお考えですか」というダイレクトな問いかけは、BPOの方針に何か影響を与えるだろうか。今後も、バラエティ番組の演出とコンプライアンスの問題は、業界内外で議論を呼びそうだ。