ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、8月18日~24日公開の動画を注目度順にチェックします!
7 MEN 侍・佐々木、V6メンバーとの交流に言及
19日に更新されたのは「7 MEN 侍【佐々木大光の相関図】1500年に一度のアイドル…降臨!!」(再生回数は26日時点で15万台)。中村嶺亜、菅田琳寧、本高克樹編に続いて、今回は佐々木大光の相関図を作っていく企画だ。
まず、ジャニーズの先輩との関係性では、元V6・三宅健の名前をホワイトボードに記した佐々木。これまで共演経験はないそうだが、「プライベートでお会いして、ごあいさつさせていただいてから。よく、仕事で会って『何してんの?』みたいな」とのこと。
同じく元V6・坂本昌行とは番組『坂本昌行 GIFT for X』(ひかりTV)で接点があり、20歳の誕生日(今年5月20日)を迎える前日にオシャレなグラスをプレゼントしてもらったという。
また、“お兄ちゃん的存在”のSexy Zone・佐藤勝利は「なんでもしてくれる」といい、「体調崩したら、病院とか予約してくれる。紹介してくれて、『じゃあ俺、予約とっとくよ』って予約とってくれたりとか」と佐藤の優しさが伝わるエピソードも。佐々木はSixTONES・ジェシーとも仲が良く、「これもジェシーくんから」と、この日着ていた洋服をお披露目していた。
ダンスつながりで、King&Prince・高橋海人にはジャニーズ事務所入所前からあこがれを抱いているほか、キンプリだと「神宮寺(勇太)くんは『兄貴』って呼ばせてもらってるし、(永瀬)廉くんは『にいに』って呼ばせてもらってる。岸(優太)くんは『パパ』って呼んでます」と複数のメンバーと交流があるとか。さらに、ジャニーズの後輩や“ディズニー仲間”について語る場面もあり、佐々木のファンならば永久保存版とも言える1本だろう。
20日に上がったのは「美 少年【那須の個人情報!?】公式プロフィールをみんなで更新してみた!!」(再生回数は26日時点で21万台)。今回の企画は「みんなで美 少年プロフィール完成させましょう!!」で、メンバー5人で那須雄登の細かいプロフィールを作っていくというもの。身近な存在だからこそ知っている那須の情報を折り込みながら進め、最終的に本人がまとめて答え合わせを行う。
前半は、誕生日や身長・体重、星座といった基本的なデータを思い返し、短所、長所、特技などを挙げる5人。はじめに「悪口は禁止」と説明を受けたが、周囲は「カラスコーデ」(黒い服ばかり着ているから)など、那須をイジリまくっていた。
また、「性格を一言で表すなら」との問いで、佐藤龍我は「陽キャっぽいけど実は陰キャ」「逆ギレ王」と言いたい放題。かたや、「あったかい」と褒めた浮所飛貴に、「お前、いいヤツだな~! お前の好感度、爆上がりしちゃったぞ!」と一気にゴキゲンになっていた。そんな那須の様子を見て、最年少・金指一世は「シンプルにチョロい」とバッサリ。
そして、答え合わせに入ると、浮所が「(特技の欄の)ギャグとかは確認しようよ」と提案。「那須雄登のギャグまで321、GO!」(金指)とムチャブリされると、那須は漫才頂上決戦『M-1グランプリ』のテーマ曲をもとにした「ひじ-1グランプリ」とのネタを披露した。
岩崎大昇は「俺、ひじガンガンガン好き」「普通に面白かった」と評価しており、エンディングでも浮所が「最後は那須くんお得意のギャグで締めましょう」とパス。すると、那須は「面白くなったひじ-1グランプリ」を見せていたのだが……。個人的にはこのギャグについて少々気になる点がある。
筆者は今動画を見た段階で、この『M-1』のテーマソングのネタは「見覚えがあるような……」と引っかかっていた。動画公開後、多くのファンは那須が考えたギャグだと受け止めていたため、Twitter上でも盛り上がっていたものの、次第に「くつわダッシュ」というコンビのくぼたダッシュのギャグが「元ネタではないか」と指摘する声が上がることに。
少なくとも、那須は動画内で自身の「オリジナルギャグ」だとは宣言しておらず、かと言って他人のネタなのかどうかにも言及していない。
そんな中、メンバーもこのギャグにハマってしまったようで、美 少年のコンサート『マイナビ サマステライブ 未来少年』(8月20日~28日)でも「ひじ-1グランプリ」の話題が出ているとか。さらに、エンタメサイト・ISLAND TVの動画「今日は大昇の誕生日!」(8月23日)で岩崎が例のギャグを始めると、那須は「こんなおもろないんだ」と客観視し、浮所が「初回は面白かったから、ちゃんと」とフォローを入れていた。
そんな中、「Jr.チャンネル」でのシーンについてウワサを聞きつけたのか、くぼたダッシュ本人が「肘ガンガンのギャグ アイドルの方がマネしてくれてるらしいです!!! 美少年の那須さん! ありがとうございます!!!!!!!!」と反応していた(8月24日付のツイート)。今回のツイートを見る限り、くぼたダッシュは那須サイドに感謝しているようだ。
