テレビ朝日は6月23日、10月より2クールを跨いで放送される『相棒season21』から、初代相棒・亀山薫役の寺脇康文が“5代目相棒”を務めると発表した。
同シリーズは、2015年から歴代最長となる7シーズンにわたって杉下右京(水谷豊)の4代目相棒・冠城亘役を演じた反町隆史が、今年3月に最終回を迎えた『season20』をもって卒業。ドラマファンの間では、“次の相棒”に関する予想合戦が繰り広げられていた。
約14年ぶりに薫を演じる寺脇は、「役者人生の師匠と言っても過言ではない、水谷豊さん演じる『右京さん』と、また『相棒』として、夢のような時間を共にできることを本当にうれしく思っております」とコメント。
一方の水谷も、「亀山君が帰ってくる。そんな日が来ることを、杉下右京は何度か夢見ていたに違いない。過去に戻るのではなく、新たな未来にまた二人で向かうための再会を、右京は淡々と待っていたに違いない」と寺脇との共演を望んでいたようなコメントを出している。
ネット上では、「新しい相棒に薫ちゃんを選ぶとは、ベストな選択! ワクワクが止まりません」「寺脇さんが帰ってくるなんて、すごい楽しみ!」「ずっと見てなかったけど、薫ちゃんが戻ってくるなら、久しぶりに見ようかなぁ。やっぱりこのコンビが1番しっくりくる」などと歓喜の声が続出。Twitterでは、「薫ちゃん」が日本トレンドの1位になったほか、「亀山くん」「寺脇康文」「特命係の亀山」「美和子さん」「サルウィン」など数多くの関連ワードが上位にランクインした。
さらに、寺脇の降板時に騒がれた“水谷との不仲説”を思い出した人も多いようで、「この2人って不仲説出てたよね? あれどうなったの?」「不仲説がガセだったのか、それとも時間を経て和解したのか……」「今回の2人のコメントを見ると、確執があるようにはまったく見えない」といった声が相次いでいる。
「当時、複数のメディアが水谷と寺脇の確執について報道。12年11月22日号の『女性セブン』(小学館)は、現場で意見を出していた寺脇が、周囲から『主役を立てないで自分が目立とうとしている』とささやかれだしたことや、次第に水谷とぎくしゃくするようになってしまったこと、加えて、伊丹憲一役の俳優・川原和久の結婚披露宴に『相棒』のキャストが勢ぞろいする中、寺脇の姿がなかったことなどを報じていました。現在ネット上では、今後、本人の口から不仲説の真相が語られるのではないかと、期待する人も見られます」(芸能ライター)
とはいえ、同シリーズのファンは、当然ながら“不仲説”以上に今後の展開が気になっている様子。その中には、「薫が復帰するのはうれしいけど、脚本が心配。また安っぽいVR空間に連れて行くとか、やめてくれよ」「せっかく亀山薫が戻ってくるんだから、VRやCGの変な演出はやめてほしい」「薫ちゃんは見たいけど、またVRを題材にした話だったら見たくないなあ」といった声も……。
「『season19』以降、杉下と冠城が事件の真相究明のために、現実世界と仮想空間を行き来する“VR捜査”が取り入れられ、AI(人工知能)やVR(バーチャルリアリティ)といった最新技術を積極的に扱うように。その結果、『VRの演出に違和感』『余計な演出』などと多くのファンの不評を買ってしまいました。そのため、新シリーズにも一抹の不安が過ぎってしまうようです」(同)
ネット上の反応を見る限り、高視聴率が期待できそうな『相棒season21』。微妙な評判である“VR捜査”は取り入れられるのだろうか……。