7月7日から配信開始となった、婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2(Amazon Prime Video)。同番組は、社会的成功を収めた独身女性(バチェロレッテ)の“真実の愛”を獲得すべく、男性参加者たちがゴージャスなデートを通して自身をアピールしながら、バトルを繰り広げるという恋愛リアリティーショー。
今回のバチェロレッテは、コスメブランドを運営する「DINETTE 株式会社」の代表取締役・尾崎美紀さん。“真実の愛”を探す旅を終えた尾崎さんと男性メンバーたちが一堂に会したエピソード10を、リアリティーショーウォッチャーがレビューする。
※本記事は『バチェロレッテ2』エピソード10のネタバレを含みます
『バチェロレッテ2』ep.10、まさかの脱落の理由が明らかに
エピソード9で最終回を迎え、エピソード10ではスペシャルトークショー「アフターファイナルローズ~私が鎧を脱いだ理由~」が配信された。参加した全男性メンバーと尾崎さんがそろい、ファイナルローズを贈られ最後の1人に選ばれた佐藤マクファーレン優樹さん(28歳、バスケットボール選手)、最後に脱落した長谷川惠一さん(36歳、バスケットボール選手)も登場した。
エピソード9で大半の視聴者の予想に反し、マクファーレンさんを選んだ尾崎さん。「え! なんで? なにがあった!?」とパニックに陥ったままの視聴者も多かったのでは。
今回、MCのナインティナイン、SHELLYから「どうして長谷川さんじゃなかったのか?」と聞かれた尾崎さんは、「ご両親にお会いしたときに『今までの惠一とほんとに違うね』と言ってらっしゃって。変わってくれたのがすごいうれしいけど、その前の部分は知らないから、もし付き合った後に『違ったな』ってなるのも嫌だった」と告白。「そこまで信じきるまでには時間が足りなかった」と涙を浮かべながら語った。
理由を聞くと、一理ある。尾崎さんが「変わる前の長谷川さんは具体的にどんな人だったのか」と掘り下げて質問すればよかったのでは……と思わないでもないが、そうする時間はなかったということのようだ。
ファイナルローズを渡すギリギリまで、どちらにするか迷っていたという尾崎さん。「一番自然体でいられたのは惠一だったかなと、ずっと思ってます。ジャグジーのとき(ep.4)は惠一が一番好きで、惠一にしようって決めてました」と語るなど、未練も感じさせる言葉も出て、視聴者をヤキモキさせた。
その後、ファイナルローズに選ばれたマクファーレンさんも登場。本編のときより髪が短くなって、スッキリさわやかな印象に。「(尾崎さんから)毎週毎週、『髪短いほうがいいな』とか、『ヒゲないほうがいいな』って言われて……」と、すっかり尾崎さん好みに改造されている様子で微笑ましい。
本編ではグイグイ気持ちを伝える強気キャラだったが、今はすっかり、尾崎さんの尻に敷かれていて、「パワーバランス的に美紀、ワン(犬)ズ、僕です」とのこと。エピソード9ではかなり警戒されていた尾崎さんの愛犬・ぷにちゃんも「慣れてきた」そうで、仲は深まっているようだ。
尾崎さんは、マクファーレンさんを選んだ決め手について、「初対面から旅が終わるまでずっと気持ちを伝え続けてくれた。最初は絶対ウソだって思って、薄く聞こえていたんですけど、量や行動でほんとだなって伝えられるたびに思えた。お母様とお話したときも『優樹は絶対にウソをつかない。好きなことにまっすぐ』ってお話しされていて、ほんとなんだろうなって思えた」と語った。
長谷川さんを落とした理由も、マクファーレンさんを選んだ理由も、それぞれの家族の言葉にあったとエピソード10で理解でき、やっとこの結末が腑に落ちた。
本編では、盛り上げ役として時にヒール扱いの場面もあったマクファーレンさんだが、実際には男性メンバーに慕われていることも判明。
マクファーレンさんにストールンローズでデートのチャンスを奪われた中道理央也さん(24歳、パーソナルトレーナー)は、「シンプルに言葉として伝えるっているのは、なかなかできることじゃないので、マクファーはかっこいい」と称えた。
また、意外だったのは、マクファーレンさんと一番仲が良かったというメンバーが、マクファーレンさんと対極なふんわりキャラの“クゥちゃん”こと美留町恭兵さん(36歳、美容師・画家)だったこと。
美留町さんが、「マクファーとは一番、毎晩話していたんで。ちょっと1人になりたいときもあって、『ごめん、今日は1人になりたいから部屋に戻って』みたいに、ちょっと強めに言っちゃったときがあったんです。次の日『クゥちゃん、部屋に戻ってとか言うんだもん』ってすねてて。かわいいとこあるなって」と語ったとき、個人的にはエピソード10にして初めて涙がこぼれた。
『バチェロレッテ2』は、盛り上がりに欠けたのか!?
今シーズンの男性陣は、尾崎さんがよく言っていたように「温かい人」がそろっていた。男性陣のマクファーレンさんへの祝福を見ても、それは伝わってくる。その分、派手な展開には欠け、マクファーレンさんがヒール役と盛り上げ役、さらにはファイナルローズを全部担った部分があるものの、男性陣の友情が育まれていく様子や、マクファーレンさんの裏表ないまっすぐな性格が徐々にわかっていく過程を、心穏やかに見ることができた。
トーク回を除くと、『バチェロレッテ2』は実質8エピソード。あまりにも少ない! もっと尾崎さんの鎧を脱がしてくれ! 男性陣の面白い部分をもっと見せてくれ! と感じつつも、こういう誰も傷つけないリアリティー番組もいいかもしれない……と思えたシーズンだった。『バチェロレッテ3』も期待しています!