しかし、やはり那須の持ちギャグだと思っていた人も多く、リプライや引用ツイート欄では「すみません、那須くん発信のギャグなのかと思ってました。本家も面白いです」「人のネタだったんだ」「本家の方がいたのは知らなかった」「持ちネタじゃなかったんだ(笑)。堂々とパクっていたってこと!?」と驚きの声が上がっている。
前述の通り、那須は「くぼたダッシュのギャグを披露する」とは前置きしていない。例えば、「アイーン」「コマネチ」など誰もが知っているギャグならば話は別だが、ネタ元に触れずにギャグをやってしまうと、 “パクっている”ように見えてしまう可能性もあるだろう。
ちなみに、そのくぼたダッシュは『水曜日のダウンタウン』(TBS系、2020年7月29日放送回)にて、芸人がFUJIWARA・原西孝幸の前でネタを披露するという企画の中で、同様の「M-1ギャグ」を行っている。このネタを動画配信サービス・TikTokにアップしたところ、「10万いいねぐらい」がついた……とも話していた。
たまたま、テーマソング、内容、動きまで丸かぶりしただけなのか、はたまた本人も気づかぬうちにインスパイアされてできたネタなのか……。今後も那須がこのギャグを使用するのならば、あくまでオリジナルのつもりだったのか、それとも芸人のギャグを意図的に披露していたのか、念のため何らかの釈明をした方が無難なのかもしれない。
18日の動画は「Travis Japan【ワンナイト人狼 in LA】英語オンリーもオモロかった!」(再生回数は26日時点で25万台)。今回は吉澤閑也を除く6人で「ワンナイト人狼」を行っている。
これは、人狼(2人)、村人(3人)、占い師、怪盗、てるてるの8個のカードの中からランダムに役職を決め、一度だけの話し合いで人狼をあぶり出すゲーム(カード2枚は余る仕組みになっている)。
過去、日本でプレイした際は川島如恵留が圧勝していたが、今回はアメリカ・ロサンゼルスに留学中とあって、“英語縛り”という特別ルールも加わった。一同の会話や言動はテロップで補足されているため、英語が苦手な視聴者もさほどストレスなく楽しめるだろう。
学校に通っている成果もあり、メンバーの発音や英語力はかなりレベルアップしている様子。とはいえ、途中で松田元太が「だった場合~」(5分10秒頃)と日本語を交えて話すなど、うまく英単語が出てこない部分もあるようだ。なお、2回戦ではその松田が何度も妙な発言をして周囲に疑いをかけられる展開となったが、普段のおトボケキャラとは違い、意外に策士な一面をのぞかせていた。
コメント欄では「英語オンリーの人狼、面白かった。みんなが英語を話せるようになっていてビックリ!」「元太は日本語がちょっと不自由なだけで、頭がめちゃくちゃ良い」「元太くんの演技、さすが!」といった感想が寄せられているほか、中村海人に関して、「うみんちゅ、英語が上手! 自然に使いこなせていると思った」「勉強が苦手そうなうみちゃんが予想以上に話せていて驚いた。日常生活で学んでいるんだろうな。偉い」との声も上がっていた。
Aぇ! groupはプロモーションの「【スベスベ大喜利!?】スベった奴ほど最強…ダジャレの天才現る!!」(22日)と、通常回「【バンドもできるアイドルだぜ】利き楽器で今後の活動に???」(23日)の2本が配信されている。
1本目は、株式会社ドクターフィル コスメティクスの商品「フォルミュール アクネオ 薬用 スキンケア パウダー」とのコラボレーション動画。「ベタ禁止! 被っちゃダメよゲーム」と題した大喜利にチャレンジするが、第1問が「スキンケアでダジャレ」とわかると、メンバーは不満を口に。
「なんやねん、それ! もうちょいあったやろ!」(末澤誠也)「難しい!」(佐野晶哉)「誰が考えたん? 小学生?」(小島健)「1回試しました? スタッフさんの中で」(末澤)と次々にダメ出しが続き、しかしクライアント側のアイデアだと判明した途端、小島は「俺、リーダーなんです。ちゃんと言っときます」と一瞬で手のひら返し。ちなみに、小島作のそっくりすぎる佐野の似顔絵にも注目してほしい(6分24秒頃)。
通常回は「島村楽器 錦糸町パルコ店」を舞台に、「第1回 利き楽器選手権」を行っている。楽器演奏ができるグループならではの対決だが、小島が「ギターとかベースは(音の違いが)あるんかな? キーボードとかはそんなだって、音の違いって感じじゃなくない?」と言うと、音楽大学を卒業している佐野が「あるよ」と即答。「こいつらと一緒にこの企画したくないですね」とまで豪語したが……。
まずは、店内の楽器を見て回った後、利き楽器選手権に突入。1回戦は、エレキギターは安いほうが1万4,000円、高いほうは99万円とかなりの落差があるものだった。続いては、ベースの音を聞き分け。福本大晴は「Bのほうがヴィンテージ感したのよね。1回、丸山くん(関ジャニ∞・丸山隆平)の楽器倉庫みたいなのお邪魔した時に、ヴィンテージを1回弾かせてもらったのよ。そしたら、それの音とBのほうが近かった気がしたんよね」と先輩に絡めたエピソードを明かしていた。
