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陣内智則、妻・松村アナとの私生活に見えた「藤原紀香と離婚したワケ」

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「言い方でこっちがカチンとくることがない」陣内智則
『ドーナツトーク』(TBS系、5月22日)

 2007年に結婚し、09年に離婚した女優・藤原紀香とお笑い芸人・陣内智則。2人の結婚~離婚に至る経緯は、私から見て“謎だらけ”だった。

 当時の週刊誌報道などから、その経緯をまとめてみよう。2人はドラマの共演をきっかけに親しくなり、陣内が紀香にアプローチ。当初、紀香は陣内を友達以上には思えなかったが、当時親しかった占い師の勧めもあり、結婚を決める。陣内は、大阪のテレビ局で情報番組『なるトモ!』(読売テレビ)の司会を務めていたが、紀香に合わせて東京に引っ越す。同番組収録のため、新幹線で大阪に通勤するようになったが、念願かなって紀香と「結婚できた」わけで、長距離通勤も厭わなかったという。

 それほど相手を思う気持ちがあれば、2人の結婚生活はうまくいきそうに思える。しかし、結婚当初から2人は仮面夫婦のうわさが絶えず、実際に陣内は浮気もしていたようだ。一般人女性が撮影した陣内の寝顔が、「フライデー」(講談社)に掲載され、女性によると、2人の関係は陣内が結婚してまもなく始まったという。紀香は陣内の不貞行為を許すことができず、離婚へ。陣内は記者会見を開き、「(離婚は)すべては僕の未熟さ、心の弱さが原因です。すべて僕の原因です」と語った。

 美人女優の代名詞だった紀香と念願かなって結婚できたにもかかわらず、なぜ陣内は一般人と浮気をしたのか。この“謎”については、当時の週刊誌でもさんざん話題になった。もちろん他人にその理由などわかるわけはないが、5月22日放送『ドーナツトーク』(TBS系)に出演した陣内智則のトークを聞いて、「この人は難しい人だな。なかなか合う女性はおらず、紀香とも合わなかったのだろうな」という印象を受けた。

 陣内は紀香との離婚後、フジテレビ・松村未央アナウンサーと再婚したわけだが、同番組で「(松村アナと)夫婦喧嘩をしたことがない」と言っていた。その理由は、陣内いわく、妻である松村アナが、「怒る感情を持っていないから」だそうだ。陣内は「(妻から)『何とかしてよ!』『何でそんなんするのよ!』と言われたら、こっちも『あ?』ってなるけど、そういう言い方じゃない(から、夫婦喧嘩にならない)」と説明していた。

 私には、「何とかしてよ!」「何でそんなことするのよ!」という言い方でカチンとくるほうが、怒りの沸点が低すぎるというか、プライドが高すぎて面倒くさいように思えるが、松村アナは「〇〇してほしいな~」というような柔らかい言い方をするため、陣内をイラつかせないらしい。

 また陣内は、仕事の予定や食事を自宅で食べるかどうかは、松村アナに教えるものの、「何時に帰ってくるか」などのスケジュールは教えないという。2人は現在、3歳の娘を育児中。小さな子どもがいて、何かと慌ただしい生活を送る中、夫が帰宅時間を教えないのは、妻から文句の一つも出てきそうなものだが、松村アナからは「何時に帰る?」と聞かれることもないため、陣内は「居心地がいい」そうだ。

 このほかにも、陣内は「誰と飲みに行くの?」と聞かれるのも「しんどい」と話していた。しかし、もし妻が「友達と飲みに行くので、子どもを見ていて」と言ったら、「え、何時になるの?」「娘見るの大変やもん」と言うそうだ。こうした陣内の話を聞くに、おそらく、松村アナは仕事をしながら、ほぼワンオペで育児をしているのではないだろうか。

 そんな陣内は、紀香との結婚中、『国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』(テレビ朝日系)に出演した際、実はかなり亭主関白なタイプであることを美輪明宏に指摘され、本人も認めていた。紀香も婚約会見で「芸人さんの嫁になるので、三歩下がってついてきたい」と話していたことから考えると、亭主関白タイプの男性が嫌いではない、もしくは控えめと言われる女性でありたいと願っていたということだろうから、2人の相性は一見、悪くなさそうだ。

 しかし、一口に亭主関白と言っても、どういう人を「亭主関白」とするかはさまざまだ。例えば、「妻を引っ張って行っていくタイプ」「妻から口を出されることを嫌うタイプ」「妻の行動にあれこれ指示を出すタイプ」など、亭主関白にもいろいろな流派があるのではないだろうか。

 では、陣内はどうだろう。同番組に出演した陣内は、紀香の勧めで神社に行ったり、紀香がチョイスしてくれたパワーストーンを身に着けていると話していた。これらは、今日の仕事がうまくいきますように、ひいては芸人として大成しますようにという芸人の妻・紀香としての献身的な提案だろう。陣内もそれを受け入れていることから、一見「妻から口を出されることを嫌うタイプ」ではないように見える。

 しかし実のところ、陣内は紀香からの提案にストレスを感じていたのではないか。というのも、彼は「何とかしてよ!」「何でそんなことするのよ!」程度の言い方でカチンと来たり、子どもが生まれても生活スタイルを変えずに、スケジュールを教えないなど、「オンナは黙っていろ」と言わんばかりの言動を取っている。やはり陣内は、「妻から口を出されることを嫌うタイプ」の亭主関白なのではないか。

 もし、陣内が本当にそのタイプで、かつ紀香が「夫のためになることをするのが芸人の妻。私は夫のプラスになることをいろいろ提案すべき」と思っていたとしたら、陣内にとって、紀香の善意は“命令”に感じられて、次第に2人の仲は冷えていく気がする。これはどちらがいい悪いということではなく、単なる相性の問題と言えるだろう。

 ご存じのとおり、2人は離婚したが、紀香は歌舞伎俳優・片岡愛之助と再婚し、「芸人の妻」から「梨園妻」となった。歌舞伎俳優・中村獅童の母、小川陽子さんは『言わぬが花―萬屋に嫁ぎ、獅童を育てて』(主婦と生活社)において、梨園妻の仕事を「先ぶれに走りまわって切符をさばくこと」「おつきあいは女性の仕事」とし、ごひいき筋に対する気配りを常に心がけ、よく手紙を書いたり、贈り物をしていると書いていた。

 巷間、梨園妻は控えめであれと言われるが、切符の営業やそのための交際を一手に引き受けなくてはならないということは、オトコに逆らわないといった意味での控えめな女性には務まらない。紀香のように「夫に三歩下がってついてきたい」けれども「提案もしたい」というタイプの女性のほうが向いていて、つまり紀香は、自分に合った世界の人と結婚したと言えるのではないだろうか。

 一方で陣内も、2回目の結婚で、自分に合う人と結婚したと思う。『オーラの泉』で、日本のスピリチュアル界のドン・江原啓之氏に「羨望の的というか、みんなに憧れられる女性でないと受け入れられない」といった主旨の指摘をされていた陣内だが、“女の花形職業”というイメージが強い女子アナなら、その条件を満たすだろう。自分も仕事をしていて、かつ子育てをしながら、夫に対する言葉遣いにも気を付けて、帰宅時間すら聞かないという「口答えをしない」タイプの控えめな女性はそうそういないだろうから、松村アナとはやはり相性が合っていると思う。

 結局、人は「落ち着くところに落ち着く」のだと思うが、奥さんの体力と忍耐力には限界がある。せめてお子さんが小さいときは、陣内には気遣いを見せてほしいと思わずにいられない。