7月10日に投開票が行われた第26回参議院議員通常選挙で、自民党から東京選挙区に出馬して初当選を果たした生稲晃子が、“場外乱闘”を繰り広げている。
同日に生放送された『池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)内で、生稲がテレビ各局の個別インタビュー取材を一律で断った理由について、「生稲さんは国会議員としての資質、勉強が圧倒的に足りないから」という生稲陣営の匿名証言が紹介されたことから、ネット上では炎上騒動に発展。生稲側は事実無根として局サイドに抗議文を送付したようだが、「テレ東サイドは現状、訂正するつもりはなさそうだ」(マスコミ関係者)という。
そんな中、生稲と同じく“タレント候補者”である元SPEED・今井絵理子もまた、同じようなメディア対応を行っていたと、マスコミ関係者の間で物議を醸している。
生稲は選挙活動中から、NHKが実施した候補者アンケートにほぼ無回答だったことが問題に。広報担当者が「『無回答』は事務局責任者の処理ミスで、本人は回答を出していました」と釈明し、生稲自身も謝罪して、あらためてすべての質問に回答。しかしその後、「東京新聞」のアンケートに、同じ東京選挙区の朝日健太郎氏とほぼ同じコメントを寄せていたことがわかり、“コピペ疑惑”がささやかれることになった。
「これについて、生稲サイドは、一部ウェブメディアに対し『回答を作成する上で、間違いがあってはいけないので党の専門的な部分に確認しました。朝日先生のことはわからないので推測ですが、同じように確認をされたのかもしれません』と説明しましたが、ネット上の批判的な反応を見るに、議員としての資質を問う意見がほとんど。結果は当選となるも、これらの騒動の影響もあってか、生稲を擁護する声は少ないようです」(同)
一方の今井は、2016年の参院選に、自民党から比例代表で出馬し、投票終了からわずか10分足らずでの初当選を決めた。
「今井はこのとき、池上氏の選挙特番で単独インタビューを受け、出身地である沖縄の米軍基地問題について問われると、『これからきっちり向き合っていきたい』と回答、池上氏から苦笑いされるという一幕がありました。この失態が、生稲のテレビ不出演につながった可能性はあるのではないでしょうか。生稲サイドは、テレビ局の個別インタビューを断ったのは、当落が出るのに時間がかかるという事情があったからだと説明し、共同インタビューには答えたと反論していますが、マスコミ界隈では『今井の同じ失態をおかさないためでは?』という説がささやかれています」(スポーツ紙記者)
そんな中、今回の参院選では苦戦を強いられていたものの、最終的に翌11日早朝、2期連続の当選を果たした今井。しかし、マスコミに対して生稲と同じような対応を取っていたことが、関係者の間で波紋を広げているという。投開票がスタートした10日午後8時頃、今井の事務所内では、選挙対策事務所のスタッフとマスコミ陣による小競り合いが繰り広げられていたそうだ。
「事務所内では、事前の注意事項として『万歳三唱を行わないこと』、そして『今井本人は個別にメディア対応は行わない』ことが通達されました。安倍晋三元首相の訃報から、前者は当然理解できるのですが、後者には納得いかないマスコミ関係者が続出。『なぜ取材対応ができないのか』『国会議員としておかしくないか』と、感じる記者もいたようです」(テレビ局関係者)
しかし、選対スタッフは「(取材を受けなければならない)義務はないので」と、にべもない対応だったとか。結局、今井の当選が確定したのは翌日早朝で、今井は共同インタビューで「“SPEED”感のない当選で……」とジョークを交えて喜びを語っていたが……。
「生稲と同じく、当落がハッキリしない段階から、複数のメディアに対応することは難しいということなのかもしれませんが、取材陣からは『質問におかしな回答をして批判されたくないという、守りの姿勢からの判断だったのでは』とうわさされています」(同)
今井と同じく、元タレントにして国会議員となった生稲だが、マスコミ対応に関する姿勢にも、相通じるところがあったということだろうか。