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片付けの「プロが買わない」100均の収納ボックス10選! ダイソーの○○は優秀

整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を紹介していきます!

前回の好評企画、片付けの「プロが買わない」アイテムの第2弾、「100均収納ボックス」編です。頑張ってモノを減らしても、すぐ散らかるとお悩みの方は「収納ボックスの選び方」を見直すとよいかもしれません。

 100均にはさまざまな収納ボックスがありますが、片付けのプロが買わないタイプとその理由、解決案を紹介していきます。

 ここ数年、「100均収納品」の改良が以前よりスピーディになったと感じませんか? SNSの影響で消費者の声が早く届くのかなと思っています。だからといって「便利とうわさの新商品」に飛びつかず、ゆっくり考察するのが「必要なモノ」だけで暮らす片付けの本質です。

 というわけで、いろいろな「100均収納ボックス」を買って失敗した整理収納アドバイザーの目線から、選び方や使い方を10パターン紹介します。

*価格はすべて2022年6月時点の情報(ライター調べ)

【NG収納ボックス.1】100均「不織布の収納袋」

 大切なモノをホコリから守る「不織布の袋」です。幅広いサイズ展開で、ベッド下収納から文庫本まで大容量で110円とお安く購入できます。この収納袋に、衣替えや布団などを収納しているお家も多いですね。しかし、型崩れしやすい、重ねられない、経年劣化でちぎれるなどの問題が目立ちます。

【1の解決案】四隅が頑丈な「ジッパー付き収納ボックス」

 不織布より「100均のビニール製の収納ボックス」のほうがおすすめです。中身が見えるので、在庫の有無を忘れる心配もありません。布モノの収納なら「圧縮」もできるので、コンパクトにまとまります。型もしっかりしているので、軽めの収納なら「タテ置き」も可能です。

【NG収納ボックス.2】100均「掃除機で空気を抜く圧縮袋」

 収納グッズとして世に出た頃は革命的だった「圧縮袋」シリーズ。ふかふかの羽毛布団がコンパクトに変わる映像など、通販番組の目玉商品として知る方も多いと思います。ところが、わざわざ掃除機を出して空気を抜く作業が大変なので「いつかやろう」と、持っているだけに。片付けようと思った時に、すぐ解決しにくい点が買わない理由です。

【2の解決案】厚手の「ビニール袋」やハンディラップを使用

 掃除機で空気を抜くほど「薄く」なりませんが、厚手のビニール袋でも十分圧縮できます。昨今のファストファッションの流行で、洋服も使い捨てするケースが増えているのでは。大量の洋服を保管することがなくなったなら、先の「ジッパー付きの収納ボックス」で、詰め込むだけでも小さくなります。

【NG収納ボックス.3】100均「ケーブルボックス」

 ケーブルの配線をスッキリする「ケーブルボックス」ですが、100均のアイテムは軽いので不安定になりがちです。ふたがパカパカ開くのと、埃を吸着しやすい素材でもあります。また、電源タップを収めるにはサイズが足りません。

【3の解決案】床に直置きしない「スチール製」に

 片付け時は「ワイヤーネット」を使って、配線をまとめます。ただ、あくまで一時的な手法。ケーブル配線の専用品ではないため、強い強度の素材に買い替える検討をしましょう。ずっしりと重たい、スチールや硬い木材が理想的。2,000円前後の予算が必要なので、必要性を試してから選ぶとよいと思います。

 白い収納ボックスは、サイズやデザインの種類も多く同じシリーズで揃えやすい商品です。しかし、「中身が見えない」収納になるため、戸棚を片付けるときには使いません。色が揃うことで片付いた気持ちになり、不用品を「長く保管するだけの箱」になりやすいからです。扉の中は、よく使うモノを置く場所です。保管する箱とは目的が違うので、見えない箱は選びません。

【4の解決案】戸棚の中なら「透明のケース」が楽!

 白い収納ボックスは上から見下ろすことでしか中身を確認できません。そのため、戸棚の正面よりも「上から見える」場所で使うと○。もっと簡単なのが、全角度から中身が見える「透明の箱」を使うこと。ラベルを貼る手間もいらないので入れ替え、見直しも頻繁にできます。在庫が「見える化」できれば、予定外の出費も少なくなります。

【NG収納ボックス.5】棚の「奥行きサイズ」に合わないボックス

 写真上は、ダイソーの「積み重ね収納ボックス」です。半透明で寸胴型なので、収納ボックスとしては「大正解の優秀品」です。問題は、「棚の奥行きサイズと合わない」こと。適切な「使い方をしていない」ため、散らかりやすくなります。手前の空間に、小物を置くスペースがあると「モノをとりあえず置く」ようになり、散らかりやすくなる原因です。

【5の解決案】空間の「奥行きサイズ」をしっかり測る!

 戸棚の中で、収納ボックスを使う場合は「○」のサイズ感が正解。上は、拳ひとつ分。手前は、3cm以内が理想的です。収納ボックスの周りに何も置かない、載せないように「空間を使い切る」つもりで選びます。

【NG収納ボックス.6】100均「ハンドル付きボックス」

 手が届きにくい高所で大活躍の「ハンドル付きボックス」ですが……。筆者は、100均では選びません。選ばない理由は「収納力が減る」からです。限られた空間だと、ハンドルの凹凸さえ収納スペースを奪う要素になります。例外として、冷蔵庫上段の収納だけ使います。

【6の解決案】軽めの小物なら「結束バンド」で十分!

