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Netflix『ストレンジャー・シングス』シーズン4のトリビア10選! 墓場のシーンにあの殺人鬼の墓石が?【ネタバレ・考察】

ByAdmin

7月 15, 2022 #海外

80年代のアメリカ、田舎町ホーキンスを舞台に、オタクな少年少女たちとその家族が身の毛もよだつ怪異や陰謀に立ち向かうスペクタクル・アドベンチャードラマ『ストレンジャー・シングス』。2016年からNetflixで配信されているオリジナルドラマで、80年代のポップカルチャーやファッションがふんだんに盛り込まれていることから、ノスタルジックな気分に浸れると中高年層を中心に大ウケ。役に共感できると若者層にも支持を得ており、世界中で大ヒットしている。



 5月27日にVol.1(第1~7話)、7月1日にVol.2(第8~9話)の2部作として配信されている『ストレンジャー・シングス』シーズン4は、コロナ禍の影響で3年ぶりの新シリーズであること、80年代のホラー映画へのオマージュが色濃く出ていることなどから、たちまち話題に。



 今月に入り同シーズンの視聴時間が10億時間を突破し、Netflixの英語作品としての最長視聴時間記録を更新。重要なシーンで流れるケイト・ブッシュの「神秘の丘(Running Up That Hill)」は、リリースから37年の時を経てUKチャートで1位を獲得。

 シーズン4のラストエピソードで登場人物のひとりが演奏する、メタリカの「Master Of Puppets」も、配信開始から10日間で音楽ストリーミングサービス・Spotifyにおける再生回数が1750万回を突破するなど、ドラマの人気が音楽界にも影響を与えていると大きな話題になっている。



 Netflixが力を入れ、1話当たり3,000万ドル(約41億円)もの制作費用をかけて作ったという『ストレンジャー・シングス』シーズン4。今回はそんな同作にまつわる10のトリビアをご紹介しよう。


1.『ストレンジャー・シングス』S4、悪役ヴェクナは特殊メイク
 今シーズン、ホーキンスの街を恐怖に陥れる悪役ヴェクナはCGを使わず、全身に特殊メイクを施し作り上げられた。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズの夜の王や、テレビ映画『チェルノブイリ』(19)の特殊メイクを手掛けたバリー・ガワーに、製作総指揮者のダファー兄弟が「アイコニック(※誰にでもわかる)なヴィランを作ってほしい」と依頼。コンセプト・デザイナーが提案するヴェクナの絵をもとに作成された。

 演じるジェイミー・キャンベル・バウアーの全身の型を石膏でとり、そこに特殊メイクを施し固めてから、それを25ピースに分割。ジェイミーの体に8時間半かけて貼り付けていった。義歯も入れ、コンタクトレンズもつけ、仕上げは潤滑ゼリーで見ての通り全身ベトベト。

 ジェイミーはさぞかし不快だったろうと思ってしまうが、会話や飲食ができるように口は開けられ、耳もきちんと聞こえ、またトイレにも行けるように工夫もしてあり、意外にも普通に過ごせたという。とはいえ、撮影は日中に行われるので、メイク開始時刻は午前2〜3時というハードスケジュールだった。

 イレブンを演じたミリー・ボビー・ブラウンは、シーズン1では役作りのために剃髪していたが、今シーズンは、剃髪はしたくないと拒否。ハイティーンになり髪を剃ることに抵抗を示す彼女の気持ちを制作側も尊重し、坊主頭のウィッグをかぶらせて撮影した。

 ウィッグは、彼女の地毛をゴム製のジェルで固めてから装着するため、毎回1時間近くかかったという。ウィッグは頭皮が自然に見えるようにシルクのピースに縫い付けたもので、髪の長さも微調整するなど手間がかかっている。また、ミリーの耳のピアス穴を隠すメイクも施されていた。

3.『ストレンジャー・シングス』S4、マックス兄の撮影はオーストラリア
 マックスの義理の兄ビリーは、今シーズン、ワンシーンにだけ登場。演じるデイカー・モンゴメリーはオーストラリア在住で、コロナ禍でスムーズに渡米できないことから、彼のシーンだけ自宅があるパースで撮影された。そして、そのシーンを編集で、アメリカで撮影したシーンと合体させたという。

