5月29日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』(TBS系)に、声優・花澤香菜が出演。ネット上では、「声優の仕事ってかっこいいなって思うのと同時にすごい努力が必要なんだなって思った」「花澤さんのアフレコの仕事現場を見れたのはほんとよかった!」との反響が寄せられている。
かつて子役として活動し、バラエティ番組『やっぱりさんま大先生』(フジテレビ系、1996年4月~2000年3月)に出演していた花澤は、03年にテレビアニメ『LAST EXILE』(テレビ東京系、4月期放送)のホリー・マドセイン役で声優デビュー。 “天使の声”とも評される澄んだ声質で人気を集め、以降、『〈物語〉シリーズ』(TOKYO MXほか)の千石撫子、『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ(フジテレビ系)の常守朱、『五等分の花嫁』(TBS系、19、21年1月期放送)中野一花など、数々の作品で人気キャラクターを演じてきた。
また、12年4月には「星空☆ディスティネーション」で歌手デビューも果たしたほか、15年3月には初主演映画『君がいなくちゃだめなんだ』が公開されるなど、アーティスト、女優活動も展開。近年は、ナレーターとしても活躍しており、顔出しでバラエティ番組に出演する機会も増えている。
今回、番組ではそんな花澤に1年間にわたって密着。アニメのアフレコ現場や役作りの裏側、ライブリハーサルの様子から、大のパン好きで知られる彼女の素顔が映し出された。
また、「最近、やる役の幅が広がりすぎてて、お母さんとか、先生とか、師匠とか、いきなり『やってみて』って言われるようになって。これは自分をちゃんと掘り下げないと、面白いことできなくなってくるんだろうなって思っている最中」と人気声優がゆえの葛藤も告白。ネット上では、「プロ意識の高さが感じられる」「真摯に役に向き合う姿、うるっとする」などの称賛の声が上がった。
なお、花澤といえば、プライベートでは、17年2月に「週刊文春デジタル」にて同じく人気声優の小野賢章との熱愛を報じられ、3年後の20年7月に結婚を発表。そのかわいらしいルックスから、男性人気も高い彼女だけに、ファンからは祝福だけでなく、悲鳴に似た声も少なからず噴出していた。
当時について、業界関係者は以下のように振り返る。
「2人が交際しているという話は、業界内でもにわかにささやかれていました。かつて花澤はほかの男性声優とも熱愛のうわさがあったため、小野との熱愛スクープには業界内も騒然となりましたよ。とはいえ、小野は花澤と同様に子役出身ですし、スキルはもちろん、人柄についても評判が高い人物。良い相手を選んだという印象ですね」(声優業界関係者)
そんな小野を伴侶に選んだ花澤自身も、「ルックスだけで勝負する女性声優が多い中、きちんと芝居ができる女性声優として、高く評価されている」(同)という。
「花澤は子役出身というだけあって演技力が高く、アニメ然とした芝居をしません。女性声優は30代前半まではアイドル声優として活躍できますが、その後生き残ることができるのは、人気と実力を備えた者のみ。男性ファンも多い花澤は、結婚によるファン離れも懸念され、『まだ早いのでは』という声もありました。しかし、結婚してから2年たつ今も以前と同じように活躍を続けており、人気にもさほど影響を及ぼしていないところをみると、花澤自身の実力が業界内外に広く認められていることがよくわかります。今後は花澤のように、ルックスだけでなく実力も伴った人材が求められていくでしょうから、今後トップ声優を目指す若手は、技術も十分に磨いていかなければ長く業界で生き残れないのでは」(同)
ルックス、声優としての技量ともに太鼓判を押されている花澤。今後の活躍にますます期待したい。