TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ『松岡昌宏の彩り埼先端』(NACK5)。8月21日の放送では、“手紙”について語る場面があった。
リスナーから「印象に残っているお手紙ありますか?」という質問を受けた松岡は、2017年1月に亡くなった俳優の神山繁氏や、21年8月に亡くなったジャニーズ事務所名誉会長・メリー喜多川氏、歌手の長渕剛に矢沢永吉といった錚々たる面々からもらった手紙についてのエピソードを披露。
まず神山氏とは、「亡くなる半年、1年ぐらい前まで、年に2回くらい手紙のやりとりを毎年してましたね」とのこと。かれこれ10年ほどは手紙を送り合っていたそうで、「短い文なんだよ。『春になってきました。最近、何も興味がなくなってきて、食べることしか興味がないジジイです』みたいなこと書いてあったりすんのよ(笑)」と、具体的な手紙の内容を回顧
また松岡が、「『食べて、食べて、食べまくってよ』っていうふうに、『夏バテしないようにお気をつけくださいませ』みたいなことを『じいちゃんへ』って」書いて手紙を送ったところ、「(神山氏も)『孫へ』って」書いて返事をくれたのだとか。手紙は「10数枚、20枚近く」あり、今も大事に保管しているという。
続いて長渕からは、TOKIOの38枚目シングル「青春(SEISYuN)」(07年)を楽曲提供してもらった際、グループ宛てに“和紙の巻物状の手紙”をもらったと告白。「『お前らに歌ってもらうために、どういうのが(いいか)っていうふうに一生懸命考えて、曲と歌詞作った』って。『お前らにストレートに演奏してもらって、ストレートに表現してほしい』って。『頑張ってくれ』みたいな」と、長渕からのメッセージを紹介し、「大恐縮しちゃったよね、『うおおお』みたいな」と当時の心境を回想した。
子どもの頃から、ドラマ『親子ゲーム』(1986年6~8月)や『親子ジグザグ』(87年4~8月)、『とんぼ』(88年10~11月、すべてTBS系)など、俳優としても活躍していた長渕の出演作を見ていたという松岡。長渕から直筆の手紙をもらい、「『ああ、(本人と役柄が)一緒だな』っていうさ。うん、そこになんかちょっとなんか感動しましたね」と感慨深そうに語った。
また、松岡は矢沢の半生を綴った自伝(小学館、KADOKAWA)を実写化した特別ドラマ『E.YAZAWA 成りあがり』(フジテレビ系、02年11月)で矢沢役を演じており、制作発表の際に本人から、「ドラマを見た」という内容の手紙をもらったそう。
松岡は、「(矢沢は手紙の中で)『当時、俺はそんなカッコよくなかったぞ』みたいなことをご謙遜なされてて。『でもなんか、とっても面白かったです。新しいスタイルでしたね』みたいなことが書いてあって」と回顧した。
続けて、「僕は昔、矢沢さんと共演させてもらった時に、『松岡、世の中は怖いものを作るゲームだ』って言われたことがあるんですね」と告白。「『松岡、これ(意味)わかる?』って言われて。『いや、ちょっとまだわかんないですけど……』(松岡)『そうね、もうちょっとしたらわかるよ』(矢沢)みたいなことを言われて」と、矢沢のものまねをしながらやりとりを再現し、「『そんなことを言われたんですよね』っていうエピソードを、『成りあがり』の制作発表でお話しさせていただいたことをよく覚えています」と振り返った。
最後に松岡は、「20歳くらいの時の誕生日だったと思うんですけどね、これはよく覚えてる」と語りながら、メリー喜多川氏からマネジャーを通して手紙とプレゼントをもらったと述懐。
「そこに手紙が一文添えられていて。『未来は見えてるかな』って書いてあった(笑)」「深いでしょ? なんか、プレゼントもうれしいんだけど、その手紙もうれしいというより『深えぞ、おい』みたいな(笑)。それが今でもグサッと(胸に)刺さってますね」としみじみコメント。「あの時から未来見えてたのかな? でもまあ、いろいろあったけど、うん、悪くない人生送ってるんじゃないかな? そんな気がします」と話をまとめたのだった。
この日のトークを受け、ネット上では「交流が多いからか、松岡さんが割と古風だからなのか、その記憶力からなのか、印象に残るお手紙が多いな」「今の年齢でまた矢沢さんとお話したらどんな会話になるんだろうね」「『未来は見えてるかな』って素敵だなぁ」といった声が寄せられていた。