• Wed. Jul 6th, 2022

『ナウシカ』『新選組』『リング』歌舞伎界が2.5次元ミュージカル化? 海老蔵に代わるファン急増のスターも

――サイゾーウーマンの管理人で芸能通のしいちゃんが、編集部員を相手にこの1週間で話題になった芸能ニュースを解説!

編集G 早いものでもうすぐ7月。今年はあちこちから「3年ぶりにフェス開催」といったニュースが聞けて、久々ににぎやかな夏になりそうだね。今のところ、ビールを飲むことしか予定はないけどさ。

しいちゃん この夏は歌舞伎なんてどうかしら? 7月に歌舞伎座で開幕する『七月大歌舞伎』の第3部に、宮崎駿のマンガ『風の谷のナウシカ』(徳間書店)を題材にした『風の谷のナウシカ 上の巻 ―白き魔女の戦記―』が上演されるよ。この作品は、2019年に新橋演舞場で「新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』」として初上演され、当時ナウシカ役を務めた尾上菊之助が今度はクシャナ役を演じ、ナウシカ役は中村米吉が担当するそう。

編集G 『ナウシカ』が歌舞伎化? なんだかピンと来ないわ〜。チケットもお高いんでしょうし。

しいちゃん 確かにネット上では「違和感がある」「歌舞伎にしなくても」という意見もあるけど、19年の上演作を見た人からは「よくまとまった作品」「今回も期待している」という声も。

編集G へえ……。『ナウシカ』ファンなのか歌舞伎ファンなのかで、だいぶ聞こえ方が違ってくるよ。

しいちゃん さらに、歌舞伎座の『八月納涼歌舞伎』では、手塚治虫原作のまんが『新選組』(集英社)を初めて歌舞伎化。歌舞伎座初主演となる20歳の中村歌之助が主人公の深草丘十郎役を、兄で24歳の中村福之助が親友の鎌切大作役を演じることでも注目されているよ。歌舞伎座初主演の歌之助は「まさか歌舞伎座で主役をさせていただけるなんて」とコメント。父の中村芝翫からは「チャンスだからがんばりなさい」、母の三田寛子からは「もらったチャンスをものにするのよ」と激励されたんだって。

編集G ああ、たびたび不倫疑惑が報じられる芝翫と、それを受け流す三田の息子たちね。ていうか、歌舞伎も『ナウシカ』だの手塚治虫だの、その界隈のオタクを取り込もうという算段かしら。そのうち2.5次元ミュージカルと区別がつかなくなりそう。

しいちゃん さらにビックリは、ホラー映画『リング』シリーズで知られる貞子が歌舞伎に登場すること! 片岡愛之助の主演で新作歌舞伎『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』として10月3~25日に大阪松竹座で上演するんだって。これは松竹とKADOKAWAのコラボ企画で、「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)」と銘打っているそう。愛之助以外にも、今井翼、中村壱太郎が出演者に名を連ねているよ。

編集G 今井は14年から歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』で愛之助と共演して、フラメンコを踊ったりしてたんだよね。貞子でもフラメンコを踊るのかしら。

しいちゃん この作品に対してもネット上では「楽しみ」という意見のほかに、「なんでもかんでも歌舞伎にすればいいもんじゃない」という批判的な見方もある。ちなみに、19年には、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開を記念して一夜限りの特別公演『スター・ウォーズ歌舞伎~煉之介光刃三本~』を市川海老蔵主演で上演したり、22年1月には、やはり海老蔵主演で、キングコング・西野亮廣の絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)を歌舞伎化した『プペル~天明の護美人間~』が上演された。歌舞伎界もいろいろチャレンジしているね。

編集G 『プペル』、あったね〜。西野は今、何してるんだろう。

しいちゃん その海老蔵は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」が、ようやく今年11月に行われることに決定。ところが、本来は20年5月から3カ月間行われる予定だった興行公演が、2カ月間に短縮されちゃったの。その背景には、SNSナンパや多重交際報道、義姉である「國光真耶」こと小林麻耶の暴露報道などの影響があるとみられている。あと、『プペル』歌舞伎が大コケしたことも一因とされていて、同公演はチケットを値下げしても売れなかったとか。

編集G 西野のマネジャーのインスタグラムには、『プペル』歌舞伎について「昼も夜も大盛況!」「連休中も大盛況!」ってある。どっちが真実なんだろうね。歌舞伎は1階席の大半を占めるS席で1万4,000円、前方になるとSS席3万円。いくらファンとはいえ、何度も見に行けるものではないよ。

しいちゃん 「週刊新潮」(新潮社)6月2日号によれば、歌舞伎の興行主である「松竹」は今後、海老蔵に代わって8代目市川染五郎に力を入れるらしいよ。染五郎は、現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に源義高役として5話分出演したんだけど、たったそれだけの出番にもかかわらずファンが急増。6月2日から始まった「六月大歌舞伎」の第2部『信康』では主演を務めている。前回『信康』を上演したときの主演は、新之助時代の海老蔵だったとのこと。

編集G 染五郎、まだ17歳だけどスターになりそう。化粧品ブランド・シュウ ウエムラの日本ブランドアンバサダーに就任してるんだよね。広告ビジュアルを見ても「美」って感じ。一方の海老蔵は、正直、イメージがあまりよくないよね。「團十郎白猿襲名」って言われても盛り上がらない。

しいちゃん そうなの。芸能記者サンも「海老蔵の遊びグセは全然直っていない」と言っていたし、歌舞伎ファンからも「もっと稽古をすべき」「実力が不足している」「歌舞伎の権威を失墜させた」と批判が多い。

編集G 自業自得としか言えないよね。松竹が推していく染五郎は、稽古や芸能活動に専念するために幼稚園から通っていた有名私立大付属高校を今春に中退したとか。海老蔵を反面教師に芸の道に邁進してほしいね!