歌手の“ジュリー”こと沢田研二が、6月30日に写真集『早川タケジ作品集 JULIE by TAKEJI HAYAKAWA 早川タケジによる沢田研二』(SLOGAN)を発売する。同作をめぐっては、昨年“発売中止説”が浮上し、ファンを動揺させていたようだが、「結局、発売にこぎ着けたものの、今度は強気すぎる値段設定で業界内外に衝撃を与えている」(音楽誌ライター)という。
衣装デザイナー・早川タケジ氏とは長年の付き合いだという沢田。今回発売される『JULIE by TAKEJI HAYAKAWA』の公式サイトには、「早川タケジの衣装/アート・ディレクションによる“ジュリー”。沢田研二×早川タケジ、2人の天才の軌跡をここに集成」とあり、2冊組(各256ページ)の写真集に、アートカード集『Homage to JULIE-沢田研二に捧ぐ』もセットになっているとのことだが……。
「その値段は、税込み2万7,500円と、かなり強気な設定。一部業界内では『果たしてどれほど売れるのか』とささやかれています。そもそも同写真集は当初、2021年中の発売が予定されていたのですが、同12月に沢田の公式サイト上から発売情報が削除される事態に。沢田の写真集発売はおよそ20年ぶりで、業界内外から注目を集めていただけに、『何かトラブルでもあったのか?』と、ちょっとした騒ぎになり、各週刊誌でもこの一件が報道されていました。結果的に発売されることになったのは良かったものの、3万円近い値段には、驚いているファンもいるようです」(同)
沢田といえば、近年はお騒がせ芸能人のイメージも強い。18年秋には、コンサートの開演直前に“観客数9,000人のはずが実際は7,000人しか集まっていなかった”という理由で公演を中止。また、20年末には突如、ファンクラブ「澤會」を解散するに至り、ファンを不安にさせた。
その後、「週刊新潮」21年3月4日号(新潮社)の記事で、沢田の個人事務所「株式会社ココロ」が閉鎖され、「沢田が音信不通になっている」という業界内の不穏なうわさが伝えられ、世間を困惑させたこともあった。
「写真集の発売延期騒動も、業界内では『沢田の意向によるものか?』とみられていた一方、そんな彼の気まぐれに振り回されながらもついてきた、根強いジュリーファンも多く存在します。『JULIE by TAKEJI HAYAKAWA』に“撮りおろしカット”はないようですが、熱心なファンにとっては永久保存版。まさに待望の作品ですから、高額だとしても、うれしさが勝るでしょう。ちなみに写真集の売り上げに関しては、一般的に本人の取り分は10%で、おそらく刷り部数に応じて印税が計算されます。『JULIE by TAKEJI HAYAKAWA』の値段であれば、例えば初版4,000部弱でも、ざっと約1,000万円が沢田の元に入るのでは」(出版関係者)
ファンの“ジュリー愛”が、どれほど売り上げに反映されるのか、見守りたい。