なにわ男子が出演する、価値観アップデートバラエティ『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)。7月16日放送回では、藤原丈一郎が“スポーツ実況アナウンサー”を目指す新企画「アナウンサーの野球実況にガチ挑戦」がスタート。プロ野球の福岡ソフトバンクホークスVS千葉ロッテマリーンズ戦で実況を行うまでの、3カ月に及ぶ猛特訓の様子に密着した。
大の野球好きで、オリックス・バファローズファンを公言している藤原。6月2日には、プロ野球セ・パ交流戦「阪神タイガースVSオリックス・バファローズ」戦のテレビ中継にゲスト出演して実況デビューを果たしたが、その裏では、3カ月も前から壮大なプロジェクトがスタートしていたという。
テレビ朝日アナウンス部が全面協力したこのプロジェクトだが、メンバーは全く知らなかったようで「マジで!?」(道枝駿佑)「全面(協力)!?」(大橋和也)と驚がく。なお、今回藤原の専属講師として指導してくれたのが、入社39年目の大ベテラン・田畑祐一アナウンサー。
まず藤原は、同局の新人アナが実際に使用する「アナウンス教則本」を使った発声・発音・滑舌の基礎練習に挑戦したが、関西出身の藤原は関西弁と標準語のアクセントの違いに苦戦。日本全国の人にわかりやすく伝えるためには“標準語”で話す必要があるため、田畑アナから「実況の練習以前の話」と問題を指摘されてしまった。
また、田畑アナから「問題なのが環境で、仕事に入ったら周りが関西人だらけになる」と言われた藤原は、大橋和也のことを「1人、関西弁しかしゃべれない人がおるんですけど。うちのリーダーなんですけど……」と説明し、「そいつとはしゃべらないです!」と宣言。
さらに、歌舞伎十八番として有名な演目の一つで、発声練習や滑舌のトレーニング教材にも使用される「外郎売」をスラスラ言えるようにするまでが“基礎練習”だと知り、「こ、これまでが基礎段階ですか?」と戸惑いながらも、初日は6時間の練習時間を終えた。
その後、藤原は初日の日記に「毎朝自主練して、田畑さん、アプデSTAFFさんを驚かすぞ!」とつづっていた通り、以降も自主練習を毎日積み重ねていたようで、自宅で滑舌練習をしているプライベート映像も公開。さらに、同番組の収録の合間も楽屋で一人練習に励んでいたようだが、そこに「丈くん、何してんの?」(大橋)、「何してんすか?」(長尾謙杜)と、事情を知らない最年長&最年少コンビが登場。
藤原が「一番絡んで欲しくない2人が来た」と苦笑いしているのも気にせず、長尾はノリノリのラップ口調で「坊主が坊主に屏風にぼ~う!」とウザ絡み。さらに、大橋の関西弁のせいで藤原は再び正しいアクセントがわからなくなってしまい、VTRを見ていた道枝と西畑大吾は「うわ~、ウザッ!」「最悪!」と悲鳴を上げていた。
しかし、10日間の練習の成果もあり、初日の課題だった滑舌と関西弁のアクセントはほぼクリア。外郎売も「かなり上達はしてる。できるじゃん」と田畑アナから褒められ、メンバーからは拍手が巻き起こった。
なお、スタジオでは、藤原が関西弁のアクセントで最も苦労した「一同を一堂に集めて一期の願いだ イチゴをかごに一杯欲しい」という練習文の読み上げに大橋、西畑、大西流星の3人が挑戦するも、標準語で正しく読めたのは0人。
これに藤原は「イイね、みんな沼にハマってる感じが」とうれしそうにしながら、「しかもこれバラエティーでしょ。僕は田畑さんと1対1でやってたんで。ちょっとでも笑ったら(田畑アナが)『うん?』って」、いかに特訓が大変だったかどうかをアピール。
そんな藤原だが、特訓17日目から取り組み始めた“目に映るものを瞬時に実況する”「即時描写」の練習に苦戦。「水が入ったコップ」の即時描写は、入社16年目の大西洋平アナの実況と比べると、藤原の実況は圧倒的に状況説明や語彙も少なく、実力差は歴然だ。さらに、屋上から動いて見えるものの即時描写の練習では、田畑アナから「動きを追いきれていない」「共感を得られる言葉を選べ」とズバリ指摘されてしまった。
そこで、藤原は翌日から再び自宅で即時描写を猛特訓。消しゴムについて「みなさん、消しゴムで文字を消したりいろいろ消すと思うんですけど、ぜひみなさんの記憶は消さないように」などとコメントしている映像を田畑アナに見てもらったが、「全然実況になってない」「言葉が出てこなくて諦めて、次に行っちゃってる」と痛烈なダメ出しを受け撃沈。特訓の続きや最終試験の様子は、次回に持ち越されたのだった。
VTR明けのスタジオでは、トレーニングに励む藤原の映像を真剣に見ていた大橋が、「見てて、なんか知らないけど泣きそうになって。丈くん、こんなに頑張ってたんやなって。いろんなお仕事している合間でも家でいろんなことしてたりとか、すごいなと思いましたね」とコメント。
また、西畑も「僕がこの立場だったら速攻で心折れてると思うんですよ。丈くんが心折れなかったのって、それだけ野球実況に心意気とか思いが強かったからやろうし。その強さが根性になって踏ん張ってっていうのを繰り返していたんだろうな……っていうのを思うと、すごくグッとくるものがありました」と感慨深げに発言。そんな2人の言葉に、藤原は涙目になっていた。
この日の放送に、ネット上のファンからは「めちゃくちゃ見応えがあって感動した!」「ほかの仕事もあって多忙だろうに、限られた時間の中で一生懸命練習して努力したのがすごく伝わってきた」「最近標準語のイントネーション多いな、東京に染まったのかなって思ってたけど、あんなに頑張ってたんだね」「大吾くんと大橋くんの言葉でうるっとくるほど大変な企画だったんだな」「心折れずに頑張れる丈一郎大好き」と、藤原を労う声が続出。
また、「田畑アナ実際のアナウンサーにするみたいに本格的に指導してくれたんだね……すごい!」「ご自身の仕事もお忙しいはずなのに丁寧なご指導していただきありがとうございます」など、田畑アナへの感謝の言葉も寄せられていた。