• 日. 12月 22nd, 2024

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復帰した伊藤健太郎が「婦人公論」で語った“反省の日々”に思うこと

 2022年が早くも半分終わり、「婦人公論」(中央公論新社)も7月号が発売となりました。今回の特集は「小さな工夫で心と体はぐっと楽になる」です。

 「60歳からの『元気になる』食事法教えます」「『なんとなく憂鬱』から抜け出すヒント」「症状別、簡単ツボ押し」「梅雨どきの不調、『気象病』かもしれません」など、健康系記事を中心に、中高年の心をつかむ見出しが目白押しですが、ただスッキリさせるだけではないのが「婦人公論」です。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎読者体験手記 私をくたびれさせるあの人
◎「推し活」で若返る!
◎伊藤健太郎 演じる喜びを再び噛みしめながら

隣人に17年間「子どもまだ?」と言われ続ける読者

 読者手記紹介コーナーの今月のテーマは、「私をくたびれさせるあの人」です。今月号の「婦人公論」は食事・メンタル・天気・ツボ・散歩・睡眠などあらゆる方面から、中高年が感じがちな体調不良への対処法を教えてくれて実用的ですが、「どれだけ体を整えても他人がかかわってくる人間関係だけはどうしようもないよね……」という現実を見せるのも忘れません。

 1通目は、手芸教室の講師をしている女性から。わがままでクレーマー気質な生徒に疲れ果てていると、具体的なエピソードを交え打ち明けています。誌上では投稿者の住んでいる都道府県・本名とみられる名前・年齢まで掲載されているので、「この投稿は生徒さんに見つかるのでは」「見られたらクレームどころで済まないのでは」と、読む側が緊張を覚えます。どうか平和に手芸教室が続けられますようにと、願わずにはいられません。

 2通目は、隣に住む老婆に嫌味を言われ続けているという女性からの投稿。夫と2人で暮らす女性は、老婆から「子どもは、まだ?」「子どもがいない人は暇でいいね」と言われ続けて17年になるそうです。なんという忍耐力。

 それだけでなく、嫌味を言うことが老婆のストレス解消になっているのだろうと推測し、「私は彼女の『ご長寿プロジェクト』に貢献している――と思えば腹も立ちません」と書いています。心が広すぎます。老婆はお隣さんに恵まれているなぁと羨ましくなりました。

海老蔵のために手術を遅らせた86歳が登場

 次に見ていくのは読者アンケート「『推し活』で若返る!」です。前文では「心トキメかせる相手(推し)に、どんなきっかけでハマり、どのように応援(推し活)をしているのでしょうか」と、さりげなく「推し」「推し活」の意味を解説しているのがイジらしいですね。

 挙がっている名前はBTS、大谷翔平、東方神起、藤井風など「婦人公論」世代の常連人気メンバーのほかにも、貴景勝・大栄翔・阿炎(力士)、ベイビーブー(男性コーラス5人組)、岡宮来夢(舞台俳優)、東野圭吾(小説家)、和牛(お笑いコンビ)、鈴木直道(北海道知事)などなど、バラエティー豊か。市川海老蔵の公演を見るために手術を遅らせたという86歳、B‘zに500万円つぎ込んだ46歳など、身や財産を削りながらも、みなさんパワフルで楽しそうです。

 読者体験記と合わせて読むと、他人からはどうしようもなくパワーを削られるけれど、理由なくパワーをくれるのもまた他人である……という人生の妙味が感じられます。

 今月号には、伊藤健太郎のインタビューも掲載されていました。20年10月の“ひき逃げ未遂”の不祥事から、公開中の『冬薔薇(ふゆそうび)』で映画に復帰した彼が、活動自粛中の反省の日々、復帰への戸惑いと喜び、俳優としての目標などを語る“THE復帰インタビュー”で、殊勝な言葉が並んでいます。

 事故後初のファンミーティングでは約500人ものファンクラブ会員が集まったそうで、根強いファンがいる様子。復帰作で共演した小林薫や伊武雅刀らと食事した話、石橋蓮司から「芝居はいい」と褒められたエピソードも語られていて、年上・目上の人に可愛がられやすい人柄のようです。「婦人公論」でインタビューに応じたのも、そのあたりを考慮したのでしょうか。

 確かにこのインタビューを読んでいると彼が好青年に見えてきて、「まだ24歳なんだから頑張って!」という気持ちになってきました。戦略がうまいバックが付いていそうな伊藤健太郎の今後が気になります。

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