「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
人気バーガーチェーン「モーニング」をチェック! プロおすすめのメニューは?
この連載で特に人気の「モーニングメニュー」比較。今回は、人気のバーガーチェーン「モスバーガー」「フレッシュネスバーガー」「ロッテリア」について、管理栄養士の猪坂みなみ先生が、朝からしっかり栄養が摂れるおすすめを紹介していきます。最後には「一番おすすめしたいモーニングメニュー」をズバリ答えてもらいました!
――バーガーチェーンのモーニングを食べる際に、気をつけたほうがいいことはありますか?
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) バーガーチェーンなどのファストフードで朝食を摂る一番の利点は、やはり手軽に栄養補給できる点ですね。「朝は時間がなくて朝食を抜いてしまいがち」という人も、お店を上手に活用すれば、しっかり朝食を摂ることができます。
一方で気をつけたい点としては、メニューによって摂取できるたんぱく質や、野菜の量が少なめになってしまうこと。できるだけ肉や魚、卵、大豆、野菜などの栄養を摂れるメニューを選ぶようにしましょう。
――ではまず、「モスバーガー」のおすすめモーニングメニューを教えてください。
猪坂 「モーニング野菜チーズバーガー」(単品:390円、ドリンクセット:540円/税込み、以下同)」がいいですね。ポイントは、たんぱく質と野菜が摂れるところ。レタスやトマト、オニオンスライスなどの野菜がサンドされているので、ビタミンやミネラル、食物繊維を補給できます。
また、カロリーハーフタイプのマヨネーズが使われているので、余計な脂質の摂取を抑えられるのもうれしい。さらに、パティやチーズからたんぱく質もしっかり摂れますよ。
「モーニング野菜チーズバーガー」以外では、「モーニング野菜バーガー」(単品:360円、ドリンクセット510円)と、「ソイモーニング野菜チーズバーガー」(単品:410円、ドリンクセット560円)」も、たんぱく質の補給に役立つメニューです。
普段、野菜をあまり摂取できておらず、食物繊維不足が気になる場合は、大豆を主原料として肉に近い食感が再現されている「ソイパティ」を使った「ソイモーニング野菜チーズバーガー」がおすすめ。ソイパティはたんぱく質だけでなく、食物繊維の供給源にもなります。
――続いて、「フレッシュネスバーガー」はどうですか?
猪坂 フレッシュネスバーガーのモーニングは、「パウンドケーキセット」か「ホットドッグセット」のどちらかを選べます。「パウンドケーキセット」はたんぱく質や野菜類が摂れないので、栄養バランスを考えるなら、「ホットドッグセット」がいいでしょう。
その上で、たんぱく質を摂りたいなら「チーズドッグ」(単品:340円、ドリンクセット510円)、野菜も一緒に摂りたい場合は「ツナトマトドッグ」(単品:280円、ドリンクセット450円)がおすすめ。ただし、どちらも脂質が多いので、お昼と夜ごはんは和食など脂質の少ないメニューを選び、バランスをとるように心がけてほしいですね。
――最後に、「ロッテリア」のおすすめモーニングメニューを教えてください。
猪坂 レタスやトマト、スライスオニオンなどの野菜を摂取できる「ソイ野菜ハンバーガー」(単品:430円、セット:850円)がいいですね。野菜がしっかり摂れるだけでなく、カロリー50%カットかつノンコレステロールのマヨドレッシングが使われているのもうれしい。
モスバーガー同様「ソイパティ」が使われていますが、これだけではややたんぱく質が足りないので、プロセスチーズや半熟タマゴをトッピングしたり、ドリンクに牛乳が入ったカフェラテを選んだりすることで、摂取量を増やせますよ。
――3店舗の中で「一番おすすめしたいモーニングメニュー」はどれですか?
猪坂 一番のおすすめは、モスバーガーの「モーニング野菜チーズバーガー」です! 1品で野菜とたんぱく質をバランスよく摂れるのが、ポイント高いですね。もちろん、今回紹介したフレッシュネスバーガーやロッテリアのメニューも、エネルギーやたんぱく質の補給に役立つので、お好きなものを選んでみてください。
忙しい朝は、栄養バランスを考えながら朝食を摂るだけで素晴らしい! パンやご飯など糖質の多い食品だけでなく、たんぱく質の多い食材や野菜類を摂取することで、筋肉の分解を防ぎ、元気に1日を始められます。ぜひ、バーガーチェーンのモーニングメニューも活用していきましょう。
(文:佐藤真琴)
猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
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