• 月. 12月 23rd, 2024

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劇団ひとり、『午前0時の森』『King & Princeる。』レギュラー増でも「空回り」続く

 「東京オリンピック・パラリンピック」から早くも1年がたとうとしている。そんな五輪の開会式で驚きをもって注目を集めたのが、劇団ひとりの登場だった。

 国立競技場内にあるという架空の「東京オリンピックコントロールセンター」で働く職員としてVTRで登場した劇団ひとり。開会式の照明を操作し、東京の夜を意のままに操っていた。以来、テレビで見かける機会も増えているようだ。

「それまで、ひとりのレギュラーは3本。『ゴッドタン〜The God Tongue 神の舌〜』(テレビ東京系)『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系、4月に『中居正広のニュースな会』から改題)『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)といったラインナップでした。それが、今年から一気にレギュラーが増加。『King & Princeる。』『午前0時の森』(同)、そして『魔改造の夜 技術者養成学校』(NHK)の3本です。仕事が増えた要因は、“五輪”効果に加え、昨年Netflix映画でヒットした『浅草キッド』を脚本、監督し、文化人としての評価が高まったことも大きいでしょう」(芸能ライター)

 だが残念ながら、新たに増えたレギュラーでの評判は芳しくないようだ。関ジャニ∞・村上信五と2人でMCを務めているトーク番組『午前0時の森』は、ネット上では「つまらない」との声が多くを占める。

「村上とひとりの距離感がいまだ定まってない感があり、ひとりがとにかく空回りしているように見えます。視聴者からは『クソつまらない。 劇団ひとりがうっとうしすぎてテレビ消した』『ひとりと関ジャニ村上。 華がない、面白くないよ。月曜からわびしい』『BGM代わりにテレビをつけてるだけなのに、クソつまらない。 耳障りなだけ』『もう見なくてもいいな。劇団ひとりの「俺が俺が」っていうのが見てて痛い』といったコメントがネット上に上がっています」(芸能ライター)

 ちなみに同番組は、3月に生放送されたパイロット版が大炎上。ゲスト登場した元プロレスラー・前田日明が、尻の大きなグラビアアイドルについて「牛かカバ」と発言、さらにアフリカの一部民族を指す侮蔑的用語も口にした上、スタジオに呼んだグラビアアイドルの外見について「生理直前の胸が一番張ってるな」などと評価。一連の発言はネット上で大炎上となり、後日、番組は公式サイトに謝罪文を掲載した。

 こうした騒動の影響からか、レギュラースタートとなった4月からは事前収録になり、内容も番組側が用意した“旬な出来事”についてMC2人が語るという番組に変わっている。

「『午前0時の森』は月・火曜放送で、ひとりが担当する月曜はそれまで『月曜から夜ふかし』(4月から月曜午後10時に移動)が放送されていた時間帯。しかし、視聴率はその半分にも達しません。日テレとしては肝煎りの番組だっただけに、すぐ打ち切ることはしないでしょうが、今後どうテコ入れしていくつもりなのか……」(放送作家)

 今年1月から、劇団ひとりが同じく日本テレビで担当するようになったのが、King&Princeの冠番組『King & Princeる。』だ。しかしこの番組も、『午前0時の森』のように軌道修正が行われていた。

「当初この番組は、『King & Princeが人気お笑い芸人からの大喜利回答やムチャぶりをその場で実践するムチャぶり生検証番組』とうたっていました。ところがいつの間にか、それまでスタジオにたくさんいた芸人やタレントも、アンタッチャブル・山崎弘也と進行役の劇団ひとりだけ残して一切いなくなりました」(同)

 開始当初は日曜昼の30分番組だったが、4月からは土曜に移動。そして放送時間も60分に拡大されたが、大喜利の撤廃により、メンバー5人によるロケをスタジオで見るだけなど、スタジオで何かするという機会が少なくなった。そんな状況の中で気になるのが、劇団ひとりの立ち位置だ。

「不定期レギュラーの山崎は、進行役のひとりの隣で“ガヤ”要員としてスタジオを盛り上げる役割を担っています。しかし、これによって山崎のトークのほうがオンエアで多く使われるようになり、ひとりがしゃべるのは、二言三言。企画のタイトルコール程度という放送回が増えていきました」(同)

 これは、収録ではひとりも発言しているのに使いどころがなくてカットされているのか、それとも本当に大して発言していないのかは定かではないが、いずれにしても不憫ですらある。

「思えばひとりは番組運というか、司会運がありません。かつて放送されていた『学べる!!ニュースショー!』(テレビ朝日系)ではメインキャスターを務め、ニュース解説を池上彰が担当していましたが、番組が1年で終了した後に“後継番組”としてスタートしたのが、『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』(同)。一応、ひとりも出演していましたが、肩書としては、土田晃之と同じレギュラーコメンテーターでした」(同)

 お笑いだけではなく、小説に映画にと多方面で活躍する奇才、劇団ひとり。露出が増えてはいるものの、MCとしての才能が開花するのはまだ時間がかかるのかもしれない。
(村上春虎)

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