7月7日から配信開始となった、婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2(Amazon Prime Video)。同番組は、社会的成功を収めた独身女性(バチェロレッテ)の“真実の愛”を獲得すべく、男性参加者たちがゴージャスなデートを通して自身をアピールしながら、バトルを繰り広げるという恋愛リアリティーショー。
今回のバチェロレッテは、コスメブランドを運営する「DINETTE 株式会社」の代表取締役・尾崎美紀さん。タイ・チェンマイを舞台に、男性メンバー同士の闘いが徐々にヒートアップしてきたエピソード2を、リアリティーショーウォッチャーがレビューする。
※本記事は『バチェロレッテ2』エピソード2のネタバレを含みます
『バチェロレッテ2』目立たなかった男性メンバーが大躍進
エピソード2は、男性陣が2チームに分かれたボートレース対決からスタート。ボートで勝ったチームは、尾崎さんとのバーベキューを楽しんだ。
その後、バーベキューメンバーの中から、尾崎さんとのお祭りデートの相手に選ばれ、「サプライズローズ」までゲットしたのが長谷川惠一さん(36歳、プロバスケットボール選手)。エピソード1のパーティーで、一度も尾崎さんと会話できなかった彼は、バーベキューでも他メンバーが尾崎さんと談笑する中、火起こし・調理・配膳を黙々とこなし、いわく「(尾崎さんと)すごい話したいんですけど、料理をおろそかにするのはちょっと違うなと思って」。尾崎さんは、そのマジメさに気がついていたようだ。
尾崎さんと長谷川さんは、「ロイクラトン祭り」に2人で参加。「まだ会って2回目くらいで、『好き』って言うのは早いし……。そんなに簡単に言える言葉じゃないと思うから今は言えない。けど、これから先、正々堂々と『好き』って言えるようになりたい」と気持ちを伝えた長谷川さんに、尾崎さんも「恋しかけています」と好感触。エピソード1での目立たなさから、一気に躍進を遂げた。
続いて行われたのは、1対1の「アートデート」「アニマルデート」「ディナーデート」。アートデートには美留町恭兵さん(36歳、美容師・画家)が、続くアニマルデートとディナーデートには、小出翔太さん(33歳、飲食店経営者)が選ばれた。小出さんもエピソード1では尾崎さんと話せなかったメンバーだが、さりげなく手をつなぐなど距離を縮めており、シャイなだけではない一面を見せつけた。
『バチェロレッテ2』マクファーレン&中道コンビが一触即発
和気あいあいとした雰囲気の男性陣だが、佐藤マクファーレン優樹さん(28歳、プロバスケットボール選手)と中道理央也さん(24歳、パーソナルトレーナー)は対立しがち。ボートレース後、マクファーレンさんが「うちらはボートのレースに負けただけで、あなたたち(ボートレースで勝ったものの、お祭りデートの相手に選ばれなかったメンバー)みたいにフラれたわけじゃない。俺はもうファーストインプレッションローズもらってるし」と言えば、中道さんが「えっ? ファーストインプレッションで勝った気でおる?」と即座に反発するなど、互いに対抗心を持っている様子だ。
エピソード2ラストのカクテルパーティーでは、尾崎さんに同じタイミングで声を掛けた2人。「俺が話すよ」「俺と美紀さん!」と言い合い、「どっちがいいですか?」と尾崎さんに手を差し出して選択を迫っていた。困惑した彼女を救い出したのは、小出さん。「行こう。こっちのほうが誰も傷つかないから」と手を引く様子は男気があった。
やはり、ただのシャイな男ではなさそうだ。その後、ハグして仲直りした様子のマクファーレンさん&中道さんだが、今後もぶつかりそうな予感。
カクテルパーティーでは、爪痕を残そうと男性陣が迷走し始める。前回のパーティーでずっと刺繍をしていた阿部大輔さん(40歳、デザイナー)も、「今回こそは」と尾崎さんの周りをウロウロ。ほかの男性と話している間に「そろそろ……」と割って入り、「ちょっと待ってね」と断られても近距離で待ち続け、ツーショットタイムをゲットしていた。不器用な最年長、頑張ってほしい!
澤井一希さん(25歳、モデル)は、「好きな食べ物教えてください」という質問で、貴重なツーショットタイムを浪費。尾崎さんに「本当に食べ物の話で大丈夫?」と確認されても「大丈夫です!」と貫き、「お餅・白玉・お母さんのから揚げ」とベスト3を聞き出すことに成功。「お母さんのから揚げ、僕も6位です!」とうれしそうだった。
最も迷走していたのは、ミステリアスキャラ・佐藤駿さん(30歳、映像監督)。「今のオミちゃんって素のオミちゃんですか? 作られてる感じがする」とお説教モード。「話してるときは素」と答えた尾崎さんに、「完璧にしようとしてるオミちゃんはかわいいんだけど、俺は中途半端な旅はしたくない。1人の女性の尾崎美紀と旅をしたい」と上から目線で言い募り、尾崎さんの表情を曇らせた。
“仕事もプライベートもキラキラしている女性=強がっている”という固定観念を持っているように聞こえる佐藤さんの発言。大炎上した絵本作家・のぶみの作詞曲「あたしおかあさんだから」にある、「一人暮らししてたの おかあさんになる前 ヒールはいて ネイルして 立派に働けるって強がってた」という歌詞に通ずるものを感じた。モヤッとした視聴者も多かったのではないだろうか。
ラストのローズセレモニーでは、3名の脱落が発表された。その3人は、アピールする機会が少なかった平山大さん(30歳、タクシードライバー)、22歳という若さがネックになった高橋航大さん(22歳、大学生・アプリ事業運営)に加え、「今は素ですか?」と尋問した佐藤さん。
佐藤さんに対しては、「素を見せることと弱さを見せることは違う。今の私は素を出せていると思うから、それが伝わらなかったのは悲しかった」とハッキリ断りの理由を添えた尾崎さん。男性から簡単にマインドコントロールされない芯の強さを感じ、こんな女性ならきっと悪い男には引っかからないはず! と期待が高まる。
残るメンバーは11人。第2話終了時点では長谷川さんがリードしているように見えるが、今後、男性陣のバトルは、さらに白熱していきそうだ。