 なお、デイカーへの演技指示はすべてZoom。シーズン4の撮影に際しては、アメリカのスタッフはマスクを装着、ソーシャルディスタンスをとらなければならず、ミリーは、「毎日検査をしたり、撮影が終わるとすぐにマスクをつけたり、心底疲れた」とコメントしている。

4.『ストレンジャー・シングス』S4、ルーカスの背番号8の意味
 高校のバスケットチームに入部して試合で活躍したルーカスの背番号は8だが、これは2020年1月に事故死したコービー・ブライアントに敬意を表してつけられた。コービーの背番号は24が有名だが、17歳でNBAのロサンゼルス・レイカーズに入った1996〜97シーズンから2006〜07シーズンまでの背番号は8。24と共に、レイカーズの永久欠番になっている。

 ルーカスを演じるケイレブ・マクラフリンはコービーの大ファンで、彼の提案により背番号「8」になったという。

 ホッパーが捕らえられていたロシアの刑務所は、実際にリトアニアにあるルキシュケ刑務所が使われていた。ルキシュケ刑務所は19年に刑務所の役目を終えており、『ストレンジャー・シングス』のファン向けに、宿泊サービスを行うとこのたび発表。話題騒然となったが、世界最大手のバケーションレンタルサービス・Airbnbとの調整がうまくいかず、計画は白紙に戻ってしまった。

 ちなみに、収容所で最後にホッパーたちがホルマリン漬けのデモゴルゴンに遭遇するシーンは、エイリアンがホルマリン漬けにされていた『エイリアン4』(98)のワンシーンとよく似ており、同作にウィノナ・ライダーが出演していたことから、ファンは「オマージュシーンに違いない」と大喜びしている。

6.『ストレンジャー・シングス』S4、『エルム街の悪夢』『羊たちの沈黙』をオマージュ?
 ヴィランであるヴェクナがティーンに悪夢を見させて命を奪うという展開は、往年の人気ホラー映画シリーズ『エルム街の悪夢』にインスパイアされたもので、ヴィランの姿もよく似ている。

 『エルム街の悪夢』でヴィランのフレディ・クルーガー役を演じたロバート・イングランドも重要な役どころで出演しており、フレディを彷彿させる爪を立てるシーンもある。また、彼の登場シーンは91年公開の『羊たちの沈黙』に非常によく似ており、80年代の作品ではないが、サイコスリラー映画の決定版と名高いため、オマージュしたのではないかと多くのファンは推測している。

7.『ストレンジャー・シングス』S4、墓場のシーンに『ハロウィン』の本名
 墓場のシーンに「マイヤーズ」と記された墓石があるが、これはホラー映画『ハロウィン』に登場するブギーマン(殺人鬼)の本名マイケル・マイヤーズのもの。エディがマックスに「(顔を隠したいので)バンダナかスキーマスクはないか?」と聞いた時、マックスはブギーマンのマスクを渡している。

 また、シーズン2のハロウィンのシーンでも、マックスはブギーマンの仮装をしていた。

 マックスが、カウンセラー・オフィスの生徒ファイルが収納されている引き出しをあさっている時、「ジョン・ボナコース」「レイ・ブラウン」という名前のファイルがちらりと確認できる。この2人はセカンドAD(助監督)で、撮影機材を扱う担当者。遊び心が感じられるとファンの間でひそかな話題になっている。

9.『ストレンジャー・シングス』S4、コーラの缶がS3と違うワケ
 作中に登場するコーラの缶が「Classic Coke(コカ・コーラ クラシック)」に戻っている。1985年の夏が舞台のシーズン3では、その年にコカ・コーラが味を変えて売り出した「New Coce(ニューコーク)」の缶が登場していた。しかし、「New Coce」は不人気で売り上げが落ちたため、わずか3カ月で従来の「Classic Coke」に変更。シーズン4は86年なので、「Classic Coke」の缶に戻っていたのである。

10.『ストレンジャー・シングス』S4、『グリース』にインスパイアされたポニーテール
 チアリーダーで学校の人気者、しかし実は悲しみを抱えているという設定のクリッシー。彼女の髪形は、前髪を下ろして後ろはポニーテールというものだが、これは78年に大ヒットした映画『グリース』にインスパイアされたもの。映画でオリビア・ニュートン=ジョンが演じたサンディのヘアスタイルを“80年代風”として再現。登場時間は少ないが、強いインパクトを与えるヘアスタイルが出来上がったのだった。

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