King&Prince(以下、キンプリ)のニューアルバム『Made in』が、6月28日付のオリコンデイリーアルバムランキングで1位に輝いた。売り上げは36万9,252枚で、昨年7月発売の前作『Re:Sense』の初日記録(34万2,182枚)を上回る好スタート。今作は表題曲の「ichiban」が賛否両論を呼ぶなど、大きな注目を集めている。
キンプリにとって4枚目のアルバム『Made in』は、初回限定盤A・B、通常盤の3形態でリリース。収録曲の中で最も話題になっているのは、ラッパー・KREVAが作詞・作曲を担当した前述の「ichiban」だ。ユニバーサルミュージックの公式サイトによれば、「HIPHOPサウンドに、和のサウンドアレンジを加えた楽曲」になっており、「“俺らがNo.1だ!ついて来い!”と宣言する強気なKing & Prince」を見せるというコンセプトだとか。
6月5日、キンプリの公式YouTubeに「King & Prince『ichiban』YouTube Edit」がアップされると、再生回数は瞬く間に100万回を突破。公開から17日で1,000万回を達成したといい、一部ネットニュースでは「グループ史上最速」の記録だと伝えていた。
「楽曲の魅力もさることながら、特に視聴者を惹きつけているのが彼らのダンスです。キンプリといえば、2018年5月にキラキラの王道アイドル曲『シンデレラガール』でCDデビュー。王子様風の衣装で爽やかに歌い、踊る姿を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、『ichiban』は世界的ダンサー・RIEHATAが振り付けを手掛けた激しいダンスパフォーマンスが見どころのひとつです。INI・木村柾哉&田島将吾、Da-iCE・花村想太&和田颯、歌手のあの、AKB48・本田仁美らがSNSに同曲のダンスカバー動画を投稿し、ジャニーズファン以外にも広まってきています」(ジャニーズに詳しい記者)
その「ichiban」は、6月10日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や、20日の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)などで披露されると、視聴者の間で「ダンスが気になってキンプリにハマった。YouTubeでダンス動画を見まくってる」「『ichiban』って曲のダンスがめちゃめちゃカッコいい。キンプリが歌もダンスもこんなにうまいとは知らなかった」と絶賛の声が相次ぐことになった。
なお、キンプリのダンス動画に関しては「【CHOREOGRAPHY】King & Prince『Bounce』-Dance Practice-」(5月14日公開)と、「【CHOREOGRAPHY】King & Prince『NANANA』-Dance Practice-」(同26日公開)の再生回数が、いずれも350万回超えを果たしている(6月29日時点)。それだけ、彼らの踊りに魅了される人が増えているのだろう。
「ちなみに、キンプリは昨年5月にシングル『Magic Touch/Beating Hearts』をリリースしましたが、『Magic Touch』の方は全編英語詞で、振り付けは世界的なダンサー、メルビン・ティムティムが担当しました。こちらでも、キレのある踊りを見せ、YouTubeで公開されたMVやダンス動画が大好評だったんです。平野紫耀は『シューイチ』(日本テレビ系、5月16日放送)にVTR出演した際、メンバーと週に1度ダンスレッスンを受けているものの、『それを生かせる場所がなかなかない』という話になったと明かし、『世間の皆さんに「王子」っていう印象を持っていただいているのはスゴくうれしいんですけど、ちょっと払拭したいっていうのもあって、今回やらせていただきましたね』と話していました」(同)
この発言はファンの間で賛否が分かれたが、最近のキンプリに関しても、「今のキンプリの路線は嫌いじゃないけど、キラキラ系路線を求めている自分もいる」「キンプリは、また王道キラキラアイドル路線に戻ってほしい」「最近のゴリゴリ踊る系への路線変更はイマイチ刺さらない」「最近のキンプリはキラキラ路線を避けてるから寂しい」と否定的な意見が見受けられる。
また、「ichiban」のMVについてはK-POPファンから「NCTに似ている」との声が続出。SMエンターテインメント所属のNCTのMVを真似たのではとの指摘が上がり、キンプリが「K-POP化」しているとの意見も上がった。これにジャニーズファンは反論し、一部ネット上で議論が巻き起こることになった。
一方で、「キラキラ王道系の楽曲も似合っていて、バチバチに踊る曲もカッコいい! 両方できるキンプリはスゴい!」「デビュー5年目なのにいまだにファンを飽きさせないし、昨年からの“路線拡大”は大正解!」「いろんな表情を見せてくれるキンプリが好き」と支持するファンも少なくない。
いずれにせよ、話題の「ichiban」が収録されているアルバム『Made in』は、前作の初日記録よりもアップ。勢いに乗る今作がどこまで売り上げを伸ばすのか、週間ランキングの結果にも期待が高まる。