 キッチンの吊り戸棚へ収納する場合、上段には「落下しても困らないモノ」を置きます。例えば、スポンジやふきんのストックです。写真上のように、結束バンドでハンドルを作れば「棚のサイズをフル活用できるボックス」を選べます。できる限り、寸胴型で凹凸のない形状が◎。

【6のポイント】重たいモノなら「専用品」を!

 食品や調理家電など、重たいモノを「吊り戸棚」に収納したい場合は「吊り戸棚ストッカー」がいちばん。400~500円相当の「かさばる箱」なので長く住む家に限りますが、専用品だけあって造りも頑丈です。キッチンのような「出し入れ頻度の多い空間」は、100均だけに頼らず専門的なグッズを使うようおすすめしています。

 写真上は、2タイプの仕切りケースです。白の仕切りケースは、重ねることができるぶん「厚み」があり凹凸があります。重ねる収納は散らかりやすい仕組みを作るだけ。限られた空間を使い切るなら「厚み」がスリムな型を選びます。

【7の解決案】ダイソーの「シューズケース」が優秀!

 空間をフル活用できる「薄さ」の収納ボックスといえば、ダイソーの「シューズケース」です。重たいモノを詰め込むと、割れやすい欠点もありますが……。それ以上に、選びたい点(透明、サイズ感、蓋付など)が勝ります。筆者宅の引き出しもすべて、このケースを使っているので無駄なくスッキリした収納を保てています。

【NG収納ボックス.8】100均「紙製ボックス」

 紙製ボックスは「使い方」を選んでほしいアイテム。強度が弱いため破れやすい欠点があります。そのため、出し入れが多い小物や道具入れには使いません。保管したい軽量の小物などに使いましょう。

【8の解決案】紙製のボックスは「テープで補強」を!

 紙製のボックスを使う場合は、透明のガムテープで角や底を強く「補強」。筆者の場合、500円以上の収納品を揃えるのはお客様の負担になるため「お試し収納」として使っています。写真上は、ワッツの「ストレージボックス」。ニトリの「Nインボックス 」そっくりのサイズ感が110円で買えます。

【8のポイント】紙製は「身軽でいたい家」におすすめ

 一方で、「仮暮らしの家」「モノを減らしたい家」「収納品の手入れが苦手な家」は、紙製の収納ボックスを選びます。転居先の家でサイズが合わなかったら、カッターで高さを調節して使い回しも可能。引き出し内の小物を仕分けするなど、使い回せます。プラスチックに比べて処分への抵抗を感じにくい点から気軽に使えるのもメリットです。

【NG収納ボックス.9】100均「天然素材のボックス」

 100均にある「木製の収納ボックス」も使いません。容量が少なく、使い回しがきかないからです。片付かない家にあったときは、デスク上の小物や常温野菜など目印になる「定位置ボックス」へと使い方を変えます。

 もうひとつ、素材として選ばない収納ボックスがあります。

 「かご素材」と​​「PP素材」の編み込みバスケットも選びません。使っているお家で、木屑が出たり紐が切れていたりしている状態を何度か見ています。また、針金も弱いため曲がりやすいようです。使用不可になったバスケットを、分別ゴミ(針金と木材)に分ける作業も大変でした。

 かご素材のバスケットは、長く使うと「根詰まり汚れ」が目立ちます。それなりの予算を出さないと頑丈ではありません。かご素材のバスケットは、インテリアにこだわる方がゆっくり探す素材だと思います。

【9の解決案】頑丈で「再利用」できる素材

 頑丈で「再利用」できる素材といえば、スチール(鉄)です。予算的にも、かごよりスチールのほうが安価で済みます。手放す作業を考えても、解体分別が簡単で「再利用」できる素材が良いなと考えています。実際、混ぜ物がない「スチール素材」は「グラム買取」してもらえます。家中の鉄モノを集めれば、現金に変わるのです。手放す時に、負担にならない素材が「片付けの新しい課題」かもしれません。

 無印良品の「やわらかポリエチレンケース」にそっくりで、半額以下で購入できると人気の、ダイソー「フタ付収納ボックス」330円(税込)です。おしゃれなデザインで、収納力も抜群の名品です! でも、不用品になったとき「思わぬ出費」を招くリスクがあります。

【10の解決案】100均の「布製ボックス」に変更!

 写真上の「布製ボックス」なら、処分費もかからず「かさばる問題」もありません。もう何度もおすすめするほど、使い勝手の良いアイテムです。プラスチックにありがちな、静電気で抜け毛汚れが付着する問題も減ります。

【10のポイント】収納ボックスの「思わぬ出費」も考える

 粗大ゴミの作業で面倒なのが、「大きなプラスチックのゴミ」です。自治体によっては「30cm角以上のプラケース」が有料ゴミに。購入した金額より、処分費のほうが高いとはびっくりです。

 この問題を避けるなら、ライフスタイルの変化とともにモノを減らすことです。筆者自身、プラスチックの黄ばみが少ないうちに中古品として手放すようにしています。この先も「プラゴミ」の扱いが厳しくなるので、揃える時は「その後」も頭の隅に入れておきたいです。

【まとめ】

 100均の収納ボックスを、収納空間から外したとき「かさばりの大きさ」にびっくりします。そのため筆者は、ボックスよりも先に「棚板を増やす」作戦から収納を見直します。次に、紙袋や空き箱を使って仮置きしてから、収納ボックスを揃えます。収納ボックスは必ず、片付けの「最後に買う」の がポイントです。