さらには、マイク、アコースティックギターの問題も。視聴者もメンバーと一緒に考えることができるため、楽器に詳しくない人でも予想を楽しめるだろう。再生回数は1本目が32万台、2本目は27万台(26日時点)。
毎回、グループごとにさまざまな動画を配信している「Jr.チャンネル」だが、場合によっては似たような回や、まったく同じテーマでかぶってしまうパターンも少なくない。21日の「HiHi Jets【俺の最強セトリ】観てみたいよね!」と、23日配信の「Lil かんさい【そのセトリ…エモい】次のコンサートはこれでいこ!!」は、それぞれHiHi Jets、Lil かんさいメンバーがコンサートのセットリストを考えるという企画だ。
HiHi Jetsは約1時間かけて「90分ぐらい」のセットリストを作成し、作間龍斗から順に構成を披露していった。自分たちのオリジナル曲で構成するコンサートを提案したほか、先輩のカバーを列挙するメンバー、ユニット曲などを考えつく人もいる中、高橋優斗の発想は斬新。
「MC、50分いっちゃおうかな。最初から50分想定しておきます、もう」「トークライブを意識してやりました」と解説し、序盤は「猪狩(蒼弥)ラップ」「井上(瑞稀)すごいダンス」など漠然としたコーナーで始まり、ソロ曲も混ぜながら進めていくとか。
続いて、猪狩も1曲目から井上のソロで「仮面舞踏会」(少年隊)を配置し、最終的には「後半、全部バラード」(高橋)「ディナーショーか何か? メシ食えるやん、もう」(井上)とツッコまれていた。
そして、Lil かんさいも「Lil かんさい的 ジャニソン最強セットリスト」を考案。普段の公演は、西村拓哉が中心となってセットリストを考えているそうで、当人は「企画と言うてますけども、来年のコンサートのネタバレに近いかな」と宣言していた。
1曲目にSMAPの「Dear WOMAN」(2006年発売のシングル)を持ってきた當間琉巧は「俺らでも懐かしいってなるってことは、俺らの上の世代のファンの方たちが、俺らよりちょっと上やん。響いてくれるかなと思って。女性を応援するような曲なんで」とコメント。
さらに、「(ジャニーズWESTの)『Mixed Juice』は、ツアーつかせてもらったじゃないですか、WESTさんの。WESTさんのツアーでちょっと僕たちを気になってくれたかなっていう人が来てくれたら、『Mixed Juice』見たら沸くんじゃないかな」と選曲理由を話すなど、観客に寄り添ったセットリストを組み立ていた。
なお、大西風雅は20分の小MCを挟んだ後、50分のMCタイムも用意。「トークライブっていう体で、曲がついてるコンサート」をイメージして作ったようだ。もちろん、曲目は異なっているものの、「トークライブ」という点で大西とHiHi Jets・高橋のコンセプトは共通していた。
一方、嶋崎斗亜は2曲目に「izu kitakubu」なる“新曲”を選び、「(静岡県)伊豆の帰宅部の方の曲やん!」とコメント。「歌ってや」と促され、アカペラで歌う一幕もあった(14分13秒頃~)。ちなみに動画公開翌日の24日、東伊豆町役場の公式Twitterアカウントは「Lilかんさいの嶋崎斗亜さんが、ジャニーズJrチャンネル内で、『izu kitakubu』という、伊豆の帰宅部を題材にした新曲を作ってくださったということで、誠にありがとうございます。フルサイズで聴ける日を楽しみにしております」とツイートしている。
HiHi Jetsはショート動画「HiHi Jets 【セトリ企画の間で】撮影中のオフショット!!」(21日)も配信されており、再生回数はこちらが12万台、本編は20万台。Lil かんさいは17万台を記録していた(26日時点)。
24日の動画は「少年忍者【夏休みSP】真夏の大運動会『巨大バトンリレー』」で、前週に続き、今回は「真夏の運動会」の後半戦。5人ずつの緑・青・紫・赤チームに分かれ、約2mもの超巨大なバトンを使い、チーム対抗リレーを行っている(安嶋秀生は欠席)。
前回の人間ボウリングでは、作戦を練って実行したチーム紫が勝利。頭脳派の川崎星輝が中心となって動き、そこに団結力も加わって良い投球を見せていた。なお、後半の巨大バトンリレーはトーナメント方式で、まずはチーム緑・青で勝負。アンカーのチーム青・檜山光成が走り出した時には「ちょっと檜山フライング気味…!?」とテロップが出たものの、現場では特に問題視されることなく勝敗が決まっていた。
次の戦いは転倒するメンバーも出るなど白熱。終盤は“川崎兄弟”(川崎皇輝と星輝)による対決もあり、デッドヒートを繰り広げている。果たしてどのチームが勝ったのかは、ぜひ動画でチェックしてほしい。
今回もほぼフルメンバーでの動画となったが、再生回数は26日時点で9万台と、1ケタで留まっていた。