5月22日に放送された情報番組『サンデーモーニング』(TBS系)。今回は、野球解説者・上原浩治氏の発言がネット上で波紋を広げている。
同番組のスポーツコーナーで“ご意見番”を務める上原氏は、アメリカからリモート出演。プロ野球チーム・福岡ソフトバンクホークスの元監督で、野球解説者の工藤公康氏と共に、野球をはじめ、さまざまなスポーツニュースにコメントしながら、番組独自の評価基準である「あっぱれ」と「喝」を入れていた。
「この中では、21日に行われた中日ドラゴンズ対広島東洋カープ戦で、中日所属の根尾昂外野手が、投手としてプロ初登板したニュースを紹介。工藤氏は『今、二刀流で大谷(翔平)君もやっているように、日本人が二刀流というのも、あってはいいのかなと思います』とポジティブな意見を述べたのに対して、上原氏は『投手として鍛えるんであれば、2年、3年必要ですよね』と慎重論を唱えるなど、意見を戦わせていました」(芸能ライター)
その後、サッカーの話題などを挟んだ後、放送日に千秋楽を迎える大相撲五月場所について特集。しかし、この話題に工藤氏が「ちょっとまあ、なかなか見る機会も少なくて……」とコメントを避け、番組MCの関口宏に「上原さん、そっち(アメリカ)で相撲見れるの?」と振られた上原氏も、「見れますけども、ちょっと僕もなかなか見てないですね」と、両者とも「相撲は見ていない」と答えるにとどまった。
「関口は、両氏の“コメント放棄”を受けて、『相撲の世界には申し訳ないけれど、まあ、混戦場所になるからね。盛り上がりにちょっと欠けてるんですよね』とフォロー。一方、ネット上では『専門外のスポーツも勉強するべきじゃない?』『相撲見てませんは“喝”でしょ』『見てませんが許されるなら、誰でもコメンテーターになれるな』といった厳しいコメントが集まることに。中には、昨年いっぱいで同番組を降板した野球解説者・張本勲氏の名前を挙げて、『張本さんは相撲好きだったのに……』と惜しむような声も見られました」(同)
その張本氏は、今回の放送に意外な形で番組に“登場”し、話題を集めた。
「21日に東京・両国国技館で行われた『大相撲夏場所』の映像が流され、そこに客席で取組を観戦する張本氏の姿が映りこんでいたんです。そんな張本氏は、『サンモニ』出演時も熱い相撲トークを展開し、時に視聴者から『野球より相撲のほうが好きなんじゃない?』とツッコまれるほどでした。そのため、ネット上には『今思えば、張本さんは全方位のスポーツに詳しかったよね』『相撲好きとしては、張本さんに戻ってきてほしい』などと、張本氏を再評価するような声もあります」(同)
とはいえ、張本氏が同番組でたびたび“炎上”を起こしたことも事実だ。
「特に問題視されたのは、昨年8月8日放送回。東京五輪で女子ボクシング・フェザー級の入江聖奈選手が金メダルを獲得したことを伝える中で、張本氏は『嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技、好きな人がいるんだ』と発言し、ネット上では『女性とボクシングを蔑視した』などと批判が噴出し、大炎上。同時に、張本氏の降板を求める声が続出して、これが直接的な原因なのかは不明なものの、同年末をもって“卒業”しています」(同)
こうした騒動を反面教師として、上原氏は不用意なコメントを避けているのかもしれない。とはいえ、スポーツコーナーの“御意見番”として登場している限り、「せめて興味は持ってほしい」というのが、視聴者の願いではないだろうか。