下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
松井一郎大阪市長に“スラップ訴訟”を起こされた返す刀で、“反スラップ訴訟法”を作るとして今夏の参院選にれいわ新選組から出馬を宣言した水道橋博士。5月30日の大阪地裁での口頭弁論でも「権力を持たない私人に対する口封じ、イジメの裁判をできない法律を作るために立候補予定者になった」と“反松井一郎法”への熱意を語った。その意気やよし! 素晴らしい。応援したい。
第603回(5/26〜5/31発売号より)
1位「いしだ壱成 『マトリが来るから逃げろ!』決別のウラに父・石田純一の絶叫」(「週刊女性」6月14日号)
2位「松田翔太 『実家愛が強すぎて』妻とすれ違い生活の瀬戸際」(「女性セブン」6月9日号)
3位「えなりかずき 『泉ピン子の逆鱗』後は俳優業ゼロの受難」(「女性セブン」6月9日号)
芸能ファミリーもいろいろ大変だ。そんなことを思わずにいられなかったのが今週の1、2位のネタだ。
まずは石田純一ファミリー。5月8日には前妻との長女であるモデルのすみれに第1子が誕生し、インスタグラムで石田純一と現妻の東尾理子、その子どもたちと幸せそうな集合写真を公開した石田一家だが、しかし一方で元妻との長男であり一家のお騒がせ男・いしだ壱成にまたもや不穏なトラブル情報が。その詳細を報じた「週刊女性」によると、事態はいろんな意味でかなり深刻そう。
まず登場するのは壱成の移住先だった石川県で塗装業に携わり、離婚後に困窮していた壱成にご飯を食べさせるなど支援してきたK氏。K氏によると、壱成は「再び芸能界で頑張りたい」と相談してきたため、K氏は芸能関係の仕事経験者である知人のT氏と壱成を引き合わせた。
そしてT氏が経営する群馬のホテルで壱成の俳優活動をバックアップしようと、K氏とT氏がマネジャーになり、3人で芸能事務所の設立を目標に、共同生活を始めたという。そこで壱成はトイレ掃除しかせず、あとは部屋で寝るか、元妻や友人と電話するばかりで感謝の言葉もなかった。さらに、こんな言葉を残しホテルから去っていったという。「父からマトリ(麻薬取締官)がそっちに向かっているから逃げろと連絡が入ったので、いったんこのホテルから出る」と。
ここまでがK氏、T氏の主な主張だが、しかし「週女」が壱成に事情を聞くと、話は大きく食い違う。親分肌のK氏、そして芸能関係者だったT氏を頼ったが、壱成はうつ病を患っていることもあり、部屋で横になることも多かった。そのため毎夜、酔った2人から説教されたという。さらに壱成には、金銭トラブルも発生していたらしい。
共同生活からほどなく、壱成にギャラが100万円という植毛手術モニターのオファーが入る。しかし、それをマネジメントしたT氏により、壱成の取り分はたったの5,000円だったというのだ。さらに2人は、壱成だけでなく娘に対しても“ダメ人間になる”などと怒鳴ったというのだ。
真っ向から違う両者の言い分。しかし記事を読めば双方の言い分を鵜呑みにできない感じがありありだ。まずK氏、T氏サイドについての矛盾や疑問。
そもそもなぜ3人が群馬のT氏のところで共同生活をする必要があったのか、まったく不明だ。壱成が住むところがなかった? 経費削減? しかし芸能の仕事経験がないはずのK氏も一緒の必要はない。しかも「週女」の取材に対し、K氏はこんなことまで言っている。
「ずっと面倒を見てきました。こんな終わり方は納得できません。父親の石田純一さんからでもいいので、誠意のある対応をしてほしいのです」(K氏)
“誠意のある対応”って、何か脅されているようで怖い。しかも壱成は47歳。そんな大人に対し、親(純一)が代わりに“誠意を示せ”って言ってるわけでしょ? これの言い分、思考もなんだか怖い。
一方の壱成も負けず劣らずかなり変だ。「持病でところどころ記憶が曖昧」とエクスキューズしながら、前記の父・純一からの“マトリ電話”について、“絶叫まじりの電話が入った”としてこう語っているから。
「父から “マトリがそっちに向かっているから、その場から逃げろ”と電話があったんです。もちろん、父の勘違いなのですが」
「父は以前から、クスリをやっていないかと心配する電話をくれていたんです。あと最近は自粛期間中の飲み歩きのバッシングを受けてから精神的に弱っていて、思い込みも強くなっています」
いや、純一が絶叫してそんな電話をすることがまず信じ難いが、さらにはK氏、T氏との金銭トラブルも「たぶん嫉妬されたのかなって思います……」って、唐突すぎて意味がよくわからない。
そして純一の事務所は「ノーコメント」。これまで「不倫は文化」発言や、コロナ感染で世間を騒がせたパパの、不肖の息子のトラブル。華やかな芸能一家・石田家にあって女性たちは堅実なイメージだが、しかし男たちは――トホホである。
そして2位も芸能一家ファミリーの物語だ。偉大な名優・松田優作が遺した家族。しかし、その絆の強さゆえに、いろいろ大変そうで。
松田家の次男で俳優の翔太が結婚したのは2018年のこと。お相手は父親が大横綱・元千代の富士の次女でモデルの秋元梢。当時ラブラブだった2人の結婚は多くの人々に祝福された。だが、しかーし。「女性セブン」によると、2人は現在別居中で、今年4月半ばに行われた翔太の兄・龍平とモーガン茉愛羅の再婚披露宴に、梢は姿を現わさなかったというのだ。
そして注目すべきは、2人のすれ違いの理由について、記事では翔太の“モラハラ”と“マザコン”が指摘されている点だろう。
「梢さんが驚いたと言っていたのは、翔太さんから『敬語を使ってほしい』と言われたこと」
「翔太さんは、どうしても(実母の)美由紀さんと梢さんを比べてしまうところがあるといいます」
また、モデルとして“格上”の梢が翔太にアドバイスをしたところ、不機嫌になってしまったこともあるとか。最悪である。
松田ファミリーといえば、ゴッドマザー・美由紀のもと、長男・龍平、次男・翔太、末っ子のゆう姫とその結束の強さは度々指摘、報じられてもきた。
毎年の美由紀の誕生日は家族総出で毎年盛大に祝い、ほかに兄弟の誕生会、食事会なども頻繁に行われてきた。
しかし一方で、“嫁”にとってはたまらないものかもしれない。実際、長男・龍平が前妻で女優の太田莉菜と離婚したのも、松田一家の絆の強さゆえ、とけ込めなかったのも一因と指摘された。そして次男も――??
芸能ファミリーのその後の行方が注目される。
やはり芸能界は怖い。“親子”から一転、犬猿の仲になってしまった泉ピン子とえなりかずきの“渡鬼母子”。その原因に、ピン子と“えなりママ”の確執が伝えられているが、最近、えなりのメディア露出が激減し、近況さえ不明なのだという。
そこで、えなりの状況について「女性セブン」が家族経営の所属事務所に電話で問い合わせたが、そのやりとりがすごかった。「今後一切ここに連絡しないでくださいね!」など、過剰とも思える強烈な反応が。こんな反応を引き出したピン子、やはり最強か!?