なにわ男子が出演する、価値観アップデートバラエティ『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)。8月20日の放送回では、なにわ男子の演技力をアップデートする新企画「どんなシチュエーションでも涙を流せるのか? なみだ男子」の前編を放送。
スタジオには“見届け人”として、21歳のときに一年を通じ最も活躍した新人俳優に贈られる「エランドール賞」の新人賞を受賞したタレント・井森美幸が登場した。
今回の企画では、なにわ男子が自ら用意した「泣ける脚本とテーマ曲」をもとに、ぶっつけ本番で“泣きの演技”に挑戦。曲が流れてから2分以内に涙を流すことができればチャレンジ成功となるものの、演技中には挑戦者の感情をかき乱すべく、お笑いコンビ・ラランドの2人がさまざまな方法で邪魔に入る。
リハーサルなしで演技を披露することになり、緊張で顔がこわばっているなにわ男子に対し、番組MCを務めるお笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政と嶋佐和也は、「みんな結構、演技の仕事やってるから」「まじでさ、なにわ男子ってみんなドラマ出てるよね! すごいよ」と、近頃の活躍ぶりを称賛。
一方で屋敷は、「これで涙が出なかったら、今までの(演技は)全部目薬ってバレるわけや」とプレッシャーをかけ、大橋和也は「いやいやいや、そんなことない! ちゃんと泣いてますから」と、すぐさま否定した。
なお、演技の順番は嶋佐がくじ引きで決め、トップバッターは大西流星に決定。大西が考えたのは、「親友からの手紙」という物語。仕事が思うようにいかず悩む上京3年目のサラリーマン(大西)が、高校時代の親友から届いた手紙を読んで涙するという内容だ。実際に、高校時代の親友とのエピソードが盛り込まれているという。
ドラマが始まると、手紙には夢を諦めて地元に帰ることにした親友の悔しさや、大西への激励の言葉がつづられており、それを読む大西のBGMにSEKAINO OWARIの「silent」(2021年)が流れる。大西は役に入り込むが、そこへラランド・ニシダが大西の背後を「石焼きいも~♪」と言いながら通過。
集中して演技を続行する大西だったが、今度はラランド・サーヤが現れ、「石焼きいも~♪ 本業はシステムエンジニアです。片手間の芋、片手間の芋。金のことは考えず趣味でやっています」「お菓子を3つ並べて消すゲームを作る、システムエンジニアの芋」というフレーズを聞いて思わずニヤり。目は潤んでいたが、惜しいところでタイムアップとなり、チャレンジは失敗となった。
続いて、「密かな母の愛」という脚本で藤原丈一郎が挑戦。実家に夏服を取りに帰った藤原が、見知らぬ箱の中に自分が載った雑誌や新聞の切り抜きをまとめたアルバム発見。今まで知らなかった母の優しさに涙する……という物語だ。
嶋佐から「リアリティがある設定だね」と言われると、昨年11月にCDデビューするまで、17年間ジャニーズJr.として活動していた藤原は、「あまり堂々と(自分を)応援してこなかったので、親が……」と、数年前に体験した両親との出来事に基づいたストーリーだと告白。これには井森も、「このシチュエーションだけでグッとくるよね」と感動していた。
そして藤原が別スタジオに移動し、ドラマの撮影がスタート。関ジャニ∞の「オモイダマ」(14年)が流れる中、母の言葉が添えられた切り抜きのコレクションを部屋で見つけた藤原は、「おかん、こんなことしてるって一回も言ったことなかったやん」と、感慨深げな表情でアルバムをめくっていく。
その後、藤原は母役・サーヤの邪魔を受けながらも、気持ちを高めていったが、父役・ニシダの「丈、オリックス(バファローズ)また負けたぞ! 1番は杉本(裕太郎選手)がいいと思うんだ。推定年俸7,000万」「取り込み中か?」という問いかけに揺さぶられ、チャレンジ成功ならず。「まじ悔しいっす!」とうなだれていた。
3人目のチャレンジャーには、大橋が登場。「余命1カ月の彼女」という脚本で、ある日、突然恋人に振られてしまい、その1カ月後、彼女・葵の兄から、彼女が余命宣告を受けていたことを告げられる男を演じる。
「すぐ泣いて、すぐ(スタジオに)帰ってきます!」と自信を見せていた大橋は、ドラマスタートと同時に役に入り込み、屋敷と嶋佐は「すごい、顔変わるね」と感心。一方、物語は兄から「実は葵、昨日……息を引き取った」と知らされる衝撃展開を迎える。
HYの「366日」(08年)をBGMに、大橋は必死でにゃんこスター・アンゴラ村長のマネをするサーヤや、激しく横転するニシダからの妨害をなんとか耐えて、無事に一筋の涙を流すことに成功。スタジオでは拍手喝采がわき起こり、大橋は屋敷から「めちゃめちゃうまかったよ!」と絶賛されたのだった。
この日の放送後、ネット上では「なみだ男子、コレ、神回じゃない。レギュラー化してほしい」「和也くん丈くんりゅちぇ、 3人それぞれ脚本も曲もよかったし こちらが泣きそうになるよ」「丈くんのご両親のエピソード、雑誌でも読んだけどこれも泣ける」「大橋和也くんの演技での涙に、もう完璧に俳優班だとうれしくなりました」「来週も楽しみ~!」など、反響が続出していた。