Snow Man・岩本照が主演を務める映画『モエカレはオレンジ色』が、7月8日に公開初日を迎えた。主演の岩本は、同日夜に新型コロナウイルスに感染したことが明らかになり、翌9日に行われた公開記念舞台あいさつを欠席。“座長”不在の中でのPR活動となったが、8~10日の興行収入は約2.4億円を記録し、好スタートを切った。
同作は、玉島ノン氏の同題コミック(講談社)の実写版で、消防士・蛯原恭介(岩本)と女子高生・佐々木萌衣(生見愛瑠)の不器用な恋模様を描いた物語。2人のほかにも、鈴木仁、上杉柊平、古川雄大といった若手俳優や、ジャニーズJr.内ユニット・美 少年の浮所飛貴も出演している。
8日に作品が封切られるも、同日に岩本のコロナ感染が判明し、翌日の舞台あいさつは岩本を除く共演者らが登壇。岩本は会場に手紙を寄せ、「心配かけましたが、僕は元気なので、安心してください」と自身の体調について報告しつつ、「撮影期間から、公開日までは、あっという間で、みんなと楽しく駆け抜けた青春のような時間は、僕のかけがえのない宝物です」などと胸中をつづっていたとか。また、浮所は公開初日に岩本からメールをもらったそうで、9日の舞台あいさつ前にも「みんなを明るく元気に盛り上げて」と思いを託されたことを明かしていた。
そんな岩本にとって、初の映画単独主演作である『モエカレはオレンジ色』は、ネット上ではおおむね好評の様子。レビューサイトには「『モエカレ』の原作ファンだから映画も見に行ったけど、面白かった!」「胸キュンシーンだけじゃなくて、消防士の仕事についてもわかりやすく再現されていた」「期待せずに鑑賞したけど、見に行ってよかった。シリアスなシーンも多くて、もらい泣きする場面もあったよ」「正直、ストーリーは期待していなかったけど、サクサク展開していくのがよかった」といった、高評価が目立っている。
「一方で、SNSなどを見ると、『上映中の私語がスゴくて不快な気持ちになった』『上映中にしゃべるのやめてほしい。Snow Manファンか知らないけど、マナー悪すぎない?』『岩本さんのシーンでキャーキャー騒ぐ人がいてビックリ』などと、鑑賞マナーに苦言を呈する人も。ジャニーズファンだけとは限りませんが、こうした迷惑行為が減らないと、客足にも影響が出てしまいそうです」(ジャニーズに詳しい記者)
なお、11日配信のニュースサイト「映画ナタリー」の記事によれば、同作は9~10日の全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)で、初登場4位にランクイン。また、「ORICON NEWS」は「公開館数は223館で、8日~10日までの3日間の興行収入約2.4億円と、興収10億円を見込める好発進を切った」と伝えており、週末の興行収入ランキングにおいては「邦画1位」を獲得したという。
「初日から3日間は、メインキャストの写真を使用した『モエキュンステッカー』なる入場者プレゼントを配布していました。こうしたキャンペーンもあって動員を伸ばしている上に、作品自体の評判も悪くないため、ファンが足を引っ張るようなことがなければよいのですが……」(同)
ファンには今一度、鑑賞マナーを見直してもらいたいところだ。