――調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが、定番料理の簡単おいしいアレンジ方法を紹介します。今回は、そうめんの「めんつゆ」アレンジ3パターン!
夏といえば、「そうめん」。今年は梅雨明けが早かったので、そろそろ食べ飽きてしまった、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうめんにめんつゆは欠かせませんね。そこで、「めんつゆ」の選び方や使い方、さらに手軽に作れる「めんつゆのアレンジたれ」をご紹介いたします。
めんつゆの選び方は?
スーパーの棚には所狭しと「めんつゆ」が並んでいますが、何を基準に選んでいますか? 品数が多くて、迷ってしまいますよね。濃口醤油、みりん、砂糖などの調味料が中心ですが、だしは主にかつお節が使われているものが多く、風味やコク、味わい深いので、醤油の代わりとして、だし醤油として使えるのが魅力です。
昆布がメインに作られているめんつゆは、香りは弱めですが味は濃厚なので、丼物や煮物、鍋物などにも幅広く使えます。かつお節、昆布、しいたけなどの和食によく合うだしから、鶏だしやあごだし、えびだしなどの珍しいものまであるので、いろいろと食べ比べしてみるのも楽しいですね。
めんつゆには、そのまま使えるストレートタイプか、水やお湯などで薄めて使う濃厚タイプがあります。この濃厚タイプには、2倍濃縮とか、3倍濃縮と書かれているものが多いですが、ラベルの通りに薄めているけれど、なぜか味が薄くなってしまう、という経験はありませんか。
そうです! 2倍濃縮の場合、「つゆの2倍」の水を加えるという意味ではないのです。例えば、めんつゆに水を加え、「合計で2倍量」にすると使えるという意味です。下に表を作ってみたので、参考にしてくださいね。
【めんつゆと水の比率】
濃 度 | めんつゆ | 水 |
2倍濃縮 | 1 | 1(めんつゆと同量) |
3倍濃縮 | 1 | 2(めんつゆの倍量) |
4倍濃縮 | 1 | 3(めんつゆの3倍量) |
ストレートタイプはそのまま使えて便利ですが、開封後の賞味期限が短くて容量も少なめです。価格は、濃厚タイプの方がストレートタイプより高めですが、希釈後の量を考えると割安になりますよ。
そうめん、おすすめのめんつゆアレンジ
中華風めんつゆ:めんつゆ × ウーロン茶 × ごま油
材料:めんつゆ・ウーロン茶・ごま油
濃縮めんつゆをウーロン茶で割って、ごま油を数滴たらすだけ! 万能ネギや生姜の薬味を♪
エスニック風めんつゆ:めんつゆ × ナンプラー × 水
材料:めんつゆ・ナンプラー・水
濃縮めんつゆにナンプラーを少量(小さじ1╱4)加えて、水で割るだけ! パクチーの香りを添えて♪
アジアン風めんつゆ:めんつゆ × ココナッツミルク
材料:めんつゆ・ココナッツミルク
濃縮めんつゆを水で割るところを、ココナッツミルクに変えるだけ! バジルの葉をプラスすれば、爽やか♪
めんつゆ使い方
めんつゆ一本あれば、面倒な調味料の配合なしに、料理の調味料として簡単に、これ一本で味が決まります。料理初心者も料理上手に!
基本的に醤油を使う料理なら、麺類から、和え物や煮物、炒め物、魚の煮つけ、天つゆ、炊き込みご飯、おでん、鍋まで幅広く活用できます。和食の味付けはもちろんですが、炒飯等の中華料理やステーキのたれなどにも、めんつゆの活躍は無限大です。
料理の味が物足りな、と感じた時にも、めんつゆを「チョイ足し」「チョイがけ」すれば、おいしく味変してくれます。
如何でしたか。残暑はまだまだ続きそうですね。お気に入りのめんつゆをみつけ、アレンジたれでそうめんを食べ、暑さに負けず、元気に過ごしましょう。