俳優・香川照之の“性加害”報道が波紋を呼ぶ中、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が9月3日、自身のTwitterを更新。同騒動に意見する後輩に「お前の問題と向き合っとけ」と苦言を呈したことを明かし、物議を醸している。
西野は突如、「さっき、うちの後輩に『この先、一生会うことがないスリランカの売店のオバチャンの最近の接客態度について延々と議論しようとは思わないでしょ? お前が香川照之さんについて意見しているのは、それと同じだよ。お前は、お前の問題と向き合っとけよ』と言っといた」とTwitterで報告。文末には、「#なんでスリランカ」とのハッシュタグも添えられている。
これを受け、ネット上では「言い得て妙」「クリエイターの西野さんらしい、真っ当な意見」と同調するファンがいる一方で、有名俳優である香川を「スリランカの売店のオバチャン」、香川の問題行動を「オバチャンの最近の接客態度」に置き換えた西野に対し、違和感を訴える人が続出している。
「ネット上には、『そのスリランカ人も日本で有名なら、みんな話題にしてると思いますけど』『え、うまいこと言ったつもり? 的外れだし、全然面白くないんだけど』『西野さんは、知っている人が他人をいじめたり加害していても黙ってるんですか?』『比べるものが間違ってる上に、スベってる』『性加害は社会問題なのに、この言い方は怒りを覚える』と否定的な声が相次いでいます」(芸能記者)
西野といえば、昨年1月、長年所属した吉本興業はとのマネジメント契約が終了。同2月には、「女性自身」(光文社)のウェブ版が「西野さんはマネージャーには常に上から目線でした。自分が指導してやっている、という意識が強いのか高圧的な態度や物言いも多かった」「“マネージャーとしてつきたくないタレントランキング”では1、2を争う」といった吉本興業関係者の証言を掲載していた。
「もともと上から目線の発言が目立つ西野だけに、今回のツイートに対しても『意味不明なたとえで説教された後輩がかわいそう』『自分が後輩だったら、こんな的外れなことを言ってくる先輩と付き合いたくない』と“後輩”に同情的な声も目立ちます」(同)
そんな中、9月4日放送の情報バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)には、吉本興業のお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介がコメンテーターとして出演。過去にキャバクラで10年間バイトしていた頃、客のトラブルを処理する能力が高かったことから「ゴタ消しの伊藤」と呼ばれていたという伊藤は、香川の騒動について「これが出た時、マジで(その場に)『俺がいたらなぁ』ってちょっと思いました。僕は土下座することに関して、何も心が動かないので」とコメント。
続けて、香川がホステスのブラジャーをはぎ取ったり、髪の毛をわし掴みにしていたとの一部報道について、伊藤は「言い方悪いですけど、(同様の客は)山ほどいるっちゃあいる」と実体験を語った上で、「このニュースが出た時に、結構Twitterとかで、キャバクラとか水商売をやってたら“それくらいは当たり前じゃないか”と(いう意見があった)」「そういう目では見てほしくないなって。本当にきれいに飲んでいれば、すごく楽しいし、かっこいい女の人もいっぱいいる場所だから、そんなふうには世の中の人にも見てほしくない」「それに対しての高い給料なんじゃないの? って言いますけど、それ絶対に違うんで。女の子が喜ぶわけないです」と語っていた。
「ネット上では、『経験豊富な伊藤さんのコメントがとてもよかった』『香川さんの騒動について、伊藤さんが踏み込んだ話してくれて聞き入った』と賛辞が相次ぐと同時に、『伊藤さんの株が爆上がりした。騒動を議論することを小バカにした西野さんとはえらい違い』と西野と比較する声も見られます」(同)
西野がどのような意図で後輩に苦言を呈したかは不明だが、世間の反応を見る限り、同じ芸人でも伊藤とは明暗が分かれてしまったようだ。