7月16、17日に神奈川県・日産スタジアムで行われた関ジャニ∞のデビュー18周年記念ライブイベント『18祭』。2日目には関西ジャニーズJr.内ユニットのAぇ!groupが出演し、ほかのJr.よりも“待遇”が良かったことから、ネット上でも賛否を呼んだ。そんな中、20日放送のラジオ番組『関西ジャニーズJr. Aぇ! groupのMBSヤングタウン』(MBSラジオ)では、Aぇ! groupの佐野晶哉と末澤誠也が『18祭』の舞台裏について語る一幕があった。
今回の『18祭』は、グループ名の「8(エイト)」にかけた記念ライブで、日産スタジアムと大阪・ヤンマースタジアム長居(7月23、24日)で開催。日産スタジアムの1日目は関西Jr.内ユニット・Lilかんさい、AmBitious、Boys Beの一部メンバーがバックダンサーを務め、「ハチャメチャ音頭」「関西アイランド」の2曲を披露する“Jr.コーナー”も設けられていたとか。
翌17日の同コーナーは「Can’t stop」という楽曲に変わり、前日は登場しなかったAぇ!groupが出演。思わぬサプライズに観客は驚いたようで、新型コロナウイルス感染防止対策によって大声での声援、歓声は禁止されているが、客席からは歓声が漏れていたとのこと。
さらに、Aぇ!groupは関ジャニ∞メンバーと共にトロッコ(可動式の乗り物)に乗車して会場内を移動。モニターにメンバーが映し出される場面もあり、ほかのバックJr.に比べて破格の扱いを受けていたという。
こうした“待遇”に、一部関ジャニ∞ファンからは「エイトが歌っているのに、大画面モニターにJr.を出すのは違う。かなり頭にきた」「さすがにトロッコにまで乗ったのは許せない」「関ジャニ∞のデビュー18周年を祝うためにチケットを取ったのに……」などと不満の声が噴出してしまった。
一方、20日放送の『関西ジャニーズJr. Aぇ! groupのMBSヤングタウン』では、関ジャニ∞ファンの友人に誘われ、『18祭』を見に行ったというリスナーからの興奮冷めやらぬメッセージを紹介。
「お祭り気分で見ていた時、『次は関西ジャニーズJr.』のフリのあと、聞き馴染みがありすぎる歌声、大きなモニターに映し出されたAぇ! group。エイター(関ジャニ∞ファンの呼称)の友達に思わずしがみついてしまいました。あれから3日たった今でもあの瞬間の余韻が抜けきっていません」との内容だった。
メッセージを受けて、「7万人超えの野外スタジアムで。気持ちよかったっすね~」(佐野)「気持ちよかったねー。逆に緊張がなかった。かけらも。むしろ、めっちゃ楽しんでたから。緊張なく。うわ、野外めっちゃいい! ってなってた」(末澤)とコメント。とはいえ、『18祭』はまだ大阪公演が控えているため、「ネタバレになっちゃうから」と、演出など細かい点は触れないよう配慮しながら、
「緊張なかったけど、リチャくん(Aぇ! group・草間リチャード敬太)が言ってた、『アドレナリンがキャパオーバーしてわけわからなくなる』っていう。それがスゴい、その感じやった。緊張じゃないけど(テンションが)上がりすぎて。振り(付け)もようわからんくなるし、歌もわからんくなる」
と、振り返り、佐野もかなりの興奮状態だったとか。また、「いろいろ結構、急きょ変わったりとかあった」(末澤)そうで、「本番2時間前に“あれ”増えましたしね。2時間、3時間前に」(佐野)「わりとね、結構こう、いろいろ変更ありながら」(末澤)と言葉を選びつつ舞台裏を回顧。
近年、関ジャニ∞の大倉忠義は関西ジャニーズJr.の育成に携わっており、プロデューサーの一面も持つ。Aぇ! groupのメンバーのことも気にかけていたようで、小島によれば、
「大倉くんが、僕ら本番始まる1時間前ぐらいにケータリングのところでご飯食べてたら『ホンマ、頭真っ白になんで』みたいなこと言ってくれて。『あの景色を見たら、真っ白になるし、普段できることできんくなるから。俺もそうやった』みたいな。大倉くんがそんなん言うと、俺らなんて絶対そうじゃないですか。ホンマでも真っ白になりました。扉開いたら」
と告白。
末澤も「『ウワー!』とはなったよな」と会場の雰囲気に圧倒されたといい、佐野は「正直、リハ(リハーサル)の時、想像つかなかったですもん。客席が……。見上げたら空あって」と感慨深げに振り返った。
また、Aぇ! groupが出演する2日目のためか、関ジャニ∞は「わざわざ1日目と2日目で違うリハしてくださった」(小島)といい、「ありがたいよね~。やっぱ刺激になるよね、あの景色見せてもらえると」(末澤)と感謝しきり。「カッコよすぎたな~。よかった。バンドも生で浴びれたし、エイトさんの」(佐野)と興奮を振り返っていた。
ちなみに、Aぇ! groupが楽器を演奏する際、佐野はドラムを叩いているが、『18祭』ではマイクを持ってステージ上を走り回ることができたため、「俺も盛り上げて、楽しいなと思いながら(同じくドラム担当の)大倉くん見てカッケー! と思って」「めちゃめちゃカッコよかった」と貴重な体験を味わえたそうだ。前述の通り、ネット上ではAぇ! groupの出演をめぐって賛否両論あったが、メンバー自身はとにかく関ジャニ∞に恩義を感じているだけなのだろう。
大阪公演(7月23、24日)のタイミングは、Aぇ!groupも単独公演『Summer Paradise 2022』(東京・TOKYO DOME CITY HALL)が予定されている。先輩のステージに立った経験を生かし、今度は自分たちのファンに最高のパフォーマンスを届けてほしいものだ。