整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を【プロの技】として紹介していきます。
プロの技シリーズ17回目は、片付けのプロがリピ買いするニトリの収納家具。ニトリといえば「カラーボックス」が人気ですが、2,027円の「スチールラック LT」がおすすめです。「カラボより良い10の理由」を、実例イメージとともに紹介します。
その前に、組み立てた「完成例」と「商品スペック」から!
【ニトリ スチールラックLT 3段】2,027円(税込)
こちらが今回の主役、ニトリ「スチールラックLT 3段」です。一般的なスチールラックのポール(脚)の直径が25mmに比べ、こちらの「スチールラックLT」は15mmのスリムタイプ。軽いので、女性でも片手で持ち上げることができます。
家で必要とするサイズにぴったりなら、ニトリ「スチールラックLT」は、コスパ・収納力・万能性・買いやすさから最強のコスパといえます。
2サイズ、2カラー展開
ニトリ「スチールラックLT」のチラシです。高さ67cmと98cmの2サイズから選べます(横幅45cm×奥行き30cmは固定)。色は、白とダークグレーの2種類。スリムなデザインなので、部屋に追加してもスッキリ軽く仕上がります。
別売りのオプションも充実。オプションの取り付けも工具いらず。キャスターを付けて可動式にしたり、板を増やすこともできます。この点は、ニトリのカラボと同じです。ほか、棚板の網目から物がこぼれ落ちないように、リバーシブルボードやPPシートを付けることもできます。
次に、ニトリ「スチールラックLT 3段」と「カラーボックス(以下、カラボ)」を並べて、サイズ感を比較してみました。
ニトリのカラボと比較
左から、ニトリの「カラボ 3段」(足と背板をリメイク済み)と「スチールラックLT 3段」です。価格はカラボのほうが安いですが、実はスチールラックのほうがコスパ◎。その「10の理由」を、次より紹介します。
【カラボより良い理由.1】使わないときは、コンパクトにできる
ラックの重量は約3.6kgと、カラボの重量(約8.95kg)よりずいぶん軽いんです。当日に持ち帰ることもできますね。また、カラボは一度組み立てると元に戻すのが面倒すぎますが、ニトリ「スチールラックLT」なら解体も簡単。使わない時は、コンパクトにまとめることができます。
【カラボより良い理由.2】ドライバー不要で組み立てが早い!
商品説明ページでは、カラボとラックともに「15分で組み立てができる」とありますが……。筆者の多数の経験では、両方とももっと時間を要します。特に、カラボはドライバーの代わりに電動ドリルを使っても面倒に感じるので、組み立て時は気合が必要。
一方、「スチールラックLT 3段」はとても簡単! ドライバー不要で、力入らずに組み立てることができます。ただし、ゴムハンガーはガタつき防止と取り外しに絶対必要です。
別売りのキャスター(304円)を、後から追加しても簡単に取り付けできます。
ニトリのファイルボックスとNインボックスを収納したところ。ぴったりサイズが合っていますね。「スチールラックLT」は、カラボ用の収納アイテムにも適応するサイズなので、100均のカラボ用収納ボックスも使えます。
また、100均の「ワイヤーネット用の付属品」との相性もばっちり!
ニトリ「スチールラックLT 3段」に、カードリングを付けて100均のワイヤーネットをサイドに設置しました。小物を掛ける収納はもちろん、子どもやペットからのいたずら防止対策にもなります。ほか、スチール製なのでマグネットクリップもくっつきます。いろいろな収納グッズに対応できます。
【カラボより良い理由.4】通気性が良いので、湿気対策になる
カラボと比べると、「通気性」の良さが際立ちます。ミニクローゼットの仕切りに活用すれば、寝具や衣類の湿気対策にも役立ちます。カラボのような四隅(角)がないので、埃も増えず衛生的に使うことができます。
また、空気が抜けるからバッグや革靴の棚にも最適!
下駄箱の収納力が足りなければ、シューズラックにも使えます。網目から、ヒールが落ちないように100均のPPシートやプラダン、マルチマットなどを用意すると◎。バッグ用の収納ラックにもおすすめ。バッグは掛けるより、置くほうが型崩れ防止になります。
【カラボより良い理由.5】2つの「角度」で設置できる
押し入れの空間を「上下左右にスペースを分割」したい時に便利。同じサイズを2個用意すれば、奥行き60cmを前後で使い切ることができます。衣類収納に便利ですね。
別の角度で設置した場合も、再現してみました。
奥行き幅を横幅に変えて使うことができます。衣類収納なら、デニムやトレーナーのサイズにぴったり。折り目のシワを減らす収納がかないます。
ほかに、洗面所や冷蔵庫サイド、デスクまわりの家電置きなどさまざまな悩みに使えます。
【カラボより良い理由.6】収納力が広く、万能性が高い
カラボよりサイズが大きいので、当然「収納力」も抜群です。棚板も2.5cm刻みで調整できるので、デッドスペースの無駄も出ません。吊り下げ収納も可能なので、掃除グッズのまとめ入れなど機能的な収納システムを用意できます。
片付けが苦手な家に多い、「床にバッグを直置き問題」も「スチールラック LT」ならスッキリ解決できます。上段にスマホコーナーを用意すれば、外出時に持ち出したい小物、服装小物、バッグと一式用意できる棚になります。
【カラボより良い理由.8】2個揃えると、自由度が高い
同じサイズの「スチールラック LT3段」2つと、棚板を1枚追加購入したイメージ例です。ポールと棚板を繋げた連結ラック(写真上イメージ)や、L字型のコーナーラックなど多数の組み合わせができます。
ほかにも、キッズ用デスクやクローゼットにもおすすめです。
【カラボより良い理由.9】ミニ家電の収納に最適
木製のカラボだと、熱が出る家電を置くことができません。「スチールラック LT」なら、放熱ができるうえ配線コードも通せます。水を使うミニ家電(加湿器、コーヒーマシーン、アイロンなど)も、トレー上に置けば大丈夫。カラボのように、濡れて劣化する心配もありません。
【カラボより良い理由.10】壊れにくい、手放しやすい、臭わない
カラボの素材は、繊維板なので接着剤などの添加剤が含まれます。また、塗料の臭いを感じ取る敏感な方も。その点、「スチールラック LT」なら添加剤は塗料だけ。また、ライフスタイルが変わっても譲り先が見つかりやすいのも◎。フリマサイトで売るなら、カラボより人気ですし、コンパクトにできるので発送も可能です。さらに、鉄製品なので「リサイクルしやすい」のが大きな魅力です。
【まとめ】
ニトリ「スチールラック LT」以外にも、「スチールラック STANDARD(2,536円~)」や「スチールラック CUSTOM(4,064円~)」が揃います。スチールラックは、多数のメーカーから出ていますが、在庫が多く買い揃えしやすいのがニトリ最大のポイント。また、筆者はいつもニトリ「スチールラック LT」とダイソーの「ジョイントラック」の2択から選びます。サイズによっては、ダイソーより安く済むのでおすすめです。