単独で司会を務めるSpotifyのポッドキャスト番組『アーキタイプス』の配信開始を記念し、米カルチャー誌「ザ カット」で独占インタビューを受けたメーガン夫人。その発言をめぐり、「王室に嫌われるのは、あなたの性格に難があるから」「英王室への不平不満を、いつまで言い続けるのか」と批判する声が集まっている。
メディアのインタビューやポッドキャストなどで、英王室メンバーとして活動していたときに起きた「差別的な嫌なこと」を語りまくり、アンチから「ヴィクティム(被害者)プリンセス」と陰口を叩かれているメーガン夫人。そんなメーガン夫人の「ザ カット」での最新インタビューの内容が大炎上している。
1,465万ドル(約20億円)するカリフォルニア州サンタバーバラ郡モンテシトの大豪邸でインタビューを受けたメーガン夫人は、「内見した時、この家の庭にある2本のヤシの木を見たヘンリーが『下がつながっている。まるで僕たちだ』と言って。まだ家の中を見てなかったけど、『絶対にここだわ』って決めたの」と、上流セレブらしい浮世離れしたエピソードを紹介。
インタビュー冒頭では、「我が子の写真であっても、王族メンバーとして公開する場合は、まずロイヤルロタ(英王室記者クラブ)に渡さなければならないの」と手順について触れ、「私の子どもを愛する人たちに見せたいのに、なぜニガー呼ばわりする(イギリスのメディアの)人たちに先に見せなきゃならないのか」と、ニガーという蔑称に敏感な黒人の怒りをあおるような発言が飛び出した。
イギリスのタブロイド紙は、王子と自分が国民の税金を使っているから好きなように攻撃してよいと思っているとも批判した後、この攻撃から逃れるため、カナダ、ニュージランド、南アフリカなどか、どこでもいいからイギリス連邦加盟国に移住したかったが、「王室が許してくれなかった」「ほかのメンバーは好きなことをしていたのに」と、王室を批判。
王室と自分がうまくいかなかった理由は、「黒人」というより「アメリカ人」だったからだという見解も示し、「周囲にたくさんの質問を浴びせたり、自分でコントロールできないことには関与しない」など、平均的なアメリカ人女性だから嫌われたのだと語った。
こうした発言のオンパレードに、ネット上は「王室に何をしてほしいのかよくわからない。英王室への不平不満は止まらないだろう」「新たな暴露があるかもと注目されているだけなのに、恐ろしいほどの勘違い女」「新しいネタが欲しいから、王室が自分を攻撃するように挑発しているように見える」などと大炎上。
米紙「ニューヨーク・ポスト」は、いつもと同じ愚痴ばかりの中身のないインタビューだとして、メーガン夫人を美少女コンテストで闘争心をむき出しにする、気の強いわがままな子どものようだと痛烈に批判した。
そんなメーガン夫人は、自身のポッドキャスト番組の1話目で、19年にヘンリー王子と、長男アーチーと共に南アフリカのニャンガ地区を訪問した際、子ども用寝室のヒーターから出火して火事が起きたことを告白。
「火災報知器はなかったの。アーチーは(火事が発生した時、そこにいなかったけれど)、本来その部屋に寝ててもおかしくなかった。私たちみんな動揺して泣き震えたわ」「でも『公務に行け』って。私、ありえないって思って。『何が起きたのか説明(してキャンセル)できないの?』って言ったわ」と振り返った。
王室が王族メンバーの精神状態を無視することを強調したかったと思われるが、これに南アフリカの人たちは「こんなひどい国に行かされ、したくもない公務をさせられたと言いたいのか!」「南アフリカをバカにしているのか!」と大激怒。
動物を追い払う時に発する「シッ!」という意味の「voetsek」という単語を使った「#voetsekMeghan」をつけてTwitterでメーガンを批判し、ハッシュタグはたちまちトレンド入りした。
そんな中、メーガン夫人が「ザ カット」のインタビューで、“自分は南アフリカの人々から祝福される特別な存在”だといわんばかりのエピソードを話し、火に油を注ぐことに。
19年に行われた映画『ライオン・キング』のロンドンプレミア上映会で、南アフリカ出身のキャストから「まるで光を見るような、まぶしそうなまなざし」で見られ、「あなたが王室のメンバーと結婚した時、私たちは(ネルソン・)マンデラが刑務所から釈放された時と同じような喜びを分かち合った」と打ち明けられたとメーガン夫人は発言。
南アフリカ人にとっての自分は、マンデラのように祝福される存在であるという話に、同国の人々から「マンデラと自分が同レベルだと思っているのか!」「厚顔無恥」だと批判が噴出している。
さらには、マンデラ元大統領の孫の一人、マンドラ・マンデラも嫌悪感をむき出しするコメントを発表。「350年間の植民地主義、60年間の残酷なアパルトヘイトからの解放を成し遂げて祝福された」祖父と、白人の王子様と結婚しただけの彼女では比べものにならないと一蹴した。
『ライオン・キング』で唯一の南アフリカ出身キャストだったジョン・カニも、英紙「デイリー・メール」の取材に対して、そんな発言をした覚えがないどころか、ロンドン上映会にも出席していないと証言。「困惑している」「彼女の結婚は南アフリカでは大した話題にはならなかったし」と話している。
この『ライオン・キング』におけるエピソードが事実ではないとなると、これまで繰り広げてきた王室批判も作り話である可能性が出てくる。メーガン夫人のこうした性格についても、「だから王室は『人種差別はしません』とだけ言い、あとは何も言わないのか」「メーガン夫人は確実にソシオパス」「彼女の虚言がどこまでエスカレートするのか、心配になってきた」と恐れる声も上がっている。
そんな自身のポッドキャスト番組の2話目は、ゲストに“白人と黒人のミックス”という共通点があるマライア・キャリーが登場。
メーガン夫人がミックスのアイデンティティについて、「私たちは肌の色が明るいミックスだから、(アメリカでは)黒人としても白人としても扱われないわよね」「だからヘンリーと交際を始めた時、初めて自分は黒人なんだって人種を考えることになった」と話すと、一方でマライアは芸能活動を始めた初期から「ミックスでいいじゃんって思うけど、(白人、黒人)どっちなのか選びたい人が多い」と感じていたとコメント。
また、「私はディーバではない」と言うメーガン夫人に対して、「あなたもまさに“ディーヴァ”って感じの時があるわよ。しらばっくれないでくれる?」と反論。これにはメーガン夫人も面食らったようで、「一体どんなゴシップを読んで、そんな誤解をしたのかしらと焦った」「でも外見的な褒め言葉なんだって気がついた」とナレーションで必死に説明。「ザ カット」のインタビューで不愉快な気分にさせられた人たちも、「マライアのおかげで少しスッキリした」と感じたようだ。
雑誌のインタビューにはヘンリー王子が飛び入りで参加し、「何かをすれば批判され、何もしなければそれもまた批判される」とコメント。しかし、王室相手に被害者ヅラを続けることや、都合の良いようにロイヤルブランドを使って金稼ぎするのは、子どもたちのためにもやめるべきではないかという意見も少なくない。
話せば話すほど炎上するメーガン夫人だが、とりあえず『ライオン・キング』の件をどう釈明するのかに注目が集